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「ベランダでホットワイン」
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洗濯物を取り込んだあと、ベランダに小さなテーブルを出して、
マグカップを二つ並べる。
「お湯割りじゃなくて、今日はホットワインにしてみた」
「おっ、ええやん。なんかおしゃれやん」
湯気がふわっと立ちのぼって、ほんのりシナモンの香りがする。
一口飲むと、体の芯からぽっとあたたかくなった。
「もう冬にだな」
「ほんま、寒なった……秋、短かかったなぁ」
マグカップを持ったまま、蒼汰が息をふーっと吐く。
白い吐息が夜気にとけていく。
「見て、湯気でハート描けるで」
蒼汰が指で窓のくもりに落書きをして、ふっと笑った。
その笑顔に、ふと手を止める。
家の灯りが蒼汰の横顔を照らして、頬がうっすら赤い。
「……悠真」
「ん?」
「すきやで」
一瞬、風の音が止まったような気がした。
俺は笑って、そっと蒼汰のマグカップに自分のをコツンと当てる。
「知ってる」
「ほんま? 知ってたん?」
小さく笑って、蒼汰が耳まで赤くなりながらもう一度。
「……すき」
ベランダの空には、まだ冬になりきらない星がいくつか瞬いていた。
ワインの香りと、ふたりの吐息がゆっくりと混じっていく。
俺は、蒼汰の手ごとマグカップを包み込むようにして、
そっと指先を重ねる……
あたたかさが伝わる、こいつとなら寒い冬も悪くないな…………
マグカップを二つ並べる。
「お湯割りじゃなくて、今日はホットワインにしてみた」
「おっ、ええやん。なんかおしゃれやん」
湯気がふわっと立ちのぼって、ほんのりシナモンの香りがする。
一口飲むと、体の芯からぽっとあたたかくなった。
「もう冬にだな」
「ほんま、寒なった……秋、短かかったなぁ」
マグカップを持ったまま、蒼汰が息をふーっと吐く。
白い吐息が夜気にとけていく。
「見て、湯気でハート描けるで」
蒼汰が指で窓のくもりに落書きをして、ふっと笑った。
その笑顔に、ふと手を止める。
家の灯りが蒼汰の横顔を照らして、頬がうっすら赤い。
「……悠真」
「ん?」
「すきやで」
一瞬、風の音が止まったような気がした。
俺は笑って、そっと蒼汰のマグカップに自分のをコツンと当てる。
「知ってる」
「ほんま? 知ってたん?」
小さく笑って、蒼汰が耳まで赤くなりながらもう一度。
「……すき」
ベランダの空には、まだ冬になりきらない星がいくつか瞬いていた。
ワインの香りと、ふたりの吐息がゆっくりと混じっていく。
俺は、蒼汰の手ごとマグカップを包み込むようにして、
そっと指先を重ねる……
あたたかさが伝わる、こいつとなら寒い冬も悪くないな…………
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