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7章 更なる強さを求めて
219 前線都市ボールクローグ
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ボールクローグは火の精霊家の領地にしては、自然豊かな印象だ。
大森林を切り開いて拡張しているらしいし、ここも以前は森だったのかな?
とりあえずいつも通り孤児っぽい子を見つけて、狩人ギルドに案内してもらう。
いつも通り食べ物と銀貨2枚を渡しておく。
狩猟ギルドもどこも同じに見えるけど、ベイクのギルドよりも明らかに広く作られている。前線というだけあって、持ち込まれる素材の量が多いのかもしれない。
「お?新顔かい。前線都市ボールクローグへようこそ。狩人ギルドへは何のようで来たんだい?」
受付は豚の獣人の男性だった。
あーなんか名作アニメ映画で食い物食べまくってたシーンを思い出すなぁ。
「ちょっとグリーントーチを狩りたいんで、狩人に案内をお願いしようと思ってる。いくらかかるかな?」
「はぁ?アンタ冒険者等級幾つだよ?国境壁外に出たことあんのか?」
「国境壁外に出るのは今回が初めてだな。等級は6だ。4人は5等級だけどな」
ブタさんは露骨にはぁ~~~、っとため息をついて、諭すような口調で語りかけてきた。
「5等級の人はまだしも、6等級以下で壁外に出るのはやめときな。死ぬだけだ。
外は迷宮とは違う、魔物が支配する領域だ。悪い事は言わないからよ」
「ご忠告痛みいるけど、こっちにも事情があってね。直接行く必要があるんだ。
報酬はある程度高くても構わないから、俺たちをグリーントーチのいるところまで案内してくれるように、依頼を出したいんだけど」
「ちっ、死んでもう化けてでんじゃねぇぞ?
6等級のおもりってのは隠すわけにはいかねぇからよ。腕利きを高額で雇うことになるぜ?金は持ってんのかよ?」
なんかこっちのほうがちょっと腹立ってきたな。なんで俺が金を払う側なのにこんななんだかんだ言われにゃならんのだ。
「金なら持ってるからさっさと必要額教えろよ。ここのギルドでは6等級冒険者は相手しなくていいとでも言われてんのか?
お前がこっちを見縊るのは勝手だがよ。ギルド員として最低限の仕事しろよ。グダグダ余計なことばかりうるせぇんだよさっきから」
「んーだとコラァ!?こっちが下手に出てりゃあ6等級如きが図に乗りやがって!」
「だからさぁ。俺の等級とかどうでもいいだろ。金は払うっつってんだからさ。
俺のこと見下したいなら勝手にしろよ。そんなもんどうでもいいからさっさと依頼の手続きしろ。報酬はおいくらだって?」
「はっ!6等級のお守なんざ白金貨貰ったってお断りだね!」
「別にお前が請け負うわけでも無いくせになに言ってんの?頭大丈夫?」
この豚さんはもう話にならないみたいなので、もう無視してしまおう。
「なんかこの人話が通じないみたいだから、ちょっと面倒だけど別の列に並びなおそうか」
「あ、相変わらずマイペースだね……。まぁ確かにこの人と話をしていても話が進まないみたいだし、並び直した方が早そうだね」
ンダァコラァ!!とかなんか喚いている豚さんは放置して、隣の列に並び直す。流石前線都市と言うだけあって、狩人ギルドが結構込み合ってるなぁ。
「サルトリが騒いでるけどなにやったのさあんた。
あいつちょっとキレやすいんだから、あんまちょっかいかけないでくれよ」
俺の番が来たと思ったら、開口一番苦言を呈された。いやあれはあっちの対応がおかしいだろ。
「サルトリってのは豚の獣人のことか?依頼を出したいって言ってるのに全然話が進まないからちょっと注意しただけだよ。
で?アンタはちゃんと対応してくれんの?それともボールクローグの狩人ギルド員は等級で対応変えるワケ?」
「ああわかったわかった!大丈夫、対応するって!用件教えてよ」
「頼むよ全く。グリーントーチを狩りに行きたいから、狩人に案内を頼みたいんだよ。報酬は指定額でいいからさ。なるべく早めにこなしたいんだよね」
「なるべく早めって事は、狩人が捕まれば今日でも良いわけ?それと指定額って、実際どのくらい払えるのさ?」
ようやく話が進んでくれるらしい。あの豚さんは一体なんだったんだ。
「今日でもいいよ。報酬は、狩人ギルドを利用したことがないから適正な報酬がわからないんだよ。だからそっちから必要な額を提示して欲しいって意味なんだけど」
「ああそういうこと。5等級4人と6等級、10等級が1人ずつか……。かなり腕利きに頼まないといけないから……。金板7枚くらいは必要かな?」
「ああ、じゃあ報酬は白金貨3枚でいいよ。前金で1枚、成功報酬で2枚やる。ほい」
白金貨3枚をカウンターに置く。
ミルズレンダでアルと揉めてから、探索以外のときには各種効果を10枚ずつストレージに入れている。
突発的なトラブルで商工ギルドが利用し辛くなったら困るもんな。流石に白金板は入れてないが。
「ま、マジかよ!?は、払いすぎじゃねぇのか!?」
「構わない。が、早いモン勝ちだぜ。
それとギルドでちゃんと実力がある奴を選定して欲しい。金目当ての雑魚を掴まされても迷惑だからな。
この報酬から俺の力量はある程度推測してくれ。自分の身を守るくらいは出来ると思うぞ」
「わわ、わかった!今すぐ依頼出すから、ちょっとだけ待っててくれ!
