「君と暮せば毎日がちょっといい日」

るみ乃。

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「新しい布団と、眠れない夜」

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 新しい掛け布団を使う夜。
 ひとり一枚ずつになったのに、なんだか落ち着かない。

 最初は蒼汰も「ふわっふわやな!」なんてはしゃいでいたのに、
 しばらくすると、寝返りを打つ音が何度も聞こえた。

「……なぁ悠真」
「ん?」
「なぁ……やっぱ、そっち行ってええ?」
「……来ると思った」
「やっぱこれやな~。落ち着くわ。悠真の匂いする」
 そう言って、当たり前みたいに布団の中へ潜り込んでくる。

「……しょうがないな」 
 ふわふわの布団より、蒼汰のぬくもりのほうがずっと柔らかい。
 結局、俺はそのまま抱きしめて眠った。

 朝方、いつものように寒さで目が覚める。
 布団の中では、蒼汰がすやすやと寝息を立てていた。
 俺の布団は見事に奪われて、床に新しい掛布団が落ちている………

 小さく笑いながら、それを拾い上げてくるまった。
「まったく……平和な寝相やな」

 寝癖のついた髪を撫で、頬に軽くキスを落とす。
 そしてそのまま、後ろから布団ごと抱きしめた。
 ふわふわの感触と、蒼汰のあたたかさが混ざっていく。

 きっとこれが、俺たちの“新しい布団争奪戦ルーティーン”。
 そんなことを思いながら、もう一度まぶたを閉じた。
 「ゆっくり寝ろよ、蒼汰」
 小さく呟いた声が、ふたりの朝に溶けていく……
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