【完結】泉の女神様はいつだって正直者の味方なのです

貧乏男爵令嬢のルシアは、慎ましくも幸せに暮らしていた。
ほどほどの男性との平凡な結婚を夢見ているが、転生者チートの一種なのか、ルシアは類まれな美貌を持っていた。
その美しさのせいで子爵令息であるコールに目を付けられ、傲慢なコールの愛人の一人にさせられるピンチに。
藁をも掴む思いで泉の女神様に祈りを捧げていたら、ルシアを追いかけて泉までやってきたコールが泉に落ちてしまい——

助けないと私が犯罪者にされちゃうじゃない!

慌てるルシアの前に姿を現したのは、なんと陽気な泉の女神様。
「あなたが落としたのはこの『金の王子様』ですか?」
貧乏令嬢だから実物を見たことはないが、目の前には金髪のイケメンな王子様(もどき)!

いやいや、この展開ってどう見ても前世で読んだ『金の斧銀の斧』だよね?
なんで斧じゃなくて人なのかわからないけど、正直に答えたらコールが戻ってくるかも?
王子様はもらっても困っちゃうけど。

コールの横暴に悩まされていた美しい転生者のルシアが、明るい泉の女神様に助けられ、幸せになるお話。

完結しました。
よくある『金の斧銀の斧』のパロディですが、ゆるいお話なので楽しんでいただけると嬉しいです。

小説家になろう様にも投稿しています。


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