神の宿り木~旅の途中~ジン~番外編~

ゆう

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『夏乃館』の『新月』と、リーンの不安

『新月』~ジン~2

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 しばらくの沈黙の後、リーンは抱えている思いを言葉にした。
「…あんな風に、ジン以外と…『魔力の交合』…出来ないよ…」
「…。」
 …そうだった。
 気持ちよく『魔力の交合』しようと、教えたのは俺だ。
 どう言えば、リーンは納得するだろう。
 自分の中で消化出来るだろか…。
「『魔力の交合』は治療だと思え。必要最小限で今までどうりすればいい」
 リーンが顔を上げて俺を見る。
 深い緑色の瞳が揺れている。
「信用できる者や、リーンの事を大切にしてくれる者にだけと、気持ちいい『魔力の交合』をすればいい。線引きをしっかりとするんだ」
 ソレを曖昧にしていると、ケジメがなくなる。
 隠しているが、高すぎる魔力を持つリーンは『魔力の交合』で、誰もの魔力を完全復活させてしまう。
 悪用されてしまえば、リーンを壊してしまうだろう。
 だから、割り切るしかない。
「…『魔力の交合』ではなく、今みたいに触って欲しい時は?」
「触って、と、言葉にすればいい。…前に言ってた『魔力の交合』と『繁殖』以外のことだ」
 『春乃館』で、これだけ見てきたのに、まだ、リーンの中でしっくり来ないのだろう。
 身体を重ねて欲望を満たすだけの行為に…。
「…。ソレ以外の繋がり…」
「そうだ、素直に言葉にすればいい。駄目な時は駄目と言うし、リーンも嫌な時は断ればいい」
 人族との交流が少ないリーンは、言葉で伝える事を覚えていかなくてはいけない。
 自分の欲望を、言葉にする事…。
「…キス…して…」
 不安そうに小さく呟く。
 ジンは、貪るように口付けた。

 着物を羽織っただけのジンは、黒いワンピースを着たままのリーンを腰の上に抱え上げ、下から貫いていた。
「はぁ…はぁ…」
 リーンは腰を揺らしジンの首裏に捕まり、火照る身体をジンに擦りつけていた。
 布越しに触れる身体は、もどかしさを教え体温を上げていく。
 理性を失くさないように、ゆっくりと触れて、忘れないようにリーンに刻み込んでいく。
「…んんっ…」
 そして、俺も記憶していく。
 ここを出ていった後、リーンと次に会えるのは何時になるか分からない。
 この存在を、可愛くて仕方がないこの子を、俺の中に刻み込んでいく。

「…動いて…」
 甘える声で求めれば、ゆっくりと動き、
「…もっと…奥…」
「…どうして欲しい」
 言葉にさせる。
「…突いて…。あっ…あっ…」
 理性を残したまま、ゆっくりとした快楽を教え込んでいった。



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