―海神様伝説―

見渡す限りの海。恵まれた海だった。
その海に面した小さな小さな港。
そして小さな集落。
そこに住む人の大半が、漁師だった。

男たちは朝早くから漁に出る。
えんやどっと、こりゃさ
えんやどっと、えんやどっと。

そこは紗英の生まれ育った場所だった。
奉っているのは、奇妙な神。

―海神様(うみがみさま)

そして海神の化身という存在は、集落にとってなくてはならない存在だった。

代々、紗英の家の女が担ってきたという。
現在は、紗英の曾祖母が化身を名乗り、天候や海難事故を言い当てたり、海で死んだ者の霊魂を呼び寄せたりしている。

そんなある日、紗英を激しく揺るがす出来事が……。

一体、海神様とはなんなのか。
年頃の娘、瀬尾紗英の恋の行方と、その数奇な運命を一魂投入で描きます。


***
後々、性的表現を盛り込んでいる為、R指定で書かせていただきます。
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