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第4章『交わされた禁忌』
15「禁忌の月夜に囁く愛」★
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月が高く昇る夜、
銀色の光が森をやさしく照らし、世界はまるで、俺たちふたりだけのものになっていた。
「……ミカエル」
そう呼んだ俺の声が、静かな空気に溶けて震える。
君はゆっくりと頷いて、祈るような声で言った。
「来て、ルシファス……ぼくのそばにいて」
その声が、胸の奥をかすかに震わせる。優しくて、脆くて、今にも壊れそうなほど愛しい。
俺は静かに歩み寄り、そっと君の頬に触れた。
その肌の温もりが、指先から俺の胸の奥まで、じんわりと溶かしてゆく。
唇が触れ合う瞬間は、優しく、でもどうしようもなく切実だった。
触れるたびに、重なるたびに、君との想いが絡まり、深く、深く溶け合っていく。
「……震えてるな」
「あぁ……怖いんだ。でも、それ以上に……君に触れたくて」
「……ミカエル」
その名前を口にするたび、俺の中にこみ上げる想いが波のように押し寄せてくる。
俺は君をそっと抱きしめ、羽のように軽い背中を包み込む。
唇の熱、吐息の交わり、指先が辿るその道は、決して罪じゃない。
それは、信頼と、深く満ちた愛の証だ。
服の隙間から覗いた君の肌は、やわらかくて温かくて、触れるたびに俺の中の何かが溢れそうになる。
「……こんなにも、君を感じたいと思うなんて」
「……ぼくも。ルシファスがいればいい」
言葉にならない想いが、俺たちの唇のあいだから静かにこぼれ落ちる。
握った手に力を込めて、触れ合う体温にすべてを委ねる。
君の瞳が、うっすらと潤む。
俺はその涙に、そっと口づけを落とした。
まるで祈るように囁く。
「君を傷つけたくない。けれど、どうしようもなく、触れていたいんだ」
「ルシファス、僕は傷ついてもいい。君の中で生きていたい――そう願ったんだ」
俺たちは、神の名を背負いながら、深く愛を求めていた。
あまりにも純粋で、あまりにも儚くて、美しかった。
鼓動が重なり合い、熱が溶けて、唇が何度も重なる。
「……ふ、……んっ……、ぁ……」
その先に進まなくても、俺たちの心はすでにひとつだった。
「君が愛しい――誰よりも、何よりも」
「ルシファス……ぼくも、ずっと、ずっと君を――」
言葉じゃ足りない想いが、指先から、息遣いから、確かに伝わってくる。
夜は深く静まり返り、月の光が君の髪を淡く照らす。
君のその姿は、まるで天から零れ落ちた祈りのように、俺には見えた。
――これは、罪じゃない。
たとえ世界が許さなくても、俺たちの愛は、確かに「光」だった。
「……ミカエル、目を閉じて」
囁いた俺の声に、君は優しくまぶたを閉じる。
暗闇の中で、触れるすべてが鮮明になる。
感覚だけが研ぎ澄まされ、君のすべてが俺に流れ込んでくる。
俺の手が頬をなで、首筋に触れる。
その熱が、君の胸の奥にじんわりと広がっていくのがわかった。
「君の奥は……こんなにもあたたかい」
「っ、……ルシ、……ファス、ぁっ…………」
「ルシファスが入るたびに、胸がいっぱいになって、どうしようもなくなる……」
重なり合うたびに、罪悪感と幸福が入り混じって、
行き場のない祈りのように、君の喉が震える。
俺の動きはゆっくりとした波のように、君を確かめ、慈しむ。
征服なんてものじゃない。ただ――君のすべてを受けとめたかった。
「……んぁ……ルシファス、もっと……」
「可愛い声を、もっと聞かせて。君のすべてが、欲しいんだ」
