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勃て勃つんだセディ

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 セドリック君が放心状態で、フラフラとリビングを出ていってしまった。

 おそらく早漏の自分を責めているんだわ。

 で、でも……私ご開帳したままなんだけど!?

 しかもブランドンが鼻息も荒く私の股間を凝視するものだから、嫌悪感と屈辱で打ち震えてしまった。

「バーバラ、綺麗だよ。俺には君だけだ」

 何を今さら!

「俺は、君が護衛騎士の給料目当てなんだと思ってたんだ。でもそうか、侯爵家の人だったんだね。結婚するなら持参金もたっぷりだろうに、金目当てのはずがない」

 目がお金のマークになってない!?

「来ないで、あなたなんて嫌い!」

 セドリック君の清らかな水色の瞳や、ツルツルの肌を思い出す。男の匂いに乏しい、透明感。ふんわりしたキャワユイ笑顔に、もう隠しようもなく気付かされてしまった。

 わたし、ショタコンなんだわ。いえ……セドリック君、ショタって年齢じゃないけど。

 もう瑞々しい美少年じゃなきゃ──ううん、セドリック君じゃなきゃだめ!

 ガサガサの無精髭で、ブランドンは卑屈に笑いかけてきた。

「あいつ、さっさとイっちまったじゃん? 俺にしとけって、ほら」

 口をすぼめてレロレロと舌を出す。

「舐めまわしてやるぜ、バーバラの肉薔薇」

 私は慌てて脚を閉じようとする。

 怖かった。だって私を捕縛したスライムからは、相変わらずジワジワと快楽物質が流れ込んでくるんだもん。

 あそこがヒクヒク動いて、なんでもいいから中に飲み込みたくなっているのが分かるの。

 大根なんて贅沢言わない。キュウリでもネギでもいいから、空っぽの穴に埋め込んで?

 私を傷つけ、貶めようとしたこの男臭いマッチョは、もはや嫌悪の対象に成り下がっているはずなのに!

 ムカつくブランドンの短小ですら、欲しいと要求してしまいそうだった。

 私はブンブン首を振る。早く、このスライムを外すの。思考と体を淫らにする、セドリック君の発明品から逃れるのよ! ブランドンの言う通りの、ビッチに成り果てる前に。

「バーバラ、バーバラ」

 ズルッ……ズルッ……と這ってくるブランドンに、その時頭から白いシーツが被せられた。

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