素直になれない平凡はイケメン同僚にメスイキ調教される

天野カンナ

文字の大きさ
65 / 88

64.同じくらい変態で良かった。

しおりを挟む
「敦って本当に変態だよな。まぁ、そういうところもいいところだけどさ」
 
 旭が呆れながらそう言うと敦は興奮して前のめりになりながら、画面を覗いた。

「え!?いいところって好きって事か?」
「そうだけど」
「なら、ちゃんと好きって言ってよ。なっ?」
「なっ?じゃないだろ。恥ずかしい」

 恥ずかしがって、画面から顔を逸らす旭を、敦はデレデレと笑いながら見つめた。

「好きよりももっと恥ずかしい事、沢山言ってるのにな。俺からすれば孕ませてって言う方が恥ずかしいと思うけど」
「だって、それは孕ませてやるって敦が言うから」

 旭が敦を見て、剥れながら顔を赤くしてそう言うと、敦は段々と表情を崩していきニヤニヤと笑い出した。

「へぇ……。旭も俺と同じくらい変態で本当に良かった」
「な、なんだよいきなり。恥ずかしいな」
「あぁ、時間忘れてこうやってずっと、旭と一緒にいちゃついていたいよ」

 これまでの感じから打って変わって、いきなり敦に真面目に真っ直ぐ目を見て、低い声でそう言われた旭はドキリと胸を高鳴らせて、本音を漏らした。

「俺も、敦と一緒にずっとこうしていたいよ」

 なんだかプロポーズされているみたいだと、旭も顔を赤くしながら敦を真剣な表情で見つめた。
 すると、目を少し潤ませながら顔を赤くさせた敦が口を開く。
 
「旭もそう思っててくれてて嬉しいよ。あのさ、良かったらそのうち同棲しないか?」

 まるで、婚約指輪を渡す前の新郎のように照れ臭そうに真っ直ぐ自分を見つめてそう言ってくる敦に、照れて恥ずかしくなり、首まで真っ赤にした旭は思わず顔を隠した。

「い……いいけど」

 言ってしまったと、隠していた手を退かして敦を見ると、涙ぐみながらガッツポーズをしていた。

「やった!これで毎日旭と一緒に居れる!」
「まだ、ちゃんと決定したわけじゃないからな

 慌ててそう付け足す旭を見て、敦はニヤニヤと笑った。

「分かったよ。同棲してそのうち同居しような」
「そういう意味じゃないし、それに、そんな事さらっと言うなよ」
「照れちゃって可愛いな。そんな旭の事、愛してるよ」

 低い声で甘く囁くように透き通った茶色の瞳で見つめながら言われると、もうキャパシティの限界を超えて目眩がしそうだった。

「あ、愛してるって……。もう、明日早いし切るぞ。あぁ。手巻き寿司楽しみだな」

 これ以上は危険だと、旭は慌てて話題を変える。
 すると、敦も笑いながらそれに乗ってくる。

「そうだな。すし飯用意しないと」
「俺も手伝うよ」
「ありがとな。俺、具材切るから卵焼き作ってくれると助かる」
「卵焼きは俺が作るより敦が作った方がよくないか?」
「そうかな?俺は旭が作った卵焼き丁度いい甘さで好きだけど」
「敦にそう言われると嬉しいな。頑張って作るよ。それじゃ、また明日な」
「あぁ。上手く作れたらご褒美になんか一つ願い事叶えてあげる。おやすみ、また明日な」
「おやすみ」

 呆気なく電話が切られて、寂しくなった旭は少しの間黒くなった画面を見つめていた。

「願い事か……」

 お揃いの指輪が欲しいとか、また敦の作ったアクアパッツァが食べたいとか色々あるけれど、どれにしようか迷ってしまう。
 それより今は、この再び熱くなってしまった陰茎を早く治めて寝なければいけない。

(敦が愛してるなんて言うから♡またち◯ぽとア◯ルぐちゃぐちゃに濡れちゃっただろ!♡もうっ!♡)

 これじゃきりがないなと旭は思いながら暗くなっている画面を見つめて、敦の顔と肉体美を思い浮かべる。
 そして、再びパンツをずり下ろして人差し指でアナルの縁をなぞった。

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

処理中です...