16 / 18
はぐれ獣人
はぐれ獣人と『魔力の交合』をして、さっきまでいた町に戻っていく途中の話。
しおりを挟む
はぐれ獣人と『魔力の交合』をして、さっきまでいた町に戻っていく途中、『風霊』に身体を洗える小川か泉を探してもらった。
身体を拭ったとはいえ、ベタッとはしているし、中出しされたものを洗いたかった。
歩くたび残っているモノが流れ出て来そうで、気になって仕方がない。
それに今から子獣を助け出すならば、余計な匂いは付いていない方がいい。
…警戒させてしまう。
しばらく歩き、町が見えてくる頃『風霊』が、こっち、と脇道に誘導された。
ソコは岩の裂け目の上の方から水が流れ出ていて、小さな滝になっている。
『風霊』にお礼を言って、服を脱ぎ始め、付いてきた獣人の方を見ると、こっちをじっと見ていた。
「…『大地の拘束』…向こう向けてね」
リーンがそう言うと、蔦が伸びて来て、獣人を拘束し、身体を浮き上がらせて、反転した。
「何をする!」
獣人は顔を捻って、こちらを見ようともがいている。
「なんかね~。この間の事があるから…」
そう言って服を脱ぎ出した。
以前、ロキと『魔力の交合』をした後、「出してやる」と、中をまさぐられイかされてしまった。
…でも、ロキだと『大地の拘束』を解いちゃうんだよな…。
リーンは後ろに指を入れ、中に残っているモノを掻き出す。
「んっ…」
指を伝ってドロリとしたものが落ちてくる。
流れてくる水で洗い流し、髪も身体も洗うとさっぱりとして、落ち着いた。
風で身体の水気を飛ばし、『物質保管庫』から新しい服を取り出して着替える。
『大地の拘束』を解き、獣人がこちらを向く。
「お前は、何者なんだ?獣人を怖がらす子獣を助けようとしてくれる…」
リーンは首をかしげる。
「なんだろね。『森の管理者』て、呼ばれることもあるけど、自分のしたいようにしてるだけ、なんだけどな…」
ジンと一緒にのんびり暮らしたかったのも、タミネキ村の『御神木』を再生させたかったのも、いま、子獣を助け出そうとするのも…。
ただ、それについて回る出来事が、あまりにも予想外の事柄が多いと言うだけで…。
「それより町に行くよ。子獣を連れ戻さないと…」
そう言って、町に戻る道に出て歩き出した。
「…今さらだけど、名前は?私はリーン」
呼び名が無いと不便だ。
「…呼ばれた事がない…。だから、無い」
「…。」
と、言うことは、幼い頃から一人でいたと言うこと。
もしくは何処かに捕まっていて、逃げ出してきたから、誰かと一緒にいることが無かったから呼び名も無いと、言うことだろうか。
よく、言葉喋れて、擬態が出きるようになったよな…。
それだけ、警戒して、観察して、身に付けたんだったら、才能あるんだけどな…。
魔法は使えないみたいだが魔力がある程度あるし、一般教養が掛けているが、単独で子獣を助けようと動けるだけの行動力はある。
「キリト」
獣人はリーンを見る。
「お前の事はキリトって呼ぶ。誰かに名前を聞かれたら、そう答えればいい」
獣人は目を見開き、驚いていた。
「キリト…」
獣人のキリトは、その名が自分の中に浸透していくのを感じていた。
ただ、名前を呼ばれただけで、身体の中が暖かく荒んだ気持ちが何処かに消えていく。
一歩前を歩くリーンの背中を見つめながら、手を伸ばし、無意識に背後から抱き締めていた。
「おい、危ないって!」
リーンは足を縺れさせ、立ち止まる。
「俺の名前を呼んで…」
「キリト?」
リーンは不思議そうにキリトの腕の中で彼を見上げた。
名前、嬉かったのかな?
