短編集(お薦め!)50+

霜月 雄之助

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【 人力者のジン 】

【 人力者のジン 】#1

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人力車で働いているオレは
初めての体験をする事になった―。
オレは3年選手のジン。

大分、板についてきた感じだ―。

ある日、好みの女性を載せた―。
一人で載ってきた女性に
いつも通りに上手く観光案内できた。
帰り際にその女性から
メモみたいな紙をもらった…。
女性「あとで読んでください」

舞い上がったオレは昼休みに
早速、読んでみた―。
彼女の連絡先と住所が書いてあった…。
ここから近くの住所だった…。
オレはどうすれば良いか分からず、電話した…。

女性「もしもし…」
オレ「すみません!今日、人力車に載せたモンですっ!」
女性「あぁ!お電話ありがとうございますっ!」
オレ「あ!いえ…」
女性「今、お仕事終わったんですか…?」
オレ「あ、はい。今しがた…」
女性「家に来れませんか…?」
オレ「え…?」
女性「変な話、そのままの格好で来て欲しいんです…」
オレ「えぇ~!?」
女性「む、無理ですか…?」
オレ「い、いや大丈夫です!でわ30分後に行きます!」
女性「良かったぁ!じゃあ…19:30ですね!待ってます!」

うぉおおーっ!
これって、デートのお誘いだよな~!

余計な事は考えずに
仕事着のまま、彼女の家に向かった…。
少し仕事場を離れただけで
物珍しそうに見られた…。

彼女のマンション前につき
ロビーで呼び出した。
女性「はい…」
オレ「つ、着きました…」
女性「あ!入ってください…」
自動ドアが開き、エレベーターに乗り彼女の部屋に向かった。
幸い、誰に会うことも無く部屋まで行けた…。
部屋のチャイムを鳴らす。
ガチャ―
彼女「どうぞ…!」
オレ「は、はい…」

部屋に通され
ソファーに座って…と言われ、
腰を下ろした…。

つづく~
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