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番外・後日談
40. する側とされる側の一致*
連続肌色回で申し訳ありません(汗)
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腰の下に腕を回され、少し浮き上がったそこに、アレッシオの下半身が密着する。
いっぱいに広げられた後孔。それから、先端が一番奥の深みに嵌まり込む感覚。
入り口と奥、両方の刺激に全身へ震えが走り、足の指先がキュっと丸まった。
自分のそこが勝手にアレッシオのものをぎゅうぎゅうと絞り、その刺激にびくんと身体が跳ねて、また軽く達する。
大きな波と小さな波に何度も襲われ、頭の中はもうぐずぐずにとけていた。意味を成さない声がひっきりなしに零れ落ち、耳を塞ぐ余裕もない。
「く……ふぅ……」
「ぁあ、あ……ん、んう……」
ダメだ、さっき、達したばかり、なのに。
なんでまた、そこに、欲しくなって……。
……あ……ダメだ、アレッシオ……いま、俺、なんか敏感になってて……。
「はぅっ……ぁ、ああぅ……」
とどめを刺すように、また突かれた。しかも、触れられなかった前を握り込まれ、奥を突く動きと合わせて指の腹が刺激してくる。
弾けて、また自分の腹が濡れた。それと同時に、体内の深い場所もたっぷりと濡らされる。
必死にシーツを掴んでいた手も、ぴんと張った足先も、かくりと全身が力を失った。
「……少し。休憩に、しましょうか……」
「んふ……んん……」
口づけを落としながら、そう囁かれた。
ベッドの中での濃厚な愛情表現は、休憩を挟んで何度も続けられていた。
俺の理性は最初の段階でパーンと飛び、回数などもはや数えていない。
そして昼。アレッシオは一旦俺の身体を清め、予備のシーツと交換を終え、今は甲斐甲斐しくパンを口に運んでくれている。
お互いにガウンを羽織っただけの姿。そして俺はアレッシオの膝に抱っこの状態。
これを食べ終えたら、また食べますよということですね。
しかしいくら若いからといって、際限なくできるものじゃないよな? アレッシオはセーブしているからともかく、俺、我慢できなくて何度も達している気がするし……うう……。
もじもじしていると、俺の反応に敏い恋人に「どうしました?」と訊かれてしまった。
旅じゃなくとも恥はかき捨て。パートナーとは細かいことでも話し合うべしと聞くし、ハッキリさせてほうがいいかもしれない。
何をって、俺はもう何度も出しているから、多分そろそろ限界近いよゴメンね、的な言い訳を。
「気付いていなかったのですね」
「何をだ?」
「……あなた時々、果てずに達することがありますよ。先ほども」
はい? なんだって? えーとそれはつまりそのー?
「そんなにも感じてくれたのかと、いつも有頂天になってしまいます」
「あ……う……?」
「ですので、時間や回数など細かいことなど気にせず、心おきなく私に愛されてください」
あう、あう、あう? 待ってどういう意味? それ、細かいことなのかな?
「もちろん、あなたの身体を痛めつけたいわけではありませんから。しっかり休んで、ちゃんと大切にしますからね」
「はう……」
俺の限界はまだ先にあるらしい。体力づくりに成功してたからだねわーい……。
まあいい。言葉通り、彼は俺の身体にダメージが残らないよう大切にしてくれている。これを休暇中ずっと続けたら、身体はともかく頭がとけて元に戻らなくなる可能性大だが、そうなればなったでアレッシオに面倒を見てもらうから支障はない。
食べ終えた後、アレッシオが食器をワゴンに戻すためにベッドから下りた。俺はちょこんと座って待ちながら、ふと、彼のガウンに隠れたそこへ視線が行ってしまった。
……アレッシオって、される側に興味はあるんかな?
