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11章 新たな都市の建設
481 激昂
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王と2人でミルズレンダのターミナル広場に出る。
「それで? 魔力を辿るサーチってのはどうやるんだ?」
「い、今私が魔力を動かすから、魔力感知でそれを捉えて、サーチに登録してくれれば良い……」
言われた通り魔力感知して、改めてサーチを行うと、結構離れた場所ではあるけど間違い無くサーチが反応した。
「反応ありだ。さて、お前はどうする?
このまま同行するか、ネヴァルドで待ってるか、好きなほうを選ばせてやる」
「……このまま同行させてくれ。あれでも我が娘には変わらんのだ」
「ふぅん? まぁ手荒な扱いは覚悟しろよ。お前も娘もな。
さてと、老いぼれを同行させるには何か乗り物が必要だな。
せっかくだしあの時の借りを返しておくか」
王を連れて、ミルズレンダの狩人ギルドに向かう。
「おい! 今すぐ馬車でも荷車でもいいから用意しろ! 急げ!」
「て、テメェはトーマ!? いきなり来て何をふざけた事を……」
ギルド員が喋り終わる前に、ウェブクラフターでギルドの床を爆破する。
「もう1回だけ言ってやる。今すぐ馬車か荷車を用意しろ。
俺の気分次第で、次はこれが人に向けられる事になる」
しかしすっかり萎縮してしまったのか、誰も動こうとしない。
「急げって、言ってんだろうがぁ!」
今度は魔力を込めて、ウェブクラフターを天に向けて放つ。
天井に触れてもいないのに、狩人ギルドの2階、3階部分は粉々に吹き飛んでしまう。
「う、うわ」
「黙れ! とっとと言われた事をしろ! もう殴るものはお前ら自身しか残ってねぇぞ!?」
「は、はいはいはいいいいいい!!」
夜だからか、マスター室にも反応はなかったな。
まぁ反応あったら1階部分が壊滅してたと思うけど。
クリーヌが良く使っていたような小型の馬車が用意されたので、王を乗せて俺が引っ張る。
結構距離があるから急がないと。
そして辿り着いたのはでかい屋敷。まぁ間違いなくメーデクェイタの屋敷だろうな。
入る前にもう1度サーチして、あの馬鹿女の居場所を探る。
3階の端か。
「き、貴様はトーマ!? い、いったいここに何しに……」
付き合う義理もないので、馬車を引きながら門を破壊して中に入る。
人が集まってくる前に壁を壊しながら、最短距離で反応のある場所に移動する。
「きゃああああ!?」
最後の壁をぶち破ると、軽薄そうな声が聞こえてきた。
部屋を確認すると、見覚えのある馬鹿面が驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「シルヴァール。俺の嫁が家に帰ってないんだよ。心当たりを話せ」
「あ、貴方トーマじゃない! わ、私にこんなことして許さぐぇっ!?」
思い切り顔面を殴って黙らせる。
そして髪の毛を掴んで強制的に立たせてやる。
「痛い痛い痛い! 離して! 離しなさいよぉ!」
「俺の嫁が帰ってないんだよ。どこに居る?」
「そ、そんなの私がしぶぇっ!」
「俺の嫁はどこに居る?」
「ま、待って!? 待っぶぇ!?」
「どこに居る?」
「しししし知らない! ほんとぶぇっ!?」
「じゃあお前の協力者の異邦人の潜伏場所は?」
「じ、じらないっ! ぼんどにじらないぼぇぇ!」
「お前役に立たなすぎかよ。
おい王! この後どうすんだ!? すぐに次の案出せ!」
「ま、待ってくれ! 今考えるから待ってくれ!」
迷宮に連れ去られているとしたら、各都市の迷宮には兵士が配置されているから目撃されてしまう。
だけどルイナスリームにはまだ兵士が立ってない。狙い目としちゃあやっぱそこが怪しいな。
アラタが嘘をついていないと仮定するなら、積層型と開放型に挑んでいると言っていた。
開放型は俺のサーチで全部確認してしまって、後は仲間と合流して、上下から一気に捜索するのが手っ取り早いか?
「テ、テメェエエ!! こんなことしてただで済むと……」
「うるせぇ!」
ウェブクラフターで、声をかけられた側を思い切り殴りつけると、屋敷が粉々に吹っ飛んでしまった。
流石にこりゃ何人か死んだかもな。知ったこっちゃねぇけど。
「お前ら何の役にも立たなかったな。もういいわ」
ゲートを開いて、ネヴァルドに役立たずどもを投げ入れてから、ベイクに戻って仲間と合流する。
やはりミルズレンダに居た時間が長かったため、みんな戻ってきていたが、2人の姿は未だなかった。
迷宮に連れ去られている可能性、ルイナスリームの迷宮の探索を仲間に要請する。
「僕とハルで積層型を下から探すよ。リーンとトルネは一応高層型を探してみて。トーマは開放型を確認し終えたら積層型の上からお願い」
「オッケーそれで行こう。犯人は生かしておかなくていいぞ。シルヴァールはもうボコったし、背後関係とか確認する気もないから。
多分アラタはかなりのスキルを所持してると思うから油断しないように。俺たちくらい修羅場潜っちゃいないとは思うけどさ」
トルネが改めて全員にジェネレイトをかけて、ルイナスリームの探索開始だ。
スキップを23回連続で使用して開放型を確認するが、やはり反応はない。ちょっと魔力がきついが、114階層に上がったら、走って前の階層に戻れば勝手に回復すんだろ。
開放型を出て、急ぎ積層型の114階層にスキップする。流石にここには反応なし。
さてと、ここにいるとは思うけど、探しながら他の場所にいる可能性も考慮しておかないとなぁ。
「それで? 魔力を辿るサーチってのはどうやるんだ?」
「い、今私が魔力を動かすから、魔力感知でそれを捉えて、サーチに登録してくれれば良い……」
言われた通り魔力感知して、改めてサーチを行うと、結構離れた場所ではあるけど間違い無くサーチが反応した。
「反応ありだ。さて、お前はどうする?
