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第三章 裏社会
第一節:披露
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深夜、重厚な扉が**ぎぃ……**と低く軋んだ。
案内役の黒服に導かれ、男と美咲は、裏社会の有力者たちが集う一室へと足を踏み入れた。
室内には豪奢な絨毯が敷かれ、天井からは重々しいシャンデリアが鈍い光を放っている。
革張りのソファに腰かける数人の男たち。その視線は氷のように冷たく、獲物を値踏みする眼差しを隠そうともしない。
静寂の中に、葉巻のぱち、じゅっと燃える音、グラスの中で氷がかちゃんと鳴る音が響く。そのわずかな音さえ、空気をさらに張り詰めさせていた。
男は無言のまま歩みを進め、その後ろに美咲が従う。
彼女はすでに従順に仕込まれた奴隷。羞恥心も恐怖も消えはしないが、それらさえ悦びに変えてしまう精神の回路を刻み込まれている。
だからこそ、今もわずかに震えながらも、頬に熱を宿し、息をはぁ、はぁと熱く吐きながら主人の後ろを歩いていた。
(見られてる……たくさんの目に……でも、これが私の役目……私は、命じられればすべてを差し出す奴隷……)
心の奥で羞恥が疼き、その羞恥さえ甘美な快感へと変わっていく。
足元でヒールが絨毯に沈み込む**ずり……**という音が、自分の心臓の鼓動と重なって聞こえた。
やがて男は立ち止まり、美咲に振り返ることなく冷ややかに告げる。
「美咲。前に出ろ」
その一言だけで、美咲の背筋はぴんと伸びる。
彼女は、ここで何を求められているのかを理解していた。羞恥に震える体を晒すこと、それこそが試練であり、自らが「完成した奴隷」であることを証明する舞台なのだ。
有力者の一人が、葉巻をくゆらせながら言った。
「ふむ……これが、あの女か。――面白い。まずは見せてみろ」
その言葉に、室内の視線が一斉に美咲へと注がれる。
肌を突き刺すような重圧、背中を這う汗、胸の奥でどくん、どくんと早まる鼓動。
しかし美咲の瞳には、確かに「悦び」が混じっていた。
大広間の中央。
美咲は、立たされていた。
豪奢なシャンデリアの光が、白い肌を際立たせる。
その場を囲むのは裏社会の有力者たち。低いざわめきさえなく、ただ無数の視線が、美咲の体を余すところなく射抜いている。
その視線は冷酷でありながら、どこか値踏みするようでもあり、彼女はまるで商品として陳列されているかのようだった。
「――見せてもらおう」
有力者のひとりが短く言葉を投げた。
その一言で、空気がさらに重く張り詰め、美咲の呼吸はひゅっと詰まった。
背後から、ご主人様の声が冷たく命じる。
「一枚ずつ、脱げ」
はぁっ、はぁっ……。喉奥から震える息が漏れる。
羞恥で胸が焼けるのに、脚の奥では疼きがじわじわと広がっていく。
(怖い……恥ずかしい……でも、なぜ……こんなにも熱いの……?)
美咲の指が、ブラウスの第一ボタンに触れる。
かちり。
小さな音が広間に響き渡り、有力者たちの視線がさらに鋭さを増す。
次のボタンに震える指を移す。
布地が引き絞られ、抵抗したあと、ぷつんと外れる。
冷たい空気が胸元に触れ、肌が粟立つ。
「ひぅ……っ」
声にならない声が漏れる。
(いや……なのに……どうして……ゾクゾクして……?)
