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序章
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『おおきくなったら、おまえはぼくのこうごうになるんだぞ!』
『そうですね』
『そうしたら、おまえのほしいものはぼくがなんでもかってやる!』
『何でも、ですか?』
『うそじゃないぞ!』
『楽しみにしておきます──』
そんな会話をしたのは、いつだったか。
幼いあいつが笑顔で手を伸ばしてきたのは、いつの事だろう。
舌っ足らずに忙《せわ》しなく話しかけてきたのは、いつだったろう。
あの頃は、あいつはほんの子供で、何も知らなかった──
『そうですね』
『そうしたら、おまえのほしいものはぼくがなんでもかってやる!』
『何でも、ですか?』
『うそじゃないぞ!』
『楽しみにしておきます──』
そんな会話をしたのは、いつだったか。
幼いあいつが笑顔で手を伸ばしてきたのは、いつの事だろう。
舌っ足らずに忙《せわ》しなく話しかけてきたのは、いつだったろう。
あの頃は、あいつはほんの子供で、何も知らなかった──
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