多分人はすぐに集まると思う!」
豚さんと違って話が早いな。依頼内容はグリーントーチの発見とそこまでの案内。期間はなるべく早く。報酬は前金白金貨1枚、成功報酬で追加2枚。
依頼の手続きを終えた途端、応対していた受付の男が、ロビーに向かって声を上げた。
「おおい!手の空いているやつは来てくれ!白金貨3枚の仕事が入ったぞ!
ただし国境壁外への案内と依頼人の護衛が必要だ!興味があるやつは今すぐ集まってくれ!」
おお!この人マジで仕事速いな!さっきの豚さんはなんだったんだよホントに。
狩人の実力なんて分からないので、選考はギルドに任せてしまうことにした。
一目見ただけで「こいつ、できる……!」とかみたいなこと、俺には出来ませんし?
ただ話が早いのは助かるけど、肝心のグリーントーチが近場にいるかどうかが問題なんだよな。
もし日を跨ぐようだったら、一度連絡に戻った方がいいかも知れないな。
大森林を切り開いて拡張しているらしいし、ここも以前は森だったのかな?
とりあえずいつも通り孤児っぽい子を見つけて、狩人ギルドに案内してもらう。
いつも通り食べ物と銀貨2枚を渡しておく。
狩猟ギルドもどこも同じに見えるけど、ベイクのギルドよりも明らかに広く作られている。前線というだけあって、持ち込まれる素材の量が多いのかもしれない。
「お?新顔かい。前線都市ボールクローグへようこそ。狩人ギルドへは何のようで来たんだい?」
受付は豚の獣人の男性だった。
あーなんか名作アニメ映画で食い物食べまくってたシーンを思い出すなぁ。
「ちょっとグリーントーチを狩りたいんで、狩人に案内をお願いしようと思ってる。いくらかかるかな?」
「はぁ?アンタ冒険者等級幾つだよ?国境壁外に出たことあんのか?」
「国境壁外に出るのは今回が初めてだな。等級は6だ。4人は5等級だけどな」
ブタさんは露骨にはぁ~~~、っとため息をついて、諭すような口調で語りかけてきた。
「5等級の人はまだしも、6等級以下で壁外に出るのはやめときな。死ぬだけだ。
外は迷宮とは違う、魔物が支配する領域だ。悪い事は言わないからよ」
「ご忠告痛みいるけど、こっちにも事情があってね。直接行く必要があるんだ。
報酬はある程度高くても構わないから、俺たちをグリーントーチのいるところまで案内してくれるように、依頼を出したいんだけど」
「ちっ、死んでもう化けてでんじゃねぇぞ?
6等級のおもりってのは隠すわけにはいかねぇからよ。腕利きを高額で雇うことになるぜ?金は持ってんのかよ?」
なんかこっちのほうがちょっと腹立ってきたな。なんで俺が金を払う側なのにこんななんだかんだ言われにゃならんのだ。
「金なら持ってるからさっさと必要額教えろよ。ここのギルドでは6等級冒険者は相手しなくていいとでも言われてんのか?
