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8章 異風の旋律
288 スタンピード⑤ 小休止
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「あれ? ここにも魔物いねぇの?」
急いで引き返して前線部隊と合流したのだが、なぜか戦闘が行われていなかった。
「いやいやいや! アンタが魔物を皆殺しにしてったんじゃねぇか! なんでアンタが分かってねぇんだよ!?」
「あら? じゃあアレで全部なのかな?
とりあえず目に見える魔物は殺してきたから、みんなは少し休んでて。まだ終わったとは思えないし」
「なにサラッと皆殺し宣言してんだよ……。ま、まぁありがたく休ませて貰うぜ……!」
言うなり地面に腰を下ろす面々。やっぱ疲労がたまってるよな。
でも俺はあんまり疲れてる気もしないんだよなぁ。リカバーの必要性も感じない。
まぁ疲れてないならいいか、とりあえずリーンとトルネの方に加勢しようか。嫁贔屓で。
リーンとトルネの居る場所までを、横になぎ払うように殲滅していく。
そうか。自分の動きの粗が目立つなと思っていたけど、これって五感強化のおかげなのかな?
自分の動きのより細かい部分まで感じ取れるようになっている。
殺す。殺す。魔物を殺す。一心不乱に魔物を殺す。
スキルのおかげか、全然疲労を感じない。
これじゃまるで自分の体がゲームキャラになってしまったようだなぁ。
疲労ゲージのない無双ゲームをやってる気分。
いくつの部隊の前を通ったのか覚えてないけど、みんな消耗は見られるけど、闘志に衰えを感じさせない。
殲滅しながら途中の櫓にちょいちょい登って、大型魔物の接近を確認してみるけど、グランドドラゴンやアサルトドラゴンの影は今のところ見えないな。
このまま心核魔獣までは打ち止めになるんだったら助かるんだけどなぁ。
「ト、トウマ!? なんでこんなところにいるんですか!?」
「あ、トルネ発見。リーンも近くにいるのかな?
いや中央付近に魔物がいなくなっちゃってさ。暇になったから様子を見にね」
「なんで中央付近が真っ先に殲滅完了してるんですかーーーっ!!」
「まぁまぁトルネ。積もる話は後にして、まずは殲滅の方片付けちゃおうぜ」
「なんでそんな軽いノリで殲滅片付けちゃおうぜ、なんて言えるんですかもーーっ!!」
トルネも元気だな。疲労どころか普段より元気に叫んでる。
さて、今まで頑張ってくれた嫁に、少しでも楽をさせてやらないとな。
「えええ……。ホントに殺し尽くしちゃったんですけど、なんなんですかこの人ぉ……」
「じゃあこのままリーンのところまで行ってくるから、トルネは不測の事態に備えつつ休憩しててよ、っとそうだ」
ついでにトルネを抱き寄せて唇を奪っておく。
「あ、うん……。いってらっしゃい……」
ま、頑張ったご褒美だな。俺の。
いやぁそれにしても戦線が長いわ。両翼に辿り着くのも一苦労だね。
迷宮殺しの時みたいに魔物を無視できれば、大した距離でもないんだろうけどなぁ。
「あ、トーマ! 我慢できなくて私に会いに来ちゃったのー!?」
「そうそう。大好きなリーンに会いに来たんですよ。大分余裕がありそうだな」
「いやいやトーマに余裕云々言われたくないなー。端のほうの魔物の勢いは収まってきてるみたいだねー」
「へぇ? それじゃカルネジア家にまでは加勢に行かなくていいか。
そんじゃここ殺し切ったら、シンの方も見てくるよ」
「ふふ、兄さんをお願いね? 私の旦那様は頼りになるねー」
リーンと一緒に魔物を殲滅する。
改めて見るとスネークソードってホント優秀な武器だよなぁ。
そりゃマーサに上位互換を要求するわけだわ。
リーンともキスを交わして、来た道を走って戻る。
どうやら魔物が再度現れているところはないみたいだな。
せっかくなので通りがかったついでに、トルネにもう1度キスをしていく。
位置が良かったなトルネ。1回儲けたわ。俺が。
中央に戻って確認したけど、やはり魔物は現れていないらしい。
本当に、これで乗り切れたのか……?
