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11章 新たな都市の建設
449 色々解説回②
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先日ディオーヌ様に釘を刺されて以来、ドロップ品の回収は1度のみにすることにした。
お金に困ってるわけでもないしな。
ただしスクロール。お前だけは例外だ! 全部拾わせてもらう!
ヴェルトーガの迷宮もかなり攻略が進んでいるらしく、トップに居る冒険者達は13階層を越えてきているらしい。
いやマジで素晴らしいわ。俺が殴った時のブルガーゾくらいの戦力はあるんじゃないのかな?
勿論迷宮の攻略が進んでいるのはヴェルトーガに限った話ではなく、ベイクでは栄光の運び手達が50階層を突破したとホムロが言っていたし、ボールクローグに至っては、迷宮の踏破者が出てきたそうだ。
ボールクローグはロンメノの1件でスキル所持者がブーストされたのもでかいんだろうな。銀の乙女も間もなく最下層に到達するらしい。
そんなボールクローグでも一際注目されているのが、アラタという少年だ。
名前的にどう考えても異邦人だろうな。やっぱベイクに来ない人もいるよなぁ~。
なぜアラタが注目されているかと言えば、1番の理由はその若さにある。10代半ばくらいらしい。
そして迷宮の攻略速度も凄まじいらしく、スキップオーブが普及されてからは、まさに破竹の勢いで攻略を進め、一気に踏破してしまったそうだ。
そしてなによりアラタは、迷宮踏破をソロで成し遂げてしまったという事で、異風の旋律に替わるニューヒーローとして注目されているそうだ。
俺と違って若くてイケメンらしい。くそがっ! なんか性格も良いって評判なんだよなぁ。くそがっ!
注目されているのに驕る様な素振りも見せず、ストイックに腕を磨いているらしい。
迷宮の踏破が出来たのも、自分の実力ではなくスキップオーブのおかげとしか言わない。くそっ! 良い子かよっ!
迷宮踏破と言えば、ルイナスリームの迷宮討伐回数が10個を上回り、人員が入れ替えられて、第2陣の迷宮踏破体験ツアーが開始している。
この2回目の人員で、病気や怪我の人は受け入れきったらしいので、3回目はもうやらなくて良いかなって流れになってきている。
いや、異界型迷宮を引くまでは続けるべきなのかなぁ。
『儀式魔法使用許可』や各種クラフト系スキルを取得した人たちは、各地の人手不足の解消に貢献してくれる事を期待したい。
非戦闘員同行制度の方も少しずつ動き始めている。
連れて行く側の冒険者は6等級以上でなければ制度を利用することが出来ず、連れて行ってもらう側は20歳以下は禁止としている。
『精神安定』の取得にもこの制度は適用することが出来て、冒険者に押され気味だった狩人達の新たな活躍の場になっているそうだ。
おかげで非戦闘員のスキル神殿利用率も上がり、せっかく10人増えたスキル担当官はフル回転して対応に追われているらしい。
なんだかスキル神殿のお偉いさんが、一時期仕事を放棄してまで何かをしていたらしくて、そのツケも回って大変忙しいという話だった。
スキル神殿のお偉いさんって、多分ルイナスリームでハッスルしてたあの人ですよね。
ルイナスリームに移住してきた異邦人達は、殆どがそのままルイナスリームに定住する事を希望してきた。
不便だからと商人や職人を誘致するのではなく、自分達で店を始めて快適にしていきたいらしい。
正直リンカーズでお店をやるのはイージーモードだよね。迷宮に入れば最低限の金が稼げるんだから、戦えればお金に困る心配がない。趣味程度のお店でも何の気兼ねもなく始められるもんな。
この異邦人の動きをポプワは歓迎しているみたいで、積極的に異邦人達の相談に乗ったり、リヴァーブ王国での法律の説明会などを開いている。ポプワの熱意でルイナスリームは発展していきそうだぜ。
そんなポプワに狙いを定めるクリーヌであるが、普通にお付き合いを始めたらしい。手が早いな!
でもお互い根が真面目なので、今はお互い仕事に集中している。
ポプワが商工ギルドでルイナスリームの発展に貢献している一方、スナネコと仲良くなったクリーヌは、スナネコの背に乗ってルイナスリーム周辺の地形調査を少しずつ進めている。
俺が命名したさねりとなぜか凄く仲良くなっていて、1度さねりの背中に乗って走り去るリス獣人を見たときは、悶えるレベルの尊さだった。あー写真撮りてぇ!
あとなぜか、一定数の異邦人が、『ギルドの受付』という職業に憧れていて、異邦人初のギルド員の誕生も遠くなさそうだ。
そしてウィンタースポーツ大好きな彼だが、雪エリアの吹雪きっぷりに1度は挫折しかけたが、天候が安定している事を逆手にとって、エリアの境界に丘を作ってスキー場に出来ないかと試行錯誤しているようだ。
俺もスキーってしたことないからな。彼の情熱が成就する事を、割と真剣に祈っている。
人の誘致が殆ど終わって、異邦人や各種ギルドが自主的に動き始めた今、俺がルイナスリームでやることって迷宮の成長確認くらいしかないので、せっせと別荘予定地の整備をしている。とりあえず落下防止用に、外周に網目状の柵を作ったり、建材を持ち込んで少しずつ家を建築したりしている。
魔法があればこんな場所でも畑とか作れそうだなぁ。
そうやってチマチマ過ごすこと数日、ようやくアートンから呼び出しがあった。
お金に困ってるわけでもないしな。
ただしスクロール。お前だけは例外だ! 全部拾わせてもらう!
