神の宿り木~旅の途中~ジン~番外編~

ゆう

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はぐれ獣人

お風呂。マークが子獣とキリトをお風呂に入れた話。

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「彼はキリト。一緒に風呂に入れて着替えさせて。首輪着けてあるから、悪さはしないよ。安心して」
 そう、リーンさんは言いました。
 でも俺、今!キリトに咥えられてるんですけど!!


 キリトと五匹の子獣を連れて、獣人ばかりが住む長屋に連れてきた。
 建物は古いが、リビング、寝室、風呂、手洗い場と、一人で住むには少し広めのいい部屋だ。
 子獣達は、目が覚めて知らない場所に来て、怯えている。
 まあ、仕方ないよね…。
「俺も、獣人だから」
 そう言って、擬態を解いた。
 金茶色の耳と、ズボンを緩め上から長い尻尾引き出して見せた。
 子獣達は目を丸くして、じっと見ている。
 お風呂に入れるなら、濡れるよな…。
 そう思って、寝室に行き大きめのTシャツと短パンになり、身体を拭くためのタオルケットを持ってリビングに戻った。
「獣人の姿でもいいし、獣の姿でもいいよ。身体をキレイに洗おうね」
 じっと見ていた子獣が獣人の姿になり、一人、近付いてきた。
「一緒に洗ってくれるの?」
 見上げて覗き込んで、耳をぷるぷるさせて来るこの姿、可愛い。
「ああ、一緒に洗おうね」
 そう言って、風呂場に行き中に入り、頭からシャワーをかける。
「熱くないか?」
「うん」
 髪をシャンプーで洗い、ボディソープをスポンジに滴し、泡だらけにして、身体を洗い始めた。
 それを風呂場の入り口から子獣達と、キリトが覗いていた。
「それはなんだ?」
「これ?」
 手にした泡あわのスポンジを掲げる。
「身体をキレイに洗うモノだよ」
「気持ちいい?」
「くすぐったい」
 マークは子獣との会話を楽しんで洗う。
「はい。目を閉じて、」
 頭からシャワーを掛けて、泡を洗い流す。
 シャワーを止めると子獣はブルブルと頭を降り水気を回りに飛ばした。
「…。」
 …やると思った。想定内。
「キリト、この子連れてリビングのタオルケットで拭いてあげて。さて、次は誰からキレイになる?」
 マークはかつてお世話になった獣人の里の事を思い出す。
 あの頃も、こうやって子獣の面倒を見てたっけな…。

 五匹の子獣を洗い終わり、服がベトベトになって、身体に張り付いている。
 短パンも水気を吸って、重たい。
 水が苦手な子もいれば、大人しく座ってられない子もいた。
 この後の部屋の惨状がどうなるかが…怖い。
 そこへ、キリトがやって来た。
「子獣達の身体を拭いて、乾かした。…部屋で飛び跳ねてるぞ」
「…。」
 いろいろ壊されませんように…。
「キリトもシャワー浴びるといいよ」
 そう言って、風呂場を出ようとすると、
「俺は洗ってくれないのか?」
 はい~?
「一緒に洗ってくれないのか?」
 キリトの鋭い目がマークを見下ろす。
 顔が近付いて来て、灰色がかった黒髪と、青い瞳に吸い込まれそうになる。
 近くで見ると、ますますいい男なんてすけど!
 マークはリマ商会で会ったときから、ドキドキしていた。
 こんな風にドキドキするのは久しぶりだ。
「…分かったよ」
 そう言うと、キリトは服を脱ぎ出した。
 背が高いので椅子に座らせ、髪を洗い、背中、前とスポンジを滑らせた。
「…。」
 …大きい…。
 思わず股間にあるものに視線がいく。
 体格も自分より良いから、当たり前なんだけど…。
「目を閉じて」
 シャワーを頭から掛けて泡を洗い流す。
 シャワーを止めると、キリトがいきなり短パンを下着ごと足首まで降ろした。
「なっなにする!」
ってる」
「えっ?」
 見下ろすと、ちょうどキリトの目の前に、俺のモノが上を向いて震えていた。
 俺のバカ!
 いくらいい男だからって、ダメだろ!!
 キリトがそれをつかむと、口の中へくわえた。
「嘘だろ…っ…あああ…!」
 リーンさん、悪さはしないって言ってたけど、俺、くわえられちゃってるんですけど…。
 それも久しぶりだから、思いっきり感じてしまってるんですけど…。
「ああ…ダメだって…んっ…」
 気持ちよくて、腰が揺れて、足に力が入らなくなってきてるんですけど…。
 キリトがお尻捕まえて、奥に指が侵入しようと、入り口をなぞってきています!!
 俺、…限界です。
「っ……ああ…っ!」
 奥に指が差し込まれ、キリトの口の中でイっちゃいました。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
 …ヤバイです。
 このまま、発情が始まったら止められなくなります。
「…もう…よせ」
 口を離したキリトが自分の股間に視線を向ける。
「…俺は…どうすればいい…」
「…。」
 大きくなってる…。
 かぁっと頬が熱くなった。
「自分で何とかしろ!」
「前も、そう言われたがどうすればいい?」
 キリトは困惑している。
「…もしかして、自分でしたことない?」
「だから何を?リーンに会うまで、こんな風に、なったことはない。リーンの中に入って一度は収まったが、直ぐにまたこうなった」
 …今、なんかスゴいこと言いませんでしたか?
 もう、こうなったら教えるから、あとは自分でして…。
「…分かったから…」
 マークは水を含んで重くなり、足首に纏わりつく脱げかけた短パンを脱いだ。
 今さら濡れた短パンを履きたくないよね…。
 そして、キリトの前で膝立になり、オズオズとキリトのモノに触れ上下に擦り始め、キリトの手を持ってきて自分で動かさせる。
「つっ…。」
 キリトが顔を歪める。
「…こうやってこすって、吐き出すんだよ」
「…。お前のがまた、ってる」
 またかよ!!
 キリトがマークの腰を引っ張り二つを重ね合わせる。
 この密着感、気持ちよくてヤバイ…。
「…つっ…っ!」
「一緒にヤろう」
「ばっ…つっ…!」
 キリトが活きよいよく擦り始めた。
 腰を捕まれているので逃げられない!
「あっ…あっ…はぁ…っ…」
 キリトの肩に捕まり、首を振る。
 俺、…我慢出来ません。
「つっ…あぁ!」
 マークはキリトの手の中で放っていた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
 ヤバイ、ここから出ないと…。
 ふらふらと立ち上がり、視線感じて振り向いた。
「!?!?!」
 子獣達が…見てる…。…泣きたい…。
 マークは子獣をリビングに追いやると、シャワーを浴びて風呂場を出た。
 そうだよ!子獣達の世話を頼まれて…、リビングに声…響くよな…。なんだろうって…覗きに来るよな…。
「…。」
 部屋は荒らされなかったけど、なんかな…。
 子獣達にTシャツを着せ、家にある食材を使い手掴みで食べれるサンドイッチを大量に作る。
 昨日、食パン買っといて良かった。
 そう言えば、食費、後で特別手当てもらえるよね…。

 獣人マークの受難は始まったばかりだった。
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