深く届くたびに、君は小さく首を振る。
だけどその拒絶すらも、俺には欲しがってくれている証にしか思えなかった。
「や、だめ……もう、わからなくなりそう……」
「壊れてもいい。俺が全部抱きしめるから」
その言葉に、君の心の扉がそっと開いた気がした。
天使の誇りも、神の掟も、この瞬間には何の意味もなかった。
「ぼくも……君が特別だった……ルシファスがいなければ、何もいらないよ」
「俺も……君がすべてだ。君が息をするように、俺に触れていてほしい」
額を寄せ合い、指を絡める。
肌が擦れ合い、汗が混じって、熱がさらに高まっていく。
「ふぅ、見て……翼が勝手に……」
君の羽が震え、光を帯びてひらいた。
快感と愛しさ、赦されない幸福に満ちて――
それは堕ちるための翼じゃなく、昇るための、愛に抱かれた翼だった。
「綺麗だよ、ミカエル。世界で一番、尊い」
俺は羽に触れず、その美しさに、ただ息を呑んだ。
律動が速まり、呼吸も意識も、すべての熱が重なっていく。
それは、堕落ではなく――光の中に溶けるような、神聖な悦びだった。
「っ……ルシファス、ぼく……もう……っ!」
「ミカエル、いっしょに……行こう」
嵐のような瞬間。
ふたりの体が一度高く跳ね、光の粒が弾けるように、感情がすべて解き放たれる。
「……あ……っ……」
君が目を開いて、涙をこぼした。
「泣かないで……つらいか?」
「ううん……嬉しいんだ。こんなに幸せで……罰を受けても悔いはないって、そう思えたんだ……」
俺は君を抱き寄せて、肩を撫で、背を包み、額にそっとキスを落とす。
「俺も……君がいるなら、地獄だって怖くない」
「ふたりなら、光のない場所でも、ぬくもりを見つけられるよね」
夜の風が木々を揺らして、森を撫でる。
寄り添うふたりの影は、静かにひとつになり――
それは、どんな神の裁きも超えていく。
ただ、ふたりだけの天国だった。
銀色の光が森をやさしく照らし、世界はまるで、俺たちふたりだけのものになっていた。
「……ミカエル」
そう呼んだ俺の声が、静かな空気に溶けて震える。
君はゆっくりと頷いて、祈るような声で言った。
「来て、ルシファス……ぼくのそばにいて」
その声が、胸の奥をかすかに震わせる。優しくて、脆くて、今にも壊れそうなほど愛しい。
俺は静かに歩み寄り、そっと君の頬に触れた。
その肌の温もりが、指先から俺の胸の奥まで、じんわりと溶かしてゆく。
唇が触れ合う瞬間は、優しく、でもどうしようもなく切実だった。
触れるたびに、重なるたびに、君との想いが絡まり、深く、深く溶け合っていく。
「……震えてるな」
「あぁ……怖いんだ。でも、それ以上に……君に触れたくて」
「……ミカエル」
その名前を口にするたび、俺の中にこみ上げる想いが波のように押し寄せてくる。
俺は君をそっと抱きしめ、羽のように軽い背中を包み込む。
唇の熱、吐息の交わり、指先が辿るその道は、決して罪じゃない。
それは、信頼と、深く満ちた愛の証だ。
服の隙間から覗いた君の肌は、やわらかくて温かくて、触れるたびに俺の中の何かが溢れそうになる。
「……こんなにも、君を感じたいと思うなんて」
「……ぼくも。ルシファスがいればいい」
言葉にならない想いが、俺たちの唇のあいだから静かにこぼれ落ちる。
握った手に力を込めて、触れ合う体温にすべてを委ねる。
君の瞳が、うっすらと潤む。
俺はその涙に、そっと口づけを落とした。
まるで祈るように囁く。
「君を傷つけたくない。けれど、どうしようもなく、触れていたいんだ」
「ルシファス、僕は傷ついてもいい。君の中で生きていたい――そう願ったんだ」
俺たちは、神の名を背負いながら、深く愛を求めていた。
あまりにも純粋で、あまりにも儚くて、美しかった。
鼓動が重なり合い、熱が溶けて、唇が何度も重なる。
「……ふ、……んっ……、ぁ……」
その先に進まなくても、俺たちの心はすでにひとつだった。
「君が愛しい――誰よりも、何よりも」
「ルシファス……ぼくも、ずっと、ずっと君を――」
言葉じゃ足りない想いが、指先から、息遣いから、確かに伝わってくる。
夜は深く静まり返り、月の光が君の髪を淡く照らす。
君のその姿は、まるで天から零れ落ちた祈りのように、俺には見えた。
――これは、罪じゃない。
たとえ世界が許さなくても、俺たちの愛は、確かに「光」だった。
「……ミカエル、目を閉じて」
囁いた俺の声に、君は優しくまぶたを閉じる。
暗闇の中で、触れるすべてが鮮明になる。
感覚だけが研ぎ澄まされ、君のすべてが俺に流れ込んでくる。
俺の手が頬をなで、首筋に触れる。
その熱が、君の胸の奥にじんわりと広がっていくのがわかった。
「君の奥は……こんなにもあたたかい」
「っ、……ルシ、……ファス、ぁっ…………」
「ルシファスが入るたびに、胸がいっぱいになって、どうしようもなくなる……」
重なり合うたびに、罪悪感と幸福が入り混じって、
行き場のない祈りのように、君の喉が震える。
俺の動きはゆっくりとした波のように、君を確かめ、慈しむ。
征服なんてものじゃない。ただ――君のすべてを受けとめたかった。
「……んぁ……ルシファス、もっと……」
「可愛い声を、もっと聞かせて。君のすべてが、欲しいんだ」
深く届くたびに、君は小さく首を振る。
だけどその拒絶すらも、俺には欲しがってくれている証にしか思えなかった。
「や、だめ……もう、わからなくなりそう……」
「壊れてもいい。俺が全部抱きしめるから」
その言葉に、君の心の扉がそっと開いた気がした。
天使の誇りも、神の掟も、この瞬間には何の意味もなかった。
「ぼくも……君が特別だった……ルシファスがいなければ、何もいらないよ」
「俺も……君がすべてだ。君が息をするように、俺に触れていてほしい」
額を寄せ合い、指を絡める。
肌が擦れ合い、汗が混じって、熱がさらに高まっていく。
「ふぅ、見て……翼が勝手に……」
君の羽が震え、光を帯びてひらいた。
快感と愛しさ、赦されない幸福に満ちて――
それは堕ちるための翼じゃなく、昇るための、愛に抱かれた翼だった。
「綺麗だよ、ミカエル。世界で一番、尊い」
俺は羽に触れず、その美しさに、ただ息を呑んだ。
律動が速まり、呼吸も意識も、すべての熱が重なっていく。
それは、堕落ではなく――光の中に溶けるような、神聖な悦びだった。
「っ……ルシファス、ぼく……もう……っ!」
「ミカエル、いっしょに……行こう」
嵐のような瞬間。
ふたりの体が一度高く跳ね、光の粒が弾けるように、感情がすべて解き放たれる。
「……あ……っ……」
君が目を開いて、涙をこぼした。
「泣かないで……つらいか?」
「ううん……嬉しいんだ。こんなに幸せで……罰を受けても悔いはないって、そう思えたんだ……」
俺は君を抱き寄せて、肩を撫で、背を包み、額にそっとキスを落とす。
「俺も……君がいるなら、地獄だって怖くない」
「ふたりなら、光のない場所でも、ぬくもりを見つけられるよね」
夜の風が木々を揺らして、森を撫でる。
寄り添うふたりの影は、静かにひとつになり――
それは、どんな神の裁きも超えていく。
ただ、ふたりだけの天国だった。
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