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「年越しは、ふたりで」
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カウントダウンが始まる前に、そばを食べる。
これは俺、朝倉家の決まり事やねん。
仕事から帰ってお風呂もすませて待っている状態。
「年越しそばは、年越す前に食べるもんやろ」
「はいはい」
悠真は笑いながらも、ちゃんと準備してくれてる。
テーブルに置かれたそばを見て、俺は一瞬、目を瞬いた。
ってやつ
「……え、海老天?」
「あぁ、年越しだしな、長寿ってやつな」
「なんか豪華やなぁ。俺んちは、魚を甘く煮たやつやったで……」
名前が出てこんくて、しばらく唸る。
「ほら、あれ……あれ。にしん!」
言えた瞬間、ちょっと誇らしい。
そばにも地域性があるんやで、って謎に胸を張る。
テレビはつけっぱなしで、特番が流れてるけど、
内容はほとんど頭に入ってへん。
こたつで並んで、今年の話をだらだらする。
「悠真、今年の良かったことって何?」
「蒼汰と一緒に家で年越せること」
「……即答すぎやん」
そう言われるの、弱い。
カウントダウンの数字が聞こえ始めて、その直後。
外から、低い音。
ごーん。
テレビの鐘と、近所のお寺の鐘が、少し遅れて重なった。
その音を聞いた途端、なんか二人とも姿勢が正しくなって……
顔を見合わせて、自然に声を揃える。
「あけまして」
「おめでとうございます」
なんでこんなにかしこまってんのか、自分でも分からん。
でも、ちょっと照れくさくて、くすぐったい。
そのまま、俺は少し身を寄せた。
「……今年初ちゅ~やん」
軽く、ほんまに軽くキス。
でも、ちゃんと新年一発目。
「……蒼汰」
「ええやん、新年やし」
笑い合って、またこたつに沈む。
派手な年越しじゃない。
でも、隣に悠真がいる。
それだけで、新しい年はきっと大丈夫やんな!
これは俺、朝倉家の決まり事やねん。
仕事から帰ってお風呂もすませて待っている状態。
「年越しそばは、年越す前に食べるもんやろ」
「はいはい」
悠真は笑いながらも、ちゃんと準備してくれてる。
テーブルに置かれたそばを見て、俺は一瞬、目を瞬いた。
ってやつ
「……え、海老天?」
「あぁ、年越しだしな、長寿ってやつな」
「なんか豪華やなぁ。俺んちは、魚を甘く煮たやつやったで……」
名前が出てこんくて、しばらく唸る。
「ほら、あれ……あれ。にしん!」
言えた瞬間、ちょっと誇らしい。
そばにも地域性があるんやで、って謎に胸を張る。
テレビはつけっぱなしで、特番が流れてるけど、
内容はほとんど頭に入ってへん。
こたつで並んで、今年の話をだらだらする。
「悠真、今年の良かったことって何?」
「蒼汰と一緒に家で年越せること」
「……即答すぎやん」
そう言われるの、弱い。
カウントダウンの数字が聞こえ始めて、その直後。
外から、低い音。
ごーん。
テレビの鐘と、近所のお寺の鐘が、少し遅れて重なった。
その音を聞いた途端、なんか二人とも姿勢が正しくなって……
顔を見合わせて、自然に声を揃える。
「あけまして」
「おめでとうございます」
なんでこんなにかしこまってんのか、自分でも分からん。
でも、ちょっと照れくさくて、くすぐったい。
そのまま、俺は少し身を寄せた。
「……今年初ちゅ~やん」
軽く、ほんまに軽くキス。
でも、ちゃんと新年一発目。
「……蒼汰」
「ええやん、新年やし」
笑い合って、またこたつに沈む。
派手な年越しじゃない。
でも、隣に悠真がいる。
それだけで、新しい年はきっと大丈夫やんな!
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