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第四章 調教の館
第七節:喪失
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玲奈の体内を焼き尽くすような熱が、まだじくじくと子宮の奥で脈打っていた。
**どくっ……どくっ……**と絶え間なく押し寄せる感覚に、彼女の両脚は痙攣し、首枷に支えられるようにして辛うじて立っている。
「はぁ……はぁ……ひぐっ……うぅぅ……」
喉はかすれ、嗚咽で震え、鼻に涙が絡みすんっ、ひくっと醜く鳴る。
視界は滲み、顎先からはぽたり、ぽたりと涙が床に落ち続けていた。
(終わった……私、終わった……
もう私じゃない……私の大事なもの、全部奪われて……)
絶望に沈み込む玲奈の耳元で、ふと柔らかな声がした。
「……ねえ、玲奈」
はっと顔を上げると、そこに立っていたのは美咲だった。
その瞳は静かに潤んでいるのに、口元には微かな微笑が浮かんでいる。
「美咲……っ……助けて……お願い……あなたなら、私を……」
必死に縋る言葉。
だが、美咲は小さく首を振った。
「違うの。私は、もう“ご主人様”の奴隷。だから玲奈……あなたも同じようにされるの」
「……な、なに……言って……っ……」
玲奈の顔から血の気が引いていく。
美咲は一歩踏み出し、晒し台に捕らえられた玲奈の頬を、指先でそっとなぞった。
その指は優しいようでいて、逃げられないことを突きつける冷たい鎖のようでもあった。
「ねえ、感じたでしょう? ご主人様の熱が奥に叩き込まれるあの瞬間。
私も最初は怖かった。恥ずかしくて、惨めで……でも今はそれこそが悦びなの。
だからあなたも、すぐに分かるはず」
「違うっ! 違う、私はそんな……! こんなの……絶対に受け入れないっ!!」
玲奈は首を振り、必死に否定する。
だが首枷がぎしっと音を立て、抵抗の無力さを突きつけた。
美咲はさらに身を寄せ、唇を玲奈の耳元に近づけて囁く。
「……でもね、玲奈。あなたの身体はもう、私たちと同じになる。
“いや”って泣きながら、最後には“イク”って叫んで悦んでしまうの」
「や……やめてっ……そんな……そんなはず……!」
玲奈の声は震え、必死の叫びは自らの弱さを浮かび上がらせるだけ。
美咲は楽しげに微笑んだ。
「玲奈。今度は……私が、あなたに悦びを教えてあげる」
玲奈の瞳が大きく揺れ、絶望と恐怖の狭間で喉から搾り出すように叫ぶ。
「いやぁぁぁあああっっ!! 美咲ぁぁぁあああああっ!! 助けてぇぇぇええええっ!!!」
だが返ってくるのは、美咲の無慈悲な微笑と、男の冷ややかな影だけだった。
**どくっ……どくっ……**と絶え間なく押し寄せる感覚に、彼女の両脚は痙攣し、首枷に支えられるようにして辛うじて立っている。
「はぁ……はぁ……ひぐっ……うぅぅ……」
喉はかすれ、嗚咽で震え、鼻に涙が絡みすんっ、ひくっと醜く鳴る。
視界は滲み、顎先からはぽたり、ぽたりと涙が床に落ち続けていた。
(終わった……私、終わった……
もう私じゃない……私の大事なもの、全部奪われて……)
絶望に沈み込む玲奈の耳元で、ふと柔らかな声がした。
「……ねえ、玲奈」
はっと顔を上げると、そこに立っていたのは美咲だった。
その瞳は静かに潤んでいるのに、口元には微かな微笑が浮かんでいる。
「美咲……っ……助けて……お願い……あなたなら、私を……」
必死に縋る言葉。
だが、美咲は小さく首を振った。
「違うの。私は、もう“ご主人様”の奴隷。だから玲奈……あなたも同じようにされるの」
「……な、なに……言って……っ……」
玲奈の顔から血の気が引いていく。
美咲は一歩踏み出し、晒し台に捕らえられた玲奈の頬を、指先でそっとなぞった。
その指は優しいようでいて、逃げられないことを突きつける冷たい鎖のようでもあった。
「ねえ、感じたでしょう? ご主人様の熱が奥に叩き込まれるあの瞬間。
私も最初は怖かった。恥ずかしくて、惨めで……でも今はそれこそが悦びなの。
だからあなたも、すぐに分かるはず」
「違うっ! 違う、私はそんな……! こんなの……絶対に受け入れないっ!!」
玲奈は首を振り、必死に否定する。
だが首枷がぎしっと音を立て、抵抗の無力さを突きつけた。
美咲はさらに身を寄せ、唇を玲奈の耳元に近づけて囁く。
「……でもね、玲奈。あなたの身体はもう、私たちと同じになる。
“いや”って泣きながら、最後には“イク”って叫んで悦んでしまうの」
「や……やめてっ……そんな……そんなはず……!」
玲奈の声は震え、必死の叫びは自らの弱さを浮かび上がらせるだけ。
美咲は楽しげに微笑んだ。
「玲奈。今度は……私が、あなたに悦びを教えてあげる」
玲奈の瞳が大きく揺れ、絶望と恐怖の狭間で喉から搾り出すように叫ぶ。
「いやぁぁぁあああっっ!! 美咲ぁぁぁあああああっ!! 助けてぇぇぇええええっ!!!」
だが返ってくるのは、美咲の無慈悲な微笑と、男の冷ややかな影だけだった。
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