お前がこっちを見縊るのは勝手だがよ。ギルド員として最低限の仕事しろよ。グダグダ余計なことばかりうるせぇんだよさっきから」
「んーだとコラァ!?こっちが下手に出てりゃあ6等級如きが図に乗りやがって!」
「だからさぁ。俺の等級とかどうでもいいだろ。金は払うっつってんだからさ。
俺のこと見下したいなら勝手にしろよ。そんなもんどうでもいいからさっさと依頼の手続きしろ。報酬はおいくらだって?」
「はっ!6等級のお守なんざ白金貨貰ったってお断りだね!」
「別にお前が請け負うわけでも無いくせになに言ってんの?頭大丈夫?」
この豚さんはもう話にならないみたいなので、もう無視してしまおう。
「なんかこの人話が通じないみたいだから、ちょっと面倒だけど別の列に並びなおそうか」
「あ、相変わらずマイペースだね……。まぁ確かにこの人と話をしていても話が進まないみたいだし、並び直した方が早そうだね」
ンダァコラァ!!とかなんか喚いている豚さんは放置して、隣の列に並び直す。流石前線都市と言うだけあって、狩人ギルドが結構込み合ってるなぁ。
「サルトリが騒いでるけどなにやったのさあんた。
あいつちょっとキレやすいんだから、あんまちょっかいかけないでくれよ」
俺の番が来たと思ったら、開口一番苦言を呈された。いやあれはあっちの対応がおかしいだろ。
「サルトリってのは豚の獣人のことか?依頼を出したいって言ってるのに全然話が進まないからちょっと注意しただけだよ。
で?アンタはちゃんと対応してくれんの?それともボールクローグの狩人ギルド員は等級で対応変えるワケ?」
「ああわかったわかった!大丈夫、対応するって!用件教えてよ」
「頼むよ全く。グリーントーチを狩りに行きたいから、狩人に案内を頼みたいんだよ。報酬は指定額でいいからさ。なるべく早めにこなしたいんだよね」
「なるべく早めって事は、狩人が捕まれば今日でも良いわけ?それと指定額って、実際どのくらい払えるのさ?」
ようやく話が進んでくれるらしい。あの豚さんは一体なんだったんだ。
「今日でもいいよ。報酬は、狩人ギルドを利用したことがないから適正な報酬がわからないんだよ。だからそっちから必要な額を提示して欲しいって意味なんだけど」
「ああそういうこと。5等級4人と6等級、10等級が1人ずつか……。かなり腕利きに頼まないといけないから……。金板7枚くらいは必要かな?」
「ああ、じゃあ報酬は白金貨3枚でいいよ。前金で1枚、成功報酬で2枚やる。ほい」
白金貨3枚をカウンターに置く。
ミルズレンダでアルと揉めてから、探索以外のときには各種効果を10枚ずつストレージに入れている。
突発的なトラブルで商工ギルドが利用し辛くなったら困るもんな。流石に白金板は入れてないが。
「ま、マジかよ!?は、払いすぎじゃねぇのか!?」
「構わない。が、早いモン勝ちだぜ。
それとギルドでちゃんと実力がある奴を選定して欲しい。金目当ての雑魚を掴まされても迷惑だからな。
この報酬から俺の力量はある程度推測してくれ。自分の身を守るくらいは出来ると思うぞ」
「わわ、わかった!今すぐ依頼出すから、ちょっとだけ待っててくれ!
多分人はすぐに集まると思う!」
豚さんと違って話が早いな。依頼内容はグリーントーチの発見とそこまでの案内。期間はなるべく早く。報酬は前金白金貨1枚、成功報酬で追加2枚。
依頼の手続きを終えた途端、応対していた受付の男が、ロビーに向かって声を上げた。
「おおい!手の空いているやつは来てくれ!白金貨3枚の仕事が入ったぞ!
ただし国境壁外への案内と依頼人の護衛が必要だ!興味があるやつは今すぐ集まってくれ!」
おお!この人マジで仕事速いな!さっきの豚さんはなんだったんだよホントに。
狩人の実力なんて分からないので、選考はギルドに任せてしまうことにした。
一目見ただけで「こいつ、できる……!」とかみたいなこと、俺には出来ませんし?
ただ話が早いのは助かるけど、肝心のグリーントーチが近場にいるかどうかが問題なんだよな。
もし日を跨ぐようだったら、一度連絡に戻った方がいいかも知れないな。
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