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「待ってくれてる人がいる、クリスマスイブ」(蒼汰視点)
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夕方、「ごめん、少し遅くなるかも」
そう送ったあと、胸の奥が少しだけきゅっとした。
今日はクリスマスイブ。
分かってた。毎年、今日は忙しいねんなぁ。
それでも、家で悠真がまってくれてるんやって、不思議と頑張れた。
玄関を開けた瞬間、ふわっと温かい空気と、やさしい照明。
テーブルはいつもより少しだけ華やかで、赤と緑が控えめに並んでる。
……あ、ちゃんとクリスマスしてくれてる。
「おかえり」
「……ただいま」
その声を聞いただけで、肩の力が抜けた。
コートを脱ぐ間も、視線がつい部屋の中をきょろきょろしてしまう。
「どうした?」
「いや……なんか、嬉しいいやん……こういうのん初めてやねんもん」
自分で言って、ちょっと照れる。
テーブルの上には、温かいスープとローストビーフ。
「遅くなっても美味しいやつな」
そう言って笑う悠真に、何も言えなくなる。
……ちゃんと、俺のこと考えてくれてたんや。
「それと……これ」
出てきたのは、俺がずっと気にしてた駅前のケーキ屋の箱。
「あ、これ……!予約、間に合ったんやん……!」
思わず一歩近づいて、箱を見たまま、しばらく固まる。
「めっちゃ嬉しい……今日まで、甘いもん我慢したんやもん!!……」
「声でか」
「無理やん、これは」
悠真は少し得意そうに笑って、
「姉ちゃんとこの、小さいのは明日用。今日は一個だけな」
なんて言う。
「明日もある?イブと当日ダブル……最高やん」
食事を終えて、ケーキを半分こして、
フォークを口に運んだ瞬間、思わず目を閉じる。
「……うま」
「それさっきも言ってた」
「でも、ほんまにうまいもん」
それだけで今日は十分やと思ってた。
「はい、これ」
そう言って差し出された小さな箱。
中には、シンプルなピアス。
「仕事でも邪魔にならんやつ」
その一言で、胸の奥がじんと熱くなる。
「わやさしい色やんこの石。めちゃいい……ありがとう」
「今つけてみて?」
「今?」
言われるがままにつけて、鏡を見る。
後ろから、「似合ってる」
って言われて、耳まで熱くなる。
「あんま……見といてや」
「見る」
今度は俺の番。
猫の形をしたコースター。
マグカップを温めておけるやつ。
「悠真、パソコン横のコーヒーすぐ冷めるやん」
「……なんで知ってる?」
「知ってるに決まってるやん。仕事中でも……
この猫ちゃん見たら俺のこと思い出してほしいねん……」
「……っ」
自分で行って恥ずかしいけど……
悠真の照れた顔が、今日一番かわいい。
夜は特別なことはせず、二人でソファに並ぶ。
気づいたら、俺は悠真の肩にもたれてた。
外は寒いのに、家の中はやけにあったかい。
同棲してるから、派手なクリスマスじゃない。
でも、帰る場所が同じで、待ってくれる人がいて、
一緒に甘いものを食べられる。
それだけで、十分すぎるほどや。
「なあ悠真」
「ん?」
「来年も……こういうのがええな」
悠真は少し笑って、
「当たり前やろ、毎年一緒に祝おう」って言った。
その言葉が、今日一番、胸に残った。
そう送ったあと、胸の奥が少しだけきゅっとした。
今日はクリスマスイブ。
分かってた。毎年、今日は忙しいねんなぁ。
それでも、家で悠真がまってくれてるんやって、不思議と頑張れた。
玄関を開けた瞬間、ふわっと温かい空気と、やさしい照明。
テーブルはいつもより少しだけ華やかで、赤と緑が控えめに並んでる。
……あ、ちゃんとクリスマスしてくれてる。
「おかえり」
「……ただいま」
その声を聞いただけで、肩の力が抜けた。
コートを脱ぐ間も、視線がつい部屋の中をきょろきょろしてしまう。
「どうした?」
「いや……なんか、嬉しいいやん……こういうのん初めてやねんもん」
自分で言って、ちょっと照れる。
テーブルの上には、温かいスープとローストビーフ。
「遅くなっても美味しいやつな」
そう言って笑う悠真に、何も言えなくなる。
……ちゃんと、俺のこと考えてくれてたんや。
「それと……これ」
出てきたのは、俺がずっと気にしてた駅前のケーキ屋の箱。
「あ、これ……!予約、間に合ったんやん……!」
思わず一歩近づいて、箱を見たまま、しばらく固まる。
「めっちゃ嬉しい……今日まで、甘いもん我慢したんやもん!!……」
「声でか」
「無理やん、これは」
悠真は少し得意そうに笑って、
「姉ちゃんとこの、小さいのは明日用。今日は一個だけな」
なんて言う。
「明日もある?イブと当日ダブル……最高やん」
食事を終えて、ケーキを半分こして、
フォークを口に運んだ瞬間、思わず目を閉じる。
「……うま」
「それさっきも言ってた」
「でも、ほんまにうまいもん」
それだけで今日は十分やと思ってた。
「はい、これ」
そう言って差し出された小さな箱。
中には、シンプルなピアス。
「仕事でも邪魔にならんやつ」
その一言で、胸の奥がじんと熱くなる。
「わやさしい色やんこの石。めちゃいい……ありがとう」
「今つけてみて?」
「今?」
言われるがままにつけて、鏡を見る。
後ろから、「似合ってる」
って言われて、耳まで熱くなる。
「あんま……見といてや」
「見る」
今度は俺の番。
猫の形をしたコースター。
マグカップを温めておけるやつ。
「悠真、パソコン横のコーヒーすぐ冷めるやん」
「……なんで知ってる?」
「知ってるに決まってるやん。仕事中でも……
この猫ちゃん見たら俺のこと思い出してほしいねん……」
「……っ」
自分で行って恥ずかしいけど……
悠真の照れた顔が、今日一番かわいい。
夜は特別なことはせず、二人でソファに並ぶ。
気づいたら、俺は悠真の肩にもたれてた。
外は寒いのに、家の中はやけにあったかい。
同棲してるから、派手なクリスマスじゃない。
でも、帰る場所が同じで、待ってくれる人がいて、
一緒に甘いものを食べられる。
それだけで、十分すぎるほどや。
「なあ悠真」
「ん?」
「来年も……こういうのがええな」
悠真は少し笑って、
「当たり前やろ、毎年一緒に祝おう」って言った。
その言葉が、今日一番、胸に残った。
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