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幕間 (第一部 ⇒ 第二部)
今からはやり方を変えることにします。
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「自分の母親に求愛なんて、どんな発情をしたらそうなるんだい。バカ息子ども。」
牛田たちは蛇に睨まれた蛙のように直立不動となる。額には大粒の汗をかいていた。
「「「か、母ちゃん。これには理由が。」」」
「「「問答無用!!」」」
パァンッと気持ちのいい音が玄関先で響き渡る。ミートリオに強烈なビンタをくらわせ、その耳を母親がつまんでいた。
「この馬鹿たちがご迷惑をおかけしました。」
「こちらこそ、何もお構いできず申し訳ありません。」
クラウスがお辞儀をするのを見て、牛田の母親たちは頬をポッと赤くする。
「・・・クラウスさん、でしたっけ?あんたいい男だね。息子どもとは大違い。この家に居候してるってさっき言ってたけど、時間があれば婦人会に遊びに来ておくれよ。歓迎するからさ。」
「ちっ、そっちこそ色ボケじゃないか。」
「何か言ったかい?」
「あいててて!!か、勘弁してくれよ、母ちゃん。」
どこかのガキ大将みたいな悲鳴を上げながら牛田達は母親に連れ戻されていった。
――――――
「くそ、思いっきり縛りやがって。あ~あ、縄の跡がこんなに。まったく・・・。それにしても、クラウスさんがあいつらとおばさんたちをうまく引き合わせてくれて助かりました。朝、メールしておいたけど母親が来たってわかると、あいつら逃げ出す可能性もありましたから。」
牛田たちが連れて帰られるのを見届けてから、クラウスさんは食堂に放置されていた俺を助けに来てくれていた。
「お役に立てて光栄です。・・・これからのことを考えるとお邪魔になる方たちはいないほうがよろしいかと思いまして。」
「は?それってどういう。」
「・・・。」
クラウスさんは意味ありげに黙ったまま何も答えなかった。
~~~~~
「ユイ、く、苦しい。」
「はっ。す、すみません、つい。」
リリーナの口を押えていた手をパッと放す。ユイはリリーナを倉庫から連れ出し、屋敷の食堂へと逃げ込んでいた。
「けほっ。まったくあなたの馬鹿力で塞がれたら息ができません。」
「申し訳ありません・・・ですが、リリーナ様があのようなことを言い出さなければ。」
「あら、私が悪いと言うのですね。」
「お、お言葉ですが! リリーナ様、あなたは私と雄太を見て面白がっているだけです。私は雄太のことが、その、す、好きかどうかはまだわかりません。あいつとは気兼ねなく話はできますし、居心地がいいなと思いもします。ですが、私はリリーナ様の騎士なのです。あなたがこの世界でやろうとしていることをお助けするのが最優先です。」
「だから、今のままでいいと?」
「そうです。」
ユイは力強く相槌を打った。そんな彼女を見てリリーナはヤレヤレと首を振る。
「私を使って雄太さんの気持ちを確認しようとしたくせに。今度は私のことを助けなきゃいけないからとか。ユイ、あなた勇気が足りないのを私のせいにしていませんか?」
「わ、私はただリリーナ様のことを騎士として思っているだけで。」
言い訳をしようとするユイをリリーナは右手で制する。
「わかりました。自分の可愛い部下が幸せになれるよう応援しようと思いましたが、もうやめます。」
「えっ・・・。」
「私は中途半端は嫌いです。だから私のことを利用してその状態を続けられることは耐えられません。今からはやり方を変えることにします。」
「リリーナ様?」
リリーナは深呼吸すると真剣な眼差しでユイを見て、そして言った。
「ユイ、私は雄太さんのことが好きです。」
「!?」
「たった今から私はあなたのライバルというわけです。」
ユイはリリーナの顔を見る。そして彼女が冗談を言っていないことを察した。
「リリーナ様・・・私は、私は。その・・・すみません。」
謝りながらユイは食堂を飛び出そうとする。扉を開けたところでクラウスとぶつかりそうになった。
「おっと。申し訳ありません、ユイ殿。」
「いや、こちらこそすまない。・・・クラウス殿、朝食はいらない。畑に行く時間まで部屋にいると婆様に伝えてくれ。」
うつむいたまま小声でボソボソと話すユイにクラウスは「了解しました。」と頭を下げた。そして彼女はそのまま走り去ってしまう。
「・・・リリーナ様、どこまで本気ですか?」