「ほら、行くよ。夜には子獣達を助けて、明日にはヤマツカ町に着きたいからね」
リーンはキリトの腕から抜け出して、町に向かって歩き出した。
身体を拭ったとはいえ、ベタッとはしているし、中出しされたものを洗いたかった。
歩くたび残っているモノが流れ出て来そうで、気になって仕方がない。
それに今から子獣を助け出すならば、余計な匂いは付いていない方がいい。
…警戒させてしまう。
しばらく歩き、町が見えてくる頃『風霊』が、こっち、と脇道に誘導された。
ソコは岩の裂け目の上の方から水が流れ出ていて、小さな滝になっている。
『風霊』にお礼を言って、服を脱ぎ始め、付いてきた獣人の方を見ると、こっちをじっと見ていた。
「…『大地の拘束』…向こう向けてね」
リーンがそう言うと、蔦が伸びて来て、獣人を拘束し、身体を浮き上がらせて、反転した。
「何をする!」
獣人は顔を捻って、こちらを見ようともがいている。
「なんかね~。この間の事があるから…」
そう言って服を脱ぎ出した。
以前、ロキと『魔力の交合』をした後、「出してやる」と、中をまさぐられイかされてしまった。
…でも、ロキだと『大地の拘束』を解いちゃうんだよな…。
リーンは後ろに指を入れ、中に残っているモノを掻き出す。
「んっ…」
指を伝ってドロリとしたものが落ちてくる。
流れてくる水で洗い流し、髪も身体も洗うとさっぱりとして、落ち着いた。
風で身体の水気を飛ばし、『物質保管庫』から新しい服を取り出して着替える。
『大地の拘束』を解き、獣人がこちらを向く。
「お前は、何者なんだ?獣人を怖がらす子獣を助けようとしてくれる…」
リーンは首をかしげる。
「なんだろね。『森の管理者』て、呼ばれることもあるけど、自分のしたいようにしてるだけ、なんだけどな…」
ジンと一緒にのんびり暮らしたかったのも、タミネキ村の『御神木』を再生させたかったのも、いま、子獣を助け出そうとするのも…。
ただ、それについて回る出来事が、あまりにも予想外の事柄が多いと言うだけで…。
「それより町に行くよ。子獣を連れ戻さないと…」
そう言って、町に戻る道に出て歩き出した。
「…今さらだけど、名前は?私はリーン」
呼び名が無いと不便だ。
「…呼ばれた事がない…。だから、無い」
「…。」
と、言うことは、幼い頃から一人でいたと言うこと。
もしくは何処かに捕まっていて、逃げ出してきたから、誰かと一緒にいることが無かったから呼び名も無いと、言うことだろうか。
よく、言葉喋れて、擬態が出きるようになったよな…。
それだけ、警戒して、観察して、身に付けたんだったら、才能あるんだけどな…。
魔法は使えないみたいだが魔力がある程度あるし、一般教養が掛けているが、単独で子獣を助けようと動けるだけの行動力はある。
「キリト」
獣人はリーンを見る。
「お前の事はキリトって呼ぶ。誰かに名前を聞かれたら、そう答えればいい」
獣人は目を見開き、驚いていた。
「キリト…」
獣人のキリトは、その名が自分の中に浸透していくのを感じていた。
ただ、名前を呼ばれただけで、身体の中が暖かく荒んだ気持ちが何処かに消えていく。
一歩前を歩くリーンの背中を見つめながら、手を伸ばし、無意識に背後から抱き締めていた。
「おい、危ないって!」
リーンは足を縺れさせ、立ち止まる。
「俺の名前を呼んで…」
「キリト?」
リーンは不思議そうにキリトの腕の中で彼を見上げた。
名前、嬉かったのかな?
「ほら、行くよ。夜には子獣達を助けて、明日にはヤマツカ町に着きたいからね」
リーンはキリトの腕から抜け出して、町に向かって歩き出した。
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる