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初夜
肆 つぼみ芽立つ
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絹の夜着の上から、大きな手で何度も太ももが撫でられる。優しく、執拗に。
羽で撫でられるような、くすぐったい感覚が、なにやらモゾモゾとした感じを茶々の躰に与える。
ただ膝の上を、太ももを撫でられているだけなのに、躰がゾクゾクする。脚の間がキュンと勝手に動く。
「…ん…うん…」
茶々は我慢できず、小さな息を吐いた。それは、女が満足している吐息であった。
秀吉がわずかに微笑み、茶々の顔を探り当てる。
髪を撫で、頬を撫で、唇を押し、顎を撫でる。ソロリソロリと動くその手に、茶々は今まで感じたことのない不思議な心地よさを覚え、ゆっくり大きく息を続けた。
「なんと細い首じゃ。」
頬や顎もさわさわと撫でながら、秀吉の手が下がってゆく。布団も少しずつ下げられていったが、茶々は逆らわなかった。
夜着の上を目隠しした秀吉の手がたどたどしく滑る。そして、柔らかな膨らみの上をなぞった。
茶々の体がこわばる。
「怖うございまするか?」
「怖うなどござりませぬ。」
「意地など閨には必要ありませぬぞ?」
「怖うなどござりませぬ。」
「さようにござりまするか。」
秀吉は再び、軽く優しく夜着の上から茶々の躰を撫でた。
夜着の上から形を確認するように、二つの膨らみを撫でさする。
「ややっ!ここに餅をお隠しですな?」
「そのような。」
秀吉のおかしな言い様に、茶々がクスッと笑った。その瞬間、秀吉は襟の合わせから、瞬時に手を滑らせた。
「あっ!」
茶々が恥ずかしさに、胸に手をあてるがすでに遅い。秀吉の手が餅をこねるように大きく少し力をいれて撫で始めた。
優しく、時に強く……。
「なんと、スベスベした餅じゃぁ。餅米だけでついた上等の、まことの餅でございまするな。」
胸の小さな蕾は、もはやピンと頭を上げて今にも咲きそうである。
「つきたてじゃぁ……なんとも柔らこうござる……」
小さな蕾を時々指で弄びながら、秀吉は柔らかな餅をやわやわとこね続けた。
「柔らこうて、スベスベで……このように上等な餅はなかなかございませぬ。」
そう言われながら胸を触られているはずなのに、茶々は腰が疼く。
(何故じゃ? 私の躰はどうなってしまったのじゃ?)
「あぁ、もう我慢できぬ。秀吉めは、餅が大好物にござります。御免。」
秀吉は茶々の胸元を開き、それまでこねていた胸にむしゃぶりついた。
甘噛みする度に動く唇がくすぐったい。温かで柔らかな舌が、手に変わって乳房を這い撫でる。弾けそうな蕾はチロチロと味見をされ、口に含まれた。
「…ぁん…あぁ…」
ついに茶々の口から、女の吐息が飛び出した。
「こちらにももうひとつ、餅が。」
秀吉は、もう片方の胸を隠す茶々の腕を己の首へと回し、露になった柔らかな乳房をゆっくりとこねた。
こねながら、もう片方の乳房を食べ飽きずに食べていた。
くすぐったさがじわじわと快感に変わる。
十八の娘は戸惑いながら、女へと脱皮し始めていた。
「…あぁ…殿下……」
「某を呼んでくだされたか?」
優しく胸の膨らみを撫でながら、秀吉は涙声になっていた。
「…殿下……」
「…茶々様…」
甘い吐息のために開けられた唇を、秀吉は探し当て、おそるおそる塞ぐ。
柔らかな唇が逆らわずに開いているのを確認すると、そのまま舌を進めた。
胸元を優しく撫でたまま、茶々の口の中を男の舌はゆっくりと探検する。
「…あぁ…」
唇を離すと、女の吐息が漏れる。
男は頬に口づけし、まぶたに口づけし、そして、また唇に口づける。
膨らみを弄ばれ、唇を優しく凌辱され、茶々の吐息が少しずつ多くなっていった。
秀吉の攻め手は休まず、大胆になってゆく。
胸元にあった手が帯を越えて下へと延びた。ピクリと茶々の躰が縮む。
初めてのはずであるのに、茶々の下草は、しっとりと露に濡れていた。
羽で撫でられるような、くすぐったい感覚が、なにやらモゾモゾとした感じを茶々の躰に与える。
ただ膝の上を、太ももを撫でられているだけなのに、躰がゾクゾクする。脚の間がキュンと勝手に動く。
「…ん…うん…」
茶々は我慢できず、小さな息を吐いた。それは、女が満足している吐息であった。
秀吉がわずかに微笑み、茶々の顔を探り当てる。
髪を撫で、頬を撫で、唇を押し、顎を撫でる。ソロリソロリと動くその手に、茶々は今まで感じたことのない不思議な心地よさを覚え、ゆっくり大きく息を続けた。
「なんと細い首じゃ。」
頬や顎もさわさわと撫でながら、秀吉の手が下がってゆく。布団も少しずつ下げられていったが、茶々は逆らわなかった。
夜着の上を目隠しした秀吉の手がたどたどしく滑る。そして、柔らかな膨らみの上をなぞった。
茶々の体がこわばる。
「怖うございまするか?」
「怖うなどござりませぬ。」
「意地など閨には必要ありませぬぞ?」
「怖うなどござりませぬ。」
「さようにござりまするか。」
秀吉は再び、軽く優しく夜着の上から茶々の躰を撫でた。
夜着の上から形を確認するように、二つの膨らみを撫でさする。
「ややっ!ここに餅をお隠しですな?」
「そのような。」
秀吉のおかしな言い様に、茶々がクスッと笑った。その瞬間、秀吉は襟の合わせから、瞬時に手を滑らせた。
「あっ!」
茶々が恥ずかしさに、胸に手をあてるがすでに遅い。秀吉の手が餅をこねるように大きく少し力をいれて撫で始めた。
優しく、時に強く……。
「なんと、スベスベした餅じゃぁ。餅米だけでついた上等の、まことの餅でございまするな。」
胸の小さな蕾は、もはやピンと頭を上げて今にも咲きそうである。
「つきたてじゃぁ……なんとも柔らこうござる……」
小さな蕾を時々指で弄びながら、秀吉は柔らかな餅をやわやわとこね続けた。
「柔らこうて、スベスベで……このように上等な餅はなかなかございませぬ。」
そう言われながら胸を触られているはずなのに、茶々は腰が疼く。
(何故じゃ? 私の躰はどうなってしまったのじゃ?)
「あぁ、もう我慢できぬ。秀吉めは、餅が大好物にござります。御免。」
秀吉は茶々の胸元を開き、それまでこねていた胸にむしゃぶりついた。
甘噛みする度に動く唇がくすぐったい。温かで柔らかな舌が、手に変わって乳房を這い撫でる。弾けそうな蕾はチロチロと味見をされ、口に含まれた。
「…ぁん…あぁ…」
ついに茶々の口から、女の吐息が飛び出した。
「こちらにももうひとつ、餅が。」
秀吉は、もう片方の胸を隠す茶々の腕を己の首へと回し、露になった柔らかな乳房をゆっくりとこねた。
こねながら、もう片方の乳房を食べ飽きずに食べていた。
くすぐったさがじわじわと快感に変わる。
十八の娘は戸惑いながら、女へと脱皮し始めていた。
「…あぁ…殿下……」
「某を呼んでくだされたか?」
優しく胸の膨らみを撫でながら、秀吉は涙声になっていた。
「…殿下……」
「…茶々様…」
甘い吐息のために開けられた唇を、秀吉は探し当て、おそるおそる塞ぐ。
柔らかな唇が逆らわずに開いているのを確認すると、そのまま舌を進めた。
胸元を優しく撫でたまま、茶々の口の中を男の舌はゆっくりと探検する。
「…あぁ…」
唇を離すと、女の吐息が漏れる。
男は頬に口づけし、まぶたに口づけし、そして、また唇に口づける。
膨らみを弄ばれ、唇を優しく凌辱され、茶々の吐息が少しずつ多くなっていった。
秀吉の攻め手は休まず、大胆になってゆく。
胸元にあった手が帯を越えて下へと延びた。ピクリと茶々の躰が縮む。
初めてのはずであるのに、茶々の下草は、しっとりと露に濡れていた。
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