反対側の部隊も、大型魔物に梃子摺っているところは多かったようだが、人死には出ていないということで何よりだ。
全体確認が終わるまではなんとも言えないが、犠牲者セロ人ってのが結構現実味を帯びてきた気がするな。
「あれ? トーマ。中央はもういいの?」
「ああ、中央もリーンの方も片付けてきた。ってことで加勢に来たんだ」
「うわ、リーンの方も片付けてきたの? 今頃ハルがドン引きしてる気がするよ……」
軽口を叩きながらも殲滅を開始。
やっぱ一番長い付き合いだからか、シンとの連携が一番取りやすいな。得物がロングソード同士ってのもあるのかも知れないけど。
それにしても、心緑の流刃はほんと綺麗な武器だなぁ。
っていうか、魔装術や攻撃範囲拡張まで薄く緑がかっている。あれって多分魔法効果なんだろうな。
「トーマさぁ。なんかまた早くなってない?」
「うん。上から見てたけど気持ち悪かったよ? なんで離れた視点からでも追えないような動きしてるのかな」
殲滅が済んで、ハルも櫓から降りてきた。
しかし、ハルも五感強化取ってるんだから、あとは慣れの問題じゃないかな。
「うん。今トーマが絶対見当ハズレなこと考えてるって思うな。
明らかにトーマが早くなってるからね?」
「俺の事はまず置いといてだな。シンはどう思う? これで魔物の波は終わったと思うか?」
「ん……。流石に迷宮の氾濫の知識はないから、判断できないね……。
ただ殺してきた迷宮の深さを考えると、ここで終わっても不思議ではないかなって思う」
「つまり、独断で動くのはちょっと危険そうだな。シンはカルネジア家の殲滅を手伝ってもらえるか? 多分リーンも反対側の殲滅を手伝ってると思うしな」
「そうだね。そして殲滅が終わったら、またここで待機してるよ。
総指揮のエルハの指示があるまでは、僕達は持ち場で待機しておいた方がいいでしょ」
「了解だ。じゃ俺はこのまま中央に戻るな。2人とも最後まで気をつけて」
2人と別れて持ち場に戻る。やはり魔物はいなかった。
さて、魔物の氾濫自体は乗り切ったかな?
リヴァーブ王国って戦争って概念がないから、大規模な軍事集団って今までいなかったんだろうな。
氾濫した迷宮が1箇所だったなら、大規模な部隊を編成して上手く指揮を取れば、俺達がいなくても被害を出さずに氾濫を乗り越えられる気がする。
今回ボールクローグの戦士達の実力を見て、本当にそう感じた。
王家の次に偉い四大精霊家カルネジア家の私兵が250人だもんなぁ。小規模過ぎる。
ま、それだけ人間同士の争いが少ない世界ってことなんだろうけどさ。
急いで引き返して前線部隊と合流したのだが、なぜか戦闘が行われていなかった。
「いやいやいや! アンタが魔物を皆殺しにしてったんじゃねぇか! なんでアンタが分かってねぇんだよ!?」
「あら? じゃあアレで全部なのかな?
とりあえず目に見える魔物は殺してきたから、みんなは少し休んでて。まだ終わったとは思えないし」
「なにサラッと皆殺し宣言してんだよ……。ま、まぁありがたく休ませて貰うぜ……!」
言うなり地面に腰を下ろす面々。やっぱ疲労がたまってるよな。
でも俺はあんまり疲れてる気もしないんだよなぁ。リカバーの必要性も感じない。
まぁ疲れてないならいいか、とりあえずリーンとトルネの方に加勢しようか。嫁贔屓で。
リーンとトルネの居る場所までを、横になぎ払うように殲滅していく。
そうか。自分の動きの粗が目立つなと思っていたけど、これって五感強化のおかげなのかな?
自分の動きのより細かい部分まで感じ取れるようになっている。
殺す。殺す。魔物を殺す。一心不乱に魔物を殺す。
スキルのおかげか、全然疲労を感じない。
これじゃまるで自分の体がゲームキャラになってしまったようだなぁ。
疲労ゲージのない無双ゲームをやってる気分。
いくつの部隊の前を通ったのか覚えてないけど、みんな消耗は見られるけど、闘志に衰えを感じさせない。
殲滅しながら途中の櫓にちょいちょい登って、大型魔物の接近を確認してみるけど、グランドドラゴンやアサルトドラゴンの影は今のところ見えないな。
このまま心核魔獣までは打ち止めになるんだったら助かるんだけどなぁ。
「ト、トウマ!? なんでこんなところにいるんですか!?」
「あ、トルネ発見。リーンも近くにいるのかな?
