異世界で目指せハーレム生活! でも仲間のほうがモテモテです

りっち

文字の大きさ
492 / 580
11章 新たな都市の建設

449 色々解説回②

しおりを挟む
 先日ディオーヌ様に釘を刺されて以来、ドロップ品の回収は1度のみにすることにした。
 お金に困ってるわけでもないしな。

 ただしスクロール。お前だけは例外だ! 全部拾わせてもらう!


 ヴェルトーガの迷宮もかなり攻略が進んでいるらしく、トップに居る冒険者達は13階層を越えてきているらしい。
 いやマジで素晴らしいわ。俺が殴った時のブルガーゾくらいの戦力はあるんじゃないのかな?

 勿論迷宮の攻略が進んでいるのはヴェルトーガに限った話ではなく、ベイクでは栄光の運び手達が50階層を突破したとホムロが言っていたし、ボールクローグに至っては、迷宮の踏破者が出てきたそうだ。
 ボールクローグはロンメノの1件でスキル所持者がブーストされたのもでかいんだろうな。銀の乙女も間もなく最下層に到達するらしい。

 そんなボールクローグでも一際注目されているのが、アラタという少年だ。
 名前的にどう考えても異邦人だろうな。やっぱベイクに来ない人もいるよなぁ~。


 なぜアラタが注目されているかと言えば、1番の理由はその若さにある。10代半ばくらいらしい。

 そして迷宮の攻略速度も凄まじいらしく、スキップオーブが普及されてからは、まさに破竹の勢いで攻略を進め、一気に踏破してしまったそうだ。

 そしてなによりアラタは、迷宮踏破をソロで成し遂げてしまったという事で、異風の旋律に替わるニューヒーローとして注目されているそうだ。
 俺と違って若くてイケメンらしい。くそがっ! なんか性格も良いって評判なんだよなぁ。くそがっ!

 注目されているのに驕る様な素振りも見せず、ストイックに腕を磨いているらしい。
 迷宮の踏破が出来たのも、自分の実力ではなくスキップオーブのおかげとしか言わない。くそっ! 良い子かよっ!
 


 迷宮踏破と言えば、ルイナスリームの迷宮討伐回数が10個を上回り、人員が入れ替えられて、第2陣の迷宮踏破体験ツアーが開始している。
 この2回目の人員で、病気や怪我の人は受け入れきったらしいので、3回目はもうやらなくて良いかなって流れになってきている。

 いや、異界型迷宮を引くまでは続けるべきなのかなぁ。

 『儀式魔法使用許可』や各種クラフト系スキルを取得した人たちは、各地の人手不足の解消に貢献してくれる事を期待したい。



 非戦闘員同行制度の方も少しずつ動き始めている。
 連れて行く側の冒険者は6等級以上でなければ制度を利用することが出来ず、連れて行ってもらう側は20歳以下は禁止としている。
 『精神安定』の取得にもこの制度は適用することが出来て、冒険者に押され気味だった狩人達の新たな活躍の場になっているそうだ。

 おかげで非戦闘員のスキル神殿利用率も上がり、せっかく10人増えたスキル担当官はフル回転して対応に追われているらしい。

 なんだかスキル神殿のお偉いさんが、一時期仕事を放棄してまで何かをしていたらしくて、そのツケも回って大変忙しいという話だった。
 スキル神殿のお偉いさんって、多分ルイナスリームでハッスルしてたあの人ですよね。



 ルイナスリームに移住してきた異邦人達は、殆どがそのままルイナスリームに定住する事を希望してきた。
 不便だからと商人や職人を誘致するのではなく、自分達で店を始めて快適にしていきたいらしい。

 正直リンカーズでお店をやるのはイージーモードだよね。迷宮に入れば最低限の金が稼げるんだから、戦えればお金に困る心配がない。趣味程度のお店でも何の気兼ねもなく始められるもんな。

 この異邦人の動きをポプワは歓迎しているみたいで、積極的に異邦人達の相談に乗ったり、リヴァーブ王国での法律の説明会などを開いている。ポプワの熱意でルイナスリームは発展していきそうだぜ。


 そんなポプワに狙いを定めるクリーヌであるが、普通にお付き合いを始めたらしい。手が早いな!

 でもお互い根が真面目なので、今はお互い仕事に集中している。
 ポプワが商工ギルドでルイナスリームの発展に貢献している一方、スナネコと仲良くなったクリーヌは、スナネコの背に乗ってルイナスリーム周辺の地形調査を少しずつ進めている。

 俺が命名したさねりとなぜか凄く仲良くなっていて、1度さねりの背中に乗って走り去るリス獣人を見たときは、悶えるレベルの尊さだった。あー写真撮りてぇ!

 あとなぜか、一定数の異邦人が、『ギルドの受付』という職業に憧れていて、異邦人初のギルド員の誕生も遠くなさそうだ。


 
 そしてウィンタースポーツ大好きな彼だが、雪エリアの吹雪きっぷりに1度は挫折しかけたが、天候が安定している事を逆手にとって、エリアの境界に丘を作ってスキー場に出来ないかと試行錯誤しているようだ。

 俺もスキーってしたことないからな。彼の情熱が成就する事を、割と真剣に祈っている。



 人の誘致が殆ど終わって、異邦人や各種ギルドが自主的に動き始めた今、俺がルイナスリームでやることって迷宮の成長確認くらいしかないので、せっせと別荘予定地の整備をしている。とりあえず落下防止用に、外周に網目状の柵を作ったり、建材を持ち込んで少しずつ家を建築したりしている。

 魔法があればこんな場所でも畑とか作れそうだなぁ。


 そうやってチマチマ過ごすこと数日、ようやくアートンから呼び出しがあった。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...