このまま同行するか、ネヴァルドで待ってるか、好きなほうを選ばせてやる」
「……このまま同行させてくれ。あれでも我が娘には変わらんのだ」
「ふぅん? まぁ手荒な扱いは覚悟しろよ。お前も娘もな。
さてと、老いぼれを同行させるには何か乗り物が必要だな。
せっかくだしあの時の借りを返しておくか」
王を連れて、ミルズレンダの狩人ギルドに向かう。
「おい! 今すぐ馬車でも荷車でもいいから用意しろ! 急げ!」
「て、テメェはトーマ!? いきなり来て何をふざけた事を……」
ギルド員が喋り終わる前に、ウェブクラフターでギルドの床を爆破する。
「もう1回だけ言ってやる。今すぐ馬車か荷車を用意しろ。
俺の気分次第で、次はこれが人に向けられる事になる」
しかしすっかり萎縮してしまったのか、誰も動こうとしない。
「急げって、言ってんだろうがぁ!」
今度は魔力を込めて、ウェブクラフターを天に向けて放つ。
天井に触れてもいないのに、狩人ギルドの2階、3階部分は粉々に吹き飛んでしまう。
「う、うわ」
「黙れ! とっとと言われた事をしろ! もう殴るものはお前ら自身しか残ってねぇぞ!?」
「は、はいはいはいいいいいい!!」
夜だからか、マスター室にも反応はなかったな。
まぁ反応あったら1階部分が壊滅してたと思うけど。
クリーヌが良く使っていたような小型の馬車が用意されたので、王を乗せて俺が引っ張る。
結構距離があるから急がないと。
そして辿り着いたのはでかい屋敷。まぁ間違いなくメーデクェイタの屋敷だろうな。
入る前にもう1度サーチして、あの馬鹿女の居場所を探る。
3階の端か。
「き、貴様はトーマ!? い、いったいここに何しに……」
付き合う義理もないので、馬車を引きながら門を破壊して中に入る。
人が集まってくる前に壁を壊しながら、最短距離で反応のある場所に移動する。
「きゃああああ!?」
最後の壁をぶち破ると、軽薄そうな声が聞こえてきた。
部屋を確認すると、見覚えのある馬鹿面が驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「シルヴァール。俺の嫁が家に帰ってないんだよ。心当たりを話せ」
「あ、貴方トーマじゃない! わ、私にこんなことして許さぐぇっ!?」
思い切り顔面を殴って黙らせる。
そして髪の毛を掴んで強制的に立たせてやる。
「痛い痛い痛い! 離して! 離しなさいよぉ!」
「俺の嫁が帰ってないんだよ。どこに居る?」
「そ、そんなの私がしぶぇっ!」
「俺の嫁はどこに居る?」
「ま、待って!? 待っぶぇ!?」
「どこに居る?」
「しししし知らない! ほんとぶぇっ!?」
「じゃあお前の協力者の異邦人の潜伏場所は?」
「じ、じらないっ! ぼんどにじらないぼぇぇ!」
「お前役に立たなすぎかよ。
おい王! この後どうすんだ!? すぐに次の案出せ!」
「ま、待ってくれ! 今考えるから待ってくれ!」
迷宮に連れ去られているとしたら、各都市の迷宮には兵士が配置されているから目撃されてしまう。
だけどルイナスリームにはまだ兵士が立ってない。狙い目としちゃあやっぱそこが怪しいな。
アラタが嘘をついていないと仮定するなら、積層型と開放型に挑んでいると言っていた。
開放型は俺のサーチで全部確認してしまって、後は仲間と合流して、上下から一気に捜索するのが手っ取り早いか?
「テ、テメェエエ!! こんなことしてただで済むと……」
「うるせぇ!」
ウェブクラフターで、声をかけられた側を思い切り殴りつけると、屋敷が粉々に吹っ飛んでしまった。
流石にこりゃ何人か死んだかもな。知ったこっちゃねぇけど。
「お前ら何の役にも立たなかったな。もういいわ」
ゲートを開いて、ネヴァルドに役立たずどもを投げ入れてから、ベイクに戻って仲間と合流する。
やはりミルズレンダに居た時間が長かったため、みんな戻ってきていたが、2人の姿は未だなかった。
迷宮に連れ去られている可能性、ルイナスリームの迷宮の探索を仲間に要請する。
「僕とハルで積層型を下から探すよ。リーンとトルネは一応高層型を探してみて。トーマは開放型を確認し終えたら積層型の上からお願い」
「オッケーそれで行こう。犯人は生かしておかなくていいぞ。シルヴァールはもうボコったし、背後関係とか確認する気もないから。
多分アラタはかなりのスキルを所持してると思うから油断しないように。俺たちくらい修羅場潜っちゃいないとは思うけどさ」
トルネが改めて全員にジェネレイトをかけて、ルイナスリームの探索開始だ。
スキップを23回連続で使用して開放型を確認するが、やはり反応はない。ちょっと魔力がきついが、114階層に上がったら、走って前の階層に戻れば勝手に回復すんだろ。
開放型を出て、急ぎ積層型の114階層にスキップする。流石にここには反応なし。
さてと、ここにいるとは思うけど、探しながら他の場所にいる可能性も考慮しておかないとなぁ。
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