彼は最初から俺を抱く側として触れてきたし、俺は俺で抱かれる側になることに疑問の一片もなかった。
『俺』は思春期の頃に、漠然と性癖を自覚した。その手の行為に興味が出てくる年齢だったわけだが、『俺』は女子にそういう欲求が湧かず、かっこいい男子としているところを想像してしまった。
それも、する側ではなく、される側として。
一度目なら気の迷いでも、二度、三度とつい想像してしまい、自覚に至ったのだ。最初はそりゃあショックだったな。
「オルフェ? どうしました?」
「アレッシオは、される側になってみたいと思うか?」
「いえ、ほんの微塵も思いませんし、無理です。―――する側になってみたいですか?」
「いや、ほんの微塵も。たとえおまえが相手でも、入れる前に萎える自信がある」
アレッシオは心底ホッとした笑顔になった。もしや俺がおまえのおちりを狙っているとでも誤解しかけたか?
そんな日は永遠に来ないから安心していいぞ。どんなに想像力をフルで働かせても、一秒たりと想像できなかったからな。
「そういえばあなたは、昔は女性とされていたのですよね」
「もはや遠い昔の出来事だがな。今はもう無理だ」
巻き戻った直後は、女性とそういうことをしていた頃の記憶が今よりも残っていた。
あの頃、悪役令息だった俺に、プロのお姉様方は母性のようなものを与えて甘やかしてくれていた。だからなのか今の俺も、記憶の中のお姉様方に嫌悪感はないんだ。
ただし、その行為への欲求は消えた。子供だから興味が薄れたのかもしれないと、あの頃は自分を誤魔化そうとしたことも、実はなくもなかった。
普段は考えないようにして、だけどふと、アレッシオは今頃どうしているのだろうと考えるたびに、そのことも思い出す。
―――俺はもしかして、もしかすると……。
だからブルーノ父にも、息子のことを訊くのが怖くて。
全然訊けないままに、アレッシオと再会してしまったんだよな。
「あの時に悟ったなあ。やはり自分はそうなのかと。こういうのはもう、開き直るしかない」
「そうですね……。私はあまり、そういうことに悩んだ経験がありません。そうなるだろうと納得する幼少期でしたし、父は私を否定しないという信頼もありましたから」
アレッシオはベッドに上がり、背中から俺をすっぽりと抱き込んだ。
膝抱っこは安心感があって好きだ。俺よりずっと体格のいい彼の胸に背中を預け、甘やかされるのがなんとも幸せだ。
「ん?」
背後から一度抱きしめてくれた後、アレッシオは俺の腰を軽く浮かせ。
ぐぷり。
「あ、あ、あぁあ」
ずぶずぶずぶ……膝抱っこの体勢で、すっかり油断しているところを入れられてしまった。
「あ、アレッシオ!」
「あなたの過去のお相手が男性だろうと女性だろうと、もう関係がありません。この先あなたとこうしていいのは、私だけ。誰とも、想像すらしてはいけませんよ」
「で、できるかっ! 第一、男は、おまえしか知らんっ!」
アレッシオがくすくす笑いながら、軽く立てた膝に俺の股をひっかけ、閉じられなくしてしまった。
このおぉ~っ! これ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだよっ!
「お、おまえ、……もし、私が、こんなふーに……いれたいって、言い出していたら、どうする気だっ?」
「まず私は、そちらの立場に向いていないので、おすすめできません」
「ぁ、ん、……百も、承知だ、そんなのっ」
「ふふ。そうですね……その時は」
「あっ! あっ、あっ!」
「私のこれを、ここに入れて欲しいとしか、思えないようにしてあげます」
「ひんっ! あっ! あんっ!」
背後から抱っこをされたまま、下から送り込まれる快楽に身をよじった。
俺の頭、やっぱり無事でいられないかも……。
ちらっとそんな不安が芽生えたけれど、でもいいのだ。
半月以上、飢えに飢えていたのは、おまえだけじゃないぞ。触れ合って抱き合って、キスをして貪られたかった。おまえが俺にそうしたいと想ってくれていたのと、多分同じぐらいにはな!
俺はアレッシオを睨みつけて、強引にキスをしてやった。角度が難しくて、かすめるだけになってしまったが。
するとアレッシオは目を瞠った後、嬉しそうに笑み、今度は俺の唇と合うように顔の角度を変えてくれた。
俺はもう一度彼の唇に、さっきよりちゃんとキスをした。
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