「あら。クラウスの言う通り自分の気持ちに正直になっただけですよ。ユイにね。私という逃げ道をなくせば雄太さんに想いを伝える決心がつくでしょう。」
「はぁ。やっぱり自分を犠牲にするおつもりですね。」
「何のことだかさっぱりわかりませんよ、クラウス。さ、朝食にしましょう。」
クラウスはリリーナがゆったりと椅子に座る姿を見て、大きなため息をついた。
~~~~~
「えっと、クラウスさん?」
返事はない。俺はしびれを切らしてつい大きな声で呼びかけてしまった。
「クラウスさん!」
「あっ、ああ。雄太殿、申し訳ありません。今朝のことを思い出していたもので。」
今朝のこと、というとユイと倉庫の中で話しをしていたことだろうか。そう言えばクラウスさんものぞいてたんだっけ。
「・・・あの後、何かあったんですか?ユイがリリーナさんを連れて行きましたけど。」
クラウスさんは答えなかった。しばらく黙っていたかと思うとどこか複雑そうな顔でこちらを見る。
「雄太殿。」
「はい?」
「私とユイ殿はリリーナ様の部下。同じ主君に仕える仲間の幸せを願うのはもちろんです。ですが、主君の幸せも思わずにはいられません。」
「はぁ。そうですよね。」
曖昧な返事を返す俺にクラウスさんはこれでもかと言うくらいに頭を下げた。
「リリーナ様のことも気にかけてください。」
――――――
すっかり遅くなった朝食を取り、クラウスさんに「犬のこと頼みます。」と言って屋敷を出た。畑へと続く道を歩きながら言われたことについて考える。
「リリーナはこっちに戻って来てから楽しそうにしているし、何も問題はなさそうだけどなぁ。」
今朝も俺とユイのことを面白おかしく見てた。いつもと変わらない様子だったけど。
「まさか、あの時リリーナが言おうとしたことで2人が気まずくなっちゃってるとか?いや、ユイもリリーナがああいう人だってわかってるだろうから、それはない・・・か。」
それとも、もしかしてだけど。リリーナも俺のことが好きとか?
「いやいやいや。リリーナはこっちで言えば高1くらいだぞ?女子高生が30超えたオッサンを好きになるとかあり得ない。それにあのお姫様は常に自分が面白いと思う状況を作ろうとする。気を許すと痛い目みるぞ。」
頭でいろいろ考えてみるが、結局答えはわからない。
「・・・リリーナのことはユイと話をした後にちゃんと考えよう。」
一人で勝手に頷きながら俺はみんなが待っている畑へと入って行くのだった。
牛田たちは蛇に睨まれた蛙のように直立不動となる。額には大粒の汗をかいていた。
「「「か、母ちゃん。これには理由が。」」」
「「「問答無用!!」」」
パァンッと気持ちのいい音が玄関先で響き渡る。ミートリオに強烈なビンタをくらわせ、その耳を母親がつまんでいた。
「この馬鹿たちがご迷惑をおかけしました。」
「こちらこそ、何もお構いできず申し訳ありません。」
クラウスがお辞儀をするのを見て、牛田の母親たちは頬をポッと赤くする。
「・・・クラウスさん、でしたっけ?あんたいい男だね。息子どもとは大違い。この家に居候してるってさっき言ってたけど、時間があれば婦人会に遊びに来ておくれよ。歓迎するからさ。」
「ちっ、そっちこそ色ボケじゃないか。」
「何か言ったかい?」
「あいててて!!か、勘弁してくれよ、母ちゃん。」
どこかのガキ大将みたいな悲鳴を上げながら牛田達は母親に連れ戻されていった。
――――――
「くそ、思いっきり縛りやがって。あ~あ、縄の跡がこんなに。まったく・・・。それにしても、クラウスさんがあいつらとおばさんたちをうまく引き合わせてくれて助かりました。朝、メールしておいたけど母親が来たってわかると、あいつら逃げ出す可能性もありましたから。」
牛田たちが連れて帰られるのを見届けてから、クラウスさんは食堂に放置されていた俺を助けに来てくれていた。
「お役に立てて光栄です。・・・これからのことを考えるとお邪魔になる方たちはいないほうがよろしいかと思いまして。」
「は?それってどういう。」
「・・・。」
クラウスさんは意味ありげに黙ったまま何も答えなかった。
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「ユイ、く、苦しい。」
「はっ。す、すみません、つい。」
リリーナの口を押えていた手をパッと放す。ユイはリリーナを倉庫から連れ出し、屋敷の食堂へと逃げ込んでいた。
「けほっ。まったくあなたの馬鹿力で塞がれたら息ができません。」
「申し訳ありません・・・ですが、リリーナ様があのようなことを言い出さなければ。」
「あら、私が悪いと言うのですね。」
「お、お言葉ですが! リリーナ様、あなたは私と雄太を見て面白がっているだけです。私は雄太のことが、その、す、好きかどうかはまだわかりません。あいつとは気兼ねなく話はできますし、居心地がいいなと思いもします。ですが、私はリリーナ様の騎士なのです。あなたがこの世界でやろうとしていることをお助けするのが最優先です。」
「だから、今のままでいいと?」
「そうです。」
ユイは力強く相槌を打った。そんな彼女を見てリリーナはヤレヤレと首を振る。
「私を使って雄太さんの気持ちを確認しようとしたくせに。今度は私のことを助けなきゃいけないからとか。ユイ、あなた勇気が足りないのを私のせいにしていませんか?」
「わ、私はただリリーナ様のことを騎士として思っているだけで。」
言い訳をしようとするユイをリリーナは右手で制する。
「わかりました。自分の可愛い部下が幸せになれるよう応援しようと思いましたが、もうやめます。」
「えっ・・・。」
「私は中途半端は嫌いです。だから私のことを利用してその状態を続けられることは耐えられません。今からはやり方を変えることにします。」
「リリーナ様?」
リリーナは深呼吸すると真剣な眼差しでユイを見て、そして言った。
「ユイ、私は雄太さんのことが好きです。」
「!?」
「たった今から私はあなたのライバルというわけです。」
ユイはリリーナの顔を見る。そして彼女が冗談を言っていないことを察した。
「リリーナ様・・・私は、私は。その・・・すみません。」
謝りながらユイは食堂を飛び出そうとする。扉を開けたところでクラウスとぶつかりそうになった。
「おっと。申し訳ありません、ユイ殿。」
「いや、こちらこそすまない。・・・クラウス殿、朝食はいらない。畑に行く時間まで部屋にいると婆様に伝えてくれ。」
うつむいたまま小声でボソボソと話すユイにクラウスは「了解しました。」と頭を下げた。そして彼女はそのまま走り去ってしまう。
「・・・リリーナ様、どこまで本気ですか?」
「あら。クラウスの言う通り自分の気持ちに正直になっただけですよ。ユイにね。私という逃げ道をなくせば雄太さんに想いを伝える決心がつくでしょう。」
「はぁ。やっぱり自分を犠牲にするおつもりですね。」
「何のことだかさっぱりわかりませんよ、クラウス。さ、朝食にしましょう。」
クラウスはリリーナがゆったりと椅子に座る姿を見て、大きなため息をついた。
~~~~~
「えっと、クラウスさん?」
返事はない。俺はしびれを切らしてつい大きな声で呼びかけてしまった。
「クラウスさん!」
「あっ、ああ。雄太殿、申し訳ありません。今朝のことを思い出していたもので。」
今朝のこと、というとユイと倉庫の中で話しをしていたことだろうか。そう言えばクラウスさんものぞいてたんだっけ。
「・・・あの後、何かあったんですか?ユイがリリーナさんを連れて行きましたけど。」
クラウスさんは答えなかった。しばらく黙っていたかと思うとどこか複雑そうな顔でこちらを見る。
「雄太殿。」
「はい?」
「私とユイ殿はリリーナ様の部下。同じ主君に仕える仲間の幸せを願うのはもちろんです。ですが、主君の幸せも思わずにはいられません。」
「はぁ。そうですよね。」
曖昧な返事を返す俺にクラウスさんはこれでもかと言うくらいに頭を下げた。
「リリーナ様のことも気にかけてください。」
――――――
すっかり遅くなった朝食を取り、クラウスさんに「犬のこと頼みます。」と言って屋敷を出た。畑へと続く道を歩きながら言われたことについて考える。
「リリーナはこっちに戻って来てから楽しそうにしているし、何も問題はなさそうだけどなぁ。」
今朝も俺とユイのことを面白おかしく見てた。いつもと変わらない様子だったけど。
「まさか、あの時リリーナが言おうとしたことで2人が気まずくなっちゃってるとか?いや、ユイもリリーナがああいう人だってわかってるだろうから、それはない・・・か。」
それとも、もしかしてだけど。リリーナも俺のことが好きとか?
「いやいやいや。リリーナはこっちで言えば高1くらいだぞ?女子高生が30超えたオッサンを好きになるとかあり得ない。それにあのお姫様は常に自分が面白いと思う状況を作ろうとする。気を許すと痛い目みるぞ。」
頭でいろいろ考えてみるが、結局答えはわからない。
「・・・リリーナのことはユイと話をした後にちゃんと考えよう。」
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