2 / 8
第二話
「おはようございます、リアン様。起きてくださいませ」
「んん~もうちょっと寝る……」
「駄目です。ほら、さっさと起きてください」
昨日は馬車に乗ってここまで来たから疲れたんだ……そんな言い訳、もちろんテオは聞かない。
シーツをばりっと剥がされる。
テオの顔が近づいてきて、俺はそっと目を閉じる。
「ん……」
くちびるが重なる。
ゆっくりとテオの舌が口内に入ってきて、俺の舌を絡めとる。
くちゅ、くちゅと部屋に水音が響いたところで俺は目を覚ました。
テオの身体をてのひらで押すとゆっくりと離れていく。
「ていうか、キスしなくていいよ! もう婚約破棄されたから!」
「ああ、すみません、つい」
六歳か七歳のときだったと思う。
アルフレッド王子にほっぺにキスをされて俺は盛大に泣いた。
好きでもない男にほっぺにキスをされても全く嬉しくない!!
自分の恋愛対象が男なのか女なのかよくわからないけど、とにかくアルフレッド王子は嫌だった。
だってアルフレッド王子は小さい頃から本当に意地が悪くて、俺はいじめられていた。
俺より王子のが悪役と言われても納得せざるを得ない。
やれリアンは背が小さいな、目が大きくて女みたいな顔だ、そんなことを言われ女性がつけるような大振りのアクセサリーを贈られてずっとつけてろと言い、どんくさいリアンは俺がいないと何もできないだろ?と、俺が嫌だというのにあちこち連れまわされていた。
俺別にどんくさくないし! 失礼なやつだ!
最初から俺はこの人に捨てられるのだ、と思っていたから俺は好きになる努力もしなかったし、アルフレッド王子との関係は悪かったと思う。
そんな俺を見かねたテオが「上書きです」といってほっぺにキスしたのが始まりだ。
それから「いつ王子がキスしてくるかわかりませんから」といって毎朝テオとくちびるにキスをするのが日課になった(結局アルフレッド王子とキスをすることはなかったけど)。
まあファーストキスを王子に奪われるくらいなら、と思って受け入れたが年々そのキスは深くなっていき、毎朝ディープキスをかまされて起きるという事態になってしまった。
ちなみに前世でも童貞で、キスさえしたことがなかった。
テオは経験豊富なのかキスがめちゃくちゃ上手くて毎回ふにゃふにゃになってしまうのは難点だ。ちょっと勃っちゃうし……。
「ふふ、抜いてあげましょうか?」
「もー! テオ、デリカシーなさすぎ! あっち行って!!」
こんなやりとりも毎日やっている。
だけどこれも今日で終わり! もう俺はアルフレッド王子に会うことはないんだから!
アルフレッド王子は会うたびに嫌味を言ってくるから、結構しんどかったんだあ。
「んん~もうちょっと寝る……」
「駄目です。ほら、さっさと起きてください」
昨日は馬車に乗ってここまで来たから疲れたんだ……そんな言い訳、もちろんテオは聞かない。
シーツをばりっと剥がされる。
テオの顔が近づいてきて、俺はそっと目を閉じる。
「ん……」
くちびるが重なる。
ゆっくりとテオの舌が口内に入ってきて、俺の舌を絡めとる。
くちゅ、くちゅと部屋に水音が響いたところで俺は目を覚ました。
テオの身体をてのひらで押すとゆっくりと離れていく。
「ていうか、キスしなくていいよ! もう婚約破棄されたから!」
「ああ、すみません、つい」
六歳か七歳のときだったと思う。
アルフレッド王子にほっぺにキスをされて俺は盛大に泣いた。
好きでもない男にほっぺにキスをされても全く嬉しくない!!
自分の恋愛対象が男なのか女なのかよくわからないけど、とにかくアルフレッド王子は嫌だった。
だってアルフレッド王子は小さい頃から本当に意地が悪くて、俺はいじめられていた。
俺より王子のが悪役と言われても納得せざるを得ない。
やれリアンは背が小さいな、目が大きくて女みたいな顔だ、そんなことを言われ女性がつけるような大振りのアクセサリーを贈られてずっとつけてろと言い、どんくさいリアンは俺がいないと何もできないだろ?と、俺が嫌だというのにあちこち連れまわされていた。
俺別にどんくさくないし! 失礼なやつだ!
最初から俺はこの人に捨てられるのだ、と思っていたから俺は好きになる努力もしなかったし、アルフレッド王子との関係は悪かったと思う。
そんな俺を見かねたテオが「上書きです」といってほっぺにキスしたのが始まりだ。
それから「いつ王子がキスしてくるかわかりませんから」といって毎朝テオとくちびるにキスをするのが日課になった(結局アルフレッド王子とキスをすることはなかったけど)。
まあファーストキスを王子に奪われるくらいなら、と思って受け入れたが年々そのキスは深くなっていき、毎朝ディープキスをかまされて起きるという事態になってしまった。
ちなみに前世でも童貞で、キスさえしたことがなかった。
テオは経験豊富なのかキスがめちゃくちゃ上手くて毎回ふにゃふにゃになってしまうのは難点だ。ちょっと勃っちゃうし……。
「ふふ、抜いてあげましょうか?」
「もー! テオ、デリカシーなさすぎ! あっち行って!!」
こんなやりとりも毎日やっている。
だけどこれも今日で終わり! もう俺はアルフレッド王子に会うことはないんだから!
アルフレッド王子は会うたびに嫌味を言ってくるから、結構しんどかったんだあ。
あなたにおすすめの小説
王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています
この世界で、君だけが平民だなんて嘘だろ?
春夜夢
BL
魔導学園で最下層の平民としてひっそり生きていた少年・リオ。
だがある日、最上位貴族の美貌と力を併せ持つ生徒会長・ユリウスに助けられ、
なぜか「俺の世話係になれ」と命じられる。
以来、リオの生活は一変――
豪華な寮部屋、執事並みの手当、異常なまでの過保護、
さらには「他の男に触られるな」などと謎の制限まで!?
「俺のこと、何だと思ってるんですか……」
「……可愛いと思ってる」
それって、“貴族と平民”の距離感ですか?
不器用な最上級貴族×平民育ちの天才少年
――鈍感すれ違い×じれじれ甘やかし全開の、王道学園BL、開幕!
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
何故か男の僕が王子の閨係に選ばれました
まんまる
BL
貧乏男爵家の次男カナルは、ある日父親から呼ばれ、王太子の閨係に選ばれたと言われる。
どうして男の自分が?と戸惑いながらも、覚悟を決めて殿下の元へいく。
しかし、殿下は自分に触れることはなく、何か思いがあるようだった。
優しい二人の恋のお話です。
※ショートショート集におまけ話を上げています。そちらも是非ご一読ください。
※画像はPicrewさんよりお借りしています。
悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。