いや中央付近に魔物がいなくなっちゃってさ。暇になったから様子を見にね」
「なんで中央付近が真っ先に殲滅完了してるんですかーーーっ!!」
「まぁまぁトルネ。積もる話は後にして、まずは殲滅の方片付けちゃおうぜ」
「なんでそんな軽いノリで殲滅片付けちゃおうぜ、なんて言えるんですかもーーっ!!」
トルネも元気だな。疲労どころか普段より元気に叫んでる。
さて、今まで頑張ってくれた嫁に、少しでも楽をさせてやらないとな。
「えええ……。ホントに殺し尽くしちゃったんですけど、なんなんですかこの人ぉ……」
「じゃあこのままリーンのところまで行ってくるから、トルネは不測の事態に備えつつ休憩しててよ、っとそうだ」
ついでにトルネを抱き寄せて唇を奪っておく。
「あ、うん……。いってらっしゃい……」
ま、頑張ったご褒美だな。俺の。
いやぁそれにしても戦線が長いわ。両翼に辿り着くのも一苦労だね。
迷宮殺しの時みたいに魔物を無視できれば、大した距離でもないんだろうけどなぁ。
「あ、トーマ! 我慢できなくて私に会いに来ちゃったのー!?」
「そうそう。大好きなリーンに会いに来たんですよ。大分余裕がありそうだな」
「いやいやトーマに余裕云々言われたくないなー。端のほうの魔物の勢いは収まってきてるみたいだねー」
「へぇ? それじゃカルネジア家にまでは加勢に行かなくていいか。
そんじゃここ殺し切ったら、シンの方も見てくるよ」
「ふふ、兄さんをお願いね? 私の旦那様は頼りになるねー」
リーンと一緒に魔物を殲滅する。
改めて見るとスネークソードってホント優秀な武器だよなぁ。
そりゃマーサに上位互換を要求するわけだわ。
リーンともキスを交わして、来た道を走って戻る。
どうやら魔物が再度現れているところはないみたいだな。
せっかくなので通りがかったついでに、トルネにもう1度キスをしていく。
位置が良かったなトルネ。1回儲けたわ。俺が。
中央に戻って確認したけど、やはり魔物は現れていないらしい。
本当に、これで乗り切れたのか……?
反対側の部隊も、大型魔物に梃子摺っているところは多かったようだが、人死には出ていないということで何よりだ。
全体確認が終わるまではなんとも言えないが、犠牲者セロ人ってのが結構現実味を帯びてきた気がするな。
「あれ? トーマ。中央はもういいの?」
「ああ、中央もリーンの方も片付けてきた。ってことで加勢に来たんだ」
「うわ、リーンの方も片付けてきたの? 今頃ハルがドン引きしてる気がするよ……」
軽口を叩きながらも殲滅を開始。
やっぱ一番長い付き合いだからか、シンとの連携が一番取りやすいな。得物がロングソード同士ってのもあるのかも知れないけど。
それにしても、心緑の流刃はほんと綺麗な武器だなぁ。
っていうか、魔装術や攻撃範囲拡張まで薄く緑がかっている。あれって多分魔法効果なんだろうな。
「トーマさぁ。なんかまた早くなってない?」
「うん。上から見てたけど気持ち悪かったよ? なんで離れた視点からでも追えないような動きしてるのかな」
殲滅が済んで、ハルも櫓から降りてきた。
しかし、ハルも五感強化取ってるんだから、あとは慣れの問題じゃないかな。
「うん。今トーマが絶対見当ハズレなこと考えてるって思うな。
明らかにトーマが早くなってるからね?」
「俺の事はまず置いといてだな。シンはどう思う? これで魔物の波は終わったと思うか?」
「ん……。流石に迷宮の氾濫の知識はないから、判断できないね……。
ただ殺してきた迷宮の深さを考えると、ここで終わっても不思議ではないかなって思う」
「つまり、独断で動くのはちょっと危険そうだな。シンはカルネジア家の殲滅を手伝ってもらえるか? 多分リーンも反対側の殲滅を手伝ってると思うしな」
「そうだね。そして殲滅が終わったら、またここで待機してるよ。
総指揮のエルハの指示があるまでは、僕達は持ち場で待機しておいた方がいいでしょ」
「了解だ。じゃ俺はこのまま中央に戻るな。2人とも最後まで気をつけて」
2人と別れて持ち場に戻る。やはり魔物はいなかった。
さて、魔物の氾濫自体は乗り切ったかな?
リヴァーブ王国って戦争って概念がないから、大規模な軍事集団って今までいなかったんだろうな。
氾濫した迷宮が1箇所だったなら、大規模な部隊を編成して上手く指揮を取れば、俺達がいなくても被害を出さずに氾濫を乗り越えられる気がする。
今回ボールクローグの戦士達の実力を見て、本当にそう感じた。
王家の次に偉い四大精霊家カルネジア家の私兵が250人だもんなぁ。小規模過ぎる。
ま、それだけ人間同士の争いが少ない世界ってことなんだろうけどさ。
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