かちり、ぷつん、かちり……
ボタンを外すたび、胸がどくん、どくんと跳ねる。
羞恥と恐怖が、快感に変わっていく。
最後のボタンが外れ、布がぱさりと落ちる。
下着姿の胸があらわになり、視線が一斉にそこへ注がれる。
頬に血が集まり、耳まで熱くなる。
ご主人様の声が再び響く。
「次だ。スカートを」
震える指でファスナーを掴む。
じり、じり……。
金属の歯が擦れる音が、やけに大きく耳を打つ。
(やめて……見ないで……でも……足が震えて……)
布がずるりと落ち、足首にまとわりついたあと、ぱさっと床に沈む。
白い太腿が、視線に晒される。
両手で下半身を覆おうとするが、
「隠すな」
冷たい声に従い、そろそろと腕をほどく。
空気が肌を撫で、ぞくりと粟立つ。
羞恥と同時に、膣口のあたりからじわじわと熱が滲み出すのを、美咲は自覚してしまう。
(いや……ダメ……でも、溢れてきてる……)
次はブラだ。
背中に回した指が震え、ホックがぱちんと外れる。
布がするりと肩から滑り落ち、胸の先端――乳首が露わになる。
有力者の視線がそこに集まり、ひゅっと息を呑む音すら聞こえる。
「ひゃっ……」
美咲の喉から、耐えきれず声が漏れる。
羞恥と悦びがないまぜになり、乳首が硬く尖っていく。
(やだ……見られて……でも……気持ちいい……)
最後の布――ショーツ。
「……これだけは……」
震える声で懇願するが、返るのは沈黙。
そして、命令を待つ冷たい視線。
震える手で布をつまむ。
腰を揺らしながら、ゆっくりと下ろしていく。
布が腿を滑り落ち、**くしゃ……**と足首で丸まる。
「いやぁ……」
最後の抵抗の声。
だが布を外せば、そこからはすでに愛液がじわりと溢れ、腿の内側を伝っている。
ぽたり。
一滴が床に落ちる音が、広間に響いた。
頬が真っ赤に染まり、胸が上下し、ひゅっ、ひゅっと喉で浅い呼吸が繰り返される。
羞恥のはずが――悦びへと変わっていく。
美咲は、全裸のまま立ち尽くし、すべてを晒した。
有力者たちの視線を浴びながら、その屈辱を快楽に変えていく自分を自覚し、震える足を必死に支えていた。
案内役の黒服に導かれ、男と美咲は、裏社会の有力者たちが集う一室へと足を踏み入れた。
室内には豪奢な絨毯が敷かれ、天井からは重々しいシャンデリアが鈍い光を放っている。
革張りのソファに腰かける数人の男たち。その視線は氷のように冷たく、獲物を値踏みする眼差しを隠そうともしない。
静寂の中に、葉巻のぱち、じゅっと燃える音、グラスの中で氷がかちゃんと鳴る音が響く。そのわずかな音さえ、空気をさらに張り詰めさせていた。
男は無言のまま歩みを進め、その後ろに美咲が従う。
彼女はすでに従順に仕込まれた奴隷。羞恥心も恐怖も消えはしないが、それらさえ悦びに変えてしまう精神の回路を刻み込まれている。
だからこそ、今もわずかに震えながらも、頬に熱を宿し、息をはぁ、はぁと熱く吐きながら主人の後ろを歩いていた。
(見られてる……たくさんの目に……でも、これが私の役目……私は、命じられればすべてを差し出す奴隷……)
心の奥で羞恥が疼き、その羞恥さえ甘美な快感へと変わっていく。
足元でヒールが絨毯に沈み込む**ずり……**という音が、自分の心臓の鼓動と重なって聞こえた。
やがて男は立ち止まり、美咲に振り返ることなく冷ややかに告げる。
「美咲。前に出ろ」
その一言だけで、美咲の背筋はぴんと伸びる。
彼女は、ここで何を求められているのかを理解していた。羞恥に震える体を晒すこと、それこそが試練であり、自らが「完成した奴隷」であることを証明する舞台なのだ。
有力者の一人が、葉巻をくゆらせながら言った。
「ふむ……これが、あの女か。――面白い。まずは見せてみろ」
その言葉に、室内の視線が一斉に美咲へと注がれる。
肌を突き刺すような重圧、背中を這う汗、胸の奥でどくん、どくんと早まる鼓動。
しかし美咲の瞳には、確かに「悦び」が混じっていた。
大広間の中央。
美咲は、立たされていた。
豪奢なシャンデリアの光が、白い肌を際立たせる。
その場を囲むのは裏社会の有力者たち。低いざわめきさえなく、ただ無数の視線が、美咲の体を余すところなく射抜いている。
その視線は冷酷でありながら、どこか値踏みするようでもあり、彼女はまるで商品として陳列されているかのようだった。
「――見せてもらおう」
有力者のひとりが短く言葉を投げた。
その一言で、空気がさらに重く張り詰め、美咲の呼吸はひゅっと詰まった。
背後から、ご主人様の声が冷たく命じる。
「一枚ずつ、脱げ」
はぁっ、はぁっ……。喉奥から震える息が漏れる。
羞恥で胸が焼けるのに、脚の奥では疼きがじわじわと広がっていく。
(怖い……恥ずかしい……でも、なぜ……こんなにも熱いの……?)
