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「写真フォルダの逆襲」
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ソファでくつろいでいたときだった。
隣でスマホを見ている蒼汰が、やけにニヤニヤしている。
「おい……何見てんだよ?」
声をかけても、口元が緩んだまま。怪しい。
俺は蒼汰の肩越しに、そっと画面を覗き込んだ。
「え、何。プライバシーやん」
そういって笑うけど、余計怪しい。
「何見てた?」
「悠真のくれたチョコ」
「……は?」
画面には、俺があげたチョコの写真。
リボンのアップ。花と一緒に撮ったやつ。
角度違いで何枚も。
「だって食べたらなくなるやん。せやから撮っといてん」
「……なんだそれ」
思わず照れ隠しで言ってしまう。
「何。俺が変なもん見てるとか思ってた?」
蒼汰がにやっとして、今度は自分のギャラリーを開いた。
そこに並んでいたのは
俺の後ろ姿。
キッチンに立ってるとき。
パソコンに向かってるとき。
テレビ見てる横顔。
「……」
一瞬、言葉を失う。
「……隠し撮り?ちょっと怖い」
思ってもないことが口から出る。
「やない人みたいに言わんとって……」
むっとした顔が、わかりやすい。拗ねた声。可愛い。
「悠真のことめっちゃ好きって分かってるくせに……」
「じゃあ、悠真も見せて」
そう言って、俺のスマホを奪い取る。
「ちょ、待て」
ロック解除されて、ギャラリーが開かれる。
そして蒼汰が固まった。
「……何これ」
そこに並んでいるのは、蒼汰の寝顔ばかり。
横向き。
口ちょっと開いてるやつ。
布団に埋もれてるやつ。
「えええ!? 俺、めっちゃ不細工やん!」
「不細工じゃない」
「消せや!」
「消さない」
蒼汰が真っ赤になる。
俺は少しだけ距離を詰めて、言う。
「俺はさ、蒼汰が俺の横で寝てるこの顔、好きなんだよ」
「……へ?」
「俺のものって感じで、安心する」
言い終わってから、ちょっとだけ照れる。
蒼汰は完全にフリーズしている。
「な、なに言ってんの。
悠真なんか今日おかしない?変なもん食べた?」
「別に」
平然を装う俺と、顔真っ赤な蒼汰。
今日は立場が逆だ。
「ほんまに消さんの?」
「消さない」
「もぉ~黒歴史やん……」
ぶつぶつ言いながら、蒼汰は俺の肩に頭を預けてくる。
スマホの中には、
お互いの何気ない日常ばかり。
撮る理由なんて、ひとつしかない……
今日は少しだけ、俺の方が余裕。
可愛い逆転。
隣でスマホを見ている蒼汰が、やけにニヤニヤしている。
「おい……何見てんだよ?」
声をかけても、口元が緩んだまま。怪しい。
俺は蒼汰の肩越しに、そっと画面を覗き込んだ。
「え、何。プライバシーやん」
そういって笑うけど、余計怪しい。
「何見てた?」
「悠真のくれたチョコ」
「……は?」
画面には、俺があげたチョコの写真。
リボンのアップ。花と一緒に撮ったやつ。
角度違いで何枚も。
「だって食べたらなくなるやん。せやから撮っといてん」
「……なんだそれ」
思わず照れ隠しで言ってしまう。
「何。俺が変なもん見てるとか思ってた?」
蒼汰がにやっとして、今度は自分のギャラリーを開いた。
そこに並んでいたのは
俺の後ろ姿。
キッチンに立ってるとき。
パソコンに向かってるとき。
テレビ見てる横顔。
「……」
一瞬、言葉を失う。
「……隠し撮り?ちょっと怖い」
思ってもないことが口から出る。
「やない人みたいに言わんとって……」
むっとした顔が、わかりやすい。拗ねた声。可愛い。
「悠真のことめっちゃ好きって分かってるくせに……」
「じゃあ、悠真も見せて」
そう言って、俺のスマホを奪い取る。
「ちょ、待て」
ロック解除されて、ギャラリーが開かれる。
そして蒼汰が固まった。
「……何これ」
そこに並んでいるのは、蒼汰の寝顔ばかり。
横向き。
口ちょっと開いてるやつ。
布団に埋もれてるやつ。
「えええ!? 俺、めっちゃ不細工やん!」
「不細工じゃない」
「消せや!」
「消さない」
蒼汰が真っ赤になる。
俺は少しだけ距離を詰めて、言う。
「俺はさ、蒼汰が俺の横で寝てるこの顔、好きなんだよ」
「……へ?」
「俺のものって感じで、安心する」
言い終わってから、ちょっとだけ照れる。
蒼汰は完全にフリーズしている。
「な、なに言ってんの。
悠真なんか今日おかしない?変なもん食べた?」
「別に」
平然を装う俺と、顔真っ赤な蒼汰。
今日は立場が逆だ。
「ほんまに消さんの?」
「消さない」
「もぉ~黒歴史やん……」
ぶつぶつ言いながら、蒼汰は俺の肩に頭を預けてくる。
スマホの中には、
お互いの何気ない日常ばかり。
撮る理由なんて、ひとつしかない……
今日は少しだけ、俺の方が余裕。
可愛い逆転。
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