ヴェルトーガの迷宮もかなり攻略が進んでいるらしく、トップに居る冒険者達は13階層を越えてきているらしい。
いやマジで素晴らしいわ。俺が殴った時のブルガーゾくらいの戦力はあるんじゃないのかな?
勿論迷宮の攻略が進んでいるのはヴェルトーガに限った話ではなく、ベイクでは栄光の運び手達が50階層を突破したとホムロが言っていたし、ボールクローグに至っては、迷宮の踏破者が出てきたそうだ。
ボールクローグはロンメノの1件でスキル所持者がブーストされたのもでかいんだろうな。銀の乙女も間もなく最下層に到達するらしい。
そんなボールクローグでも一際注目されているのが、アラタという少年だ。
名前的にどう考えても異邦人だろうな。やっぱベイクに来ない人もいるよなぁ~。
なぜアラタが注目されているかと言えば、1番の理由はその若さにある。10代半ばくらいらしい。
そして迷宮の攻略速度も凄まじいらしく、スキップオーブが普及されてからは、まさに破竹の勢いで攻略を進め、一気に踏破してしまったそうだ。
そしてなによりアラタは、迷宮踏破をソロで成し遂げてしまったという事で、異風の旋律に替わるニューヒーローとして注目されているそうだ。
俺と違って若くてイケメンらしい。くそがっ! なんか性格も良いって評判なんだよなぁ。くそがっ!
注目されているのに驕る様な素振りも見せず、ストイックに腕を磨いているらしい。
迷宮の踏破が出来たのも、自分の実力ではなくスキップオーブのおかげとしか言わない。くそっ! 良い子かよっ!
迷宮踏破と言えば、ルイナスリームの迷宮討伐回数が10個を上回り、人員が入れ替えられて、第2陣の迷宮踏破体験ツアーが開始している。
この2回目の人員で、病気や怪我の人は受け入れきったらしいので、3回目はもうやらなくて良いかなって流れになってきている。
いや、異界型迷宮を引くまでは続けるべきなのかなぁ。
『儀式魔法使用許可』や各種クラフト系スキルを取得した人たちは、各地の人手不足の解消に貢献してくれる事を期待したい。
非戦闘員同行制度の方も少しずつ動き始めている。
連れて行く側の冒険者は6等級以上でなければ制度を利用することが出来ず、連れて行ってもらう側は20歳以下は禁止としている。
『精神安定』の取得にもこの制度は適用することが出来て、冒険者に押され気味だった狩人達の新たな活躍の場になっているそうだ。
おかげで非戦闘員のスキル神殿利用率も上がり、せっかく10人増えたスキル担当官はフル回転して対応に追われているらしい。
なんだかスキル神殿のお偉いさんが、一時期仕事を放棄してまで何かをしていたらしくて、そのツケも回って大変忙しいという話だった。
スキル神殿のお偉いさんって、多分ルイナスリームでハッスルしてたあの人ですよね。
ルイナスリームに移住してきた異邦人達は、殆どがそのままルイナスリームに定住する事を希望してきた。
不便だからと商人や職人を誘致するのではなく、自分達で店を始めて快適にしていきたいらしい。
正直リンカーズでお店をやるのはイージーモードだよね。迷宮に入れば最低限の金が稼げるんだから、戦えればお金に困る心配がない。趣味程度のお店でも何の気兼ねもなく始められるもんな。
この異邦人の動きをポプワは歓迎しているみたいで、積極的に異邦人達の相談に乗ったり、リヴァーブ王国での法律の説明会などを開いている。ポプワの熱意でルイナスリームは発展していきそうだぜ。
そんなポプワに狙いを定めるクリーヌであるが、普通にお付き合いを始めたらしい。手が早いな!
でもお互い根が真面目なので、今はお互い仕事に集中している。
ポプワが商工ギルドでルイナスリームの発展に貢献している一方、スナネコと仲良くなったクリーヌは、スナネコの背に乗ってルイナスリーム周辺の地形調査を少しずつ進めている。
俺が命名したさねりとなぜか凄く仲良くなっていて、1度さねりの背中に乗って走り去るリス獣人を見たときは、悶えるレベルの尊さだった。あー写真撮りてぇ!
あとなぜか、一定数の異邦人が、『ギルドの受付』という職業に憧れていて、異邦人初のギルド員の誕生も遠くなさそうだ。
そしてウィンタースポーツ大好きな彼だが、雪エリアの吹雪きっぷりに1度は挫折しかけたが、天候が安定している事を逆手にとって、エリアの境界に丘を作ってスキー場に出来ないかと試行錯誤しているようだ。
俺もスキーってしたことないからな。彼の情熱が成就する事を、割と真剣に祈っている。
人の誘致が殆ど終わって、異邦人や各種ギルドが自主的に動き始めた今、俺がルイナスリームでやることって迷宮の成長確認くらいしかないので、せっせと別荘予定地の整備をしている。とりあえず落下防止用に、外周に網目状の柵を作ったり、建材を持ち込んで少しずつ家を建築したりしている。
魔法があればこんな場所でも畑とか作れそうだなぁ。
そうやってチマチマ過ごすこと数日、ようやくアートンから呼び出しがあった。
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