美咲の指が、ブラウスの第一ボタンに触れる。
かちり。
小さな音が広間に響き渡り、有力者たちの視線がさらに鋭さを増す。
次のボタンに震える指を移す。
布地が引き絞られ、抵抗したあと、ぷつんと外れる。
冷たい空気が胸元に触れ、肌が粟立つ。
「ひぅ……っ」
声にならない声が漏れる。
(いや……なのに……どうして……ゾクゾクして……?)
かちり、ぷつん、かちり……
ボタンを外すたび、胸がどくん、どくんと跳ねる。
羞恥と恐怖が、快感に変わっていく。
最後のボタンが外れ、布がぱさりと落ちる。
下着姿の胸があらわになり、視線が一斉にそこへ注がれる。
頬に血が集まり、耳まで熱くなる。
ご主人様の声が再び響く。
「次だ。スカートを」
震える指でファスナーを掴む。
じり、じり……。
金属の歯が擦れる音が、やけに大きく耳を打つ。
(やめて……見ないで……でも……足が震えて……)
布がずるりと落ち、足首にまとわりついたあと、ぱさっと床に沈む。
白い太腿が、視線に晒される。
両手で下半身を覆おうとするが、
「隠すな」
冷たい声に従い、そろそろと腕をほどく。
空気が肌を撫で、ぞくりと粟立つ。
羞恥と同時に、膣口のあたりからじわじわと熱が滲み出すのを、美咲は自覚してしまう。
(いや……ダメ……でも、溢れてきてる……)
次はブラだ。
背中に回した指が震え、ホックがぱちんと外れる。
布がするりと肩から滑り落ち、胸の先端――乳首が露わになる。
有力者の視線がそこに集まり、ひゅっと息を呑む音すら聞こえる。
「ひゃっ……」
美咲の喉から、耐えきれず声が漏れる。
羞恥と悦びがないまぜになり、乳首が硬く尖っていく。
(やだ……見られて……でも……気持ちいい……)
最後の布――ショーツ。
「……これだけは……」
震える声で懇願するが、返るのは沈黙。
そして、命令を待つ冷たい視線。
震える手で布をつまむ。
腰を揺らしながら、ゆっくりと下ろしていく。
布が腿を滑り落ち、**くしゃ……**と足首で丸まる。
「いやぁ……」
最後の抵抗の声。
だが布を外せば、そこからはすでに愛液がじわりと溢れ、腿の内側を伝っている。
ぽたり。
一滴が床に落ちる音が、広間に響いた。
頬が真っ赤に染まり、胸が上下し、ひゅっ、ひゅっと喉で浅い呼吸が繰り返される。
羞恥のはずが――悦びへと変わっていく。
美咲は、全裸のまま立ち尽くし、すべてを晒した。
有力者たちの視線を浴びながら、その屈辱を快楽に変えていく自分を自覚し、震える足を必死に支えていた。
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