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第30話 薬草採取に行こう
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仕事の復帰二日目は薬草採取に行こうと思う。
初めての壁外だ! 今の僕にとってはね。
地下室にあった『ニコ』の記録に西の方にある森とその先の山にデムスさん依頼の薬草が生えているらしい。依頼書には四種類の薬草希望とある。
そういえば女神様はステータス画面の修正してくれたのかな?
『ステータス』。
****************************
ニコ(谷中 虹琥)
Lv.1018
16歳
男
<スキル>
神との交信(トータルレベルx10秒)
学習ドリル Lv.24→国語(中学1年まで)
数学(中学1年まで)
地理(中学1年まで)
歴史(中学1年まで)
公民(中学1年まで)
理科(中学1年まで)
英語(中学1年まで)
識字 Lv.5(大陸内の文字は読める)
会話 Lv.5(大陸内の会話ができる)
思考加速 Lv.5(任意で1時間、通常の100%の思考能力が向上)
並列思考 Lv.1(もう1人分の思考が可能)
心眼 Lv.5(音速程度は目で捉えられる)
方向感覚 Lv.5(自分を起点に半径1km以内であれば道に迷わない)
索敵 Lv.1(半径1km内の危険を察知できる。位置もわかる)
鑑定 Lv.5(おおよそのものならば詳細も分かる)
魔法→火属性 Lv.5(中級魔法が使える)
水属性 Lv.5(中級魔法が使える)
地属性 Lv.5(中級魔法が使える)
風属性 Lv.5(中級魔法が使える)
聖魔法→回復 Lv.1(軽度の傷や病気を回復できる)
<恩恵>
忍耐力(我慢強い)
飽きない性格(同じ事をいつまでも繰り返せる)
身体能力の強化(通常よりも力が発揮出来る)
****************************
「恩恵」が追加されている。
でも、「忍耐力」と「飽きない性格」は似ているような?
合わせて「飽きずにいつまでもいつまでも同じことが繰り返せる」って……ま、いいか。そのうちに意味が出てくるのかもしれない。
「身体能力の強化」は『ニコ』の恩恵だ。鍛えればそれだけ恩恵の効果を受けそうな気がする。
地下室にあった装備一式と武器として腰に片手剣と短剣を装備した。使うような状況にならなければいいな。
一日あれば帰って来れるだろうからリュックには三食分の食料を詰める。
準備をしてから「まるいひつじ亭」で朝食と共にほぼ毎日いるデムスさんに薬草採取に向かう事を伝える。とても喜んでくれていた。
朝食を済ませて西の森に近い門まで来た。
「よう!ニコじゃないか!久しぶりだな」
門番の隊員さんに声をかけられる。顔馴染みのようだ。
『鑑定』は……いいか。
「おはようございます! はい、薬草採取に行ってきます!」
元気な挨拶は基本。
「そうか。こっち方面は森までは魔獣が出たって報告は無いが気をつけてな!」
街から出る時にチェックされる事は無いらしい。
「はい!分かりました。では、行ってきます!」
城壁の外は何も無い土地が広がっていた。街の防衛の為かな?
門の先はある程度整えられた街道が続いており、街への往来も早朝から盛んに行われていた。
僕と同じで基本的にチェックは無い……止められている人もいるか。大きな荷物を持っている人や馬車は乗客や荷物の確認をしている。
街道に沿って進むとすぐに森が広がっていた。街道は森の近くて迂回してる。危険があるから森の中を通さなかったと思われる。
森の中へは切り拓いて作られた細い道があるので僕は進む事にした。
スキル『方向感覚』を使いつつ『索敵』をかける。
思い描く地図上に植物のマークが見える。
意味があるだろうから向かってみよう。
もしかすると獣道みたいなものがあるかもしれないけれど探すのも迂回するのも大変そうなのでそのままマークに向かって一直線に進む事にした。短剣を持ってきていたので絡まりそうな蔦などを切りながら進める。
前世の僕なら無理だったろうと思う体力に感心する。『ニコ』って凄かったんだいな。
少し時間はかかったけれどマークの場所に辿り着いた。
辺りに対して『鑑定』を使う。
>天使の羽:白い葉の部分が羽に見える事から名付けられた。呪いに効くとされる薬草。根から抜かないと効果が弱くなる。
天使の羽? すごいいい名前と効果の植物だな。依頼書に記載があったので幾つか丁寧に抜いていく。
さて、次は……マークは二箇所あった。
>薬師草:薬屋いらずと呼ばれる程、多くの病に効果がある。
>ノーム茸:とても小さく毒キノコとも似ている為、入手困難。痛みを和らげる効果が高く、病で辛い時には精神を安定させる。
依頼は三種。これであと一つ。
森の先の方に山が見える。おそらくそこだろう。
スキルで確認出来ないからまだ遠いみたいだ。
ひたすら森の木々を掻き分けるように進むと山の麓に着いた。
スキル『方向感覚』を使うと山の頂き付近にマークが見える。
『索敵』も使っておこう。
山頂までの途中に何かいるみたい。
敵意のある赤では無いけれど。
魔獣じゃなければいいな……。
初めての壁外だ! 今の僕にとってはね。
地下室にあった『ニコ』の記録に西の方にある森とその先の山にデムスさん依頼の薬草が生えているらしい。依頼書には四種類の薬草希望とある。
そういえば女神様はステータス画面の修正してくれたのかな?
『ステータス』。
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ニコ(谷中 虹琥)
Lv.1018
16歳
男
<スキル>
神との交信(トータルレベルx10秒)
学習ドリル Lv.24→国語(中学1年まで)
数学(中学1年まで)
地理(中学1年まで)
歴史(中学1年まで)
公民(中学1年まで)
理科(中学1年まで)
英語(中学1年まで)
識字 Lv.5(大陸内の文字は読める)
会話 Lv.5(大陸内の会話ができる)
思考加速 Lv.5(任意で1時間、通常の100%の思考能力が向上)
並列思考 Lv.1(もう1人分の思考が可能)
心眼 Lv.5(音速程度は目で捉えられる)
方向感覚 Lv.5(自分を起点に半径1km以内であれば道に迷わない)
索敵 Lv.1(半径1km内の危険を察知できる。位置もわかる)
鑑定 Lv.5(おおよそのものならば詳細も分かる)
魔法→火属性 Lv.5(中級魔法が使える)
水属性 Lv.5(中級魔法が使える)
地属性 Lv.5(中級魔法が使える)
風属性 Lv.5(中級魔法が使える)
聖魔法→回復 Lv.1(軽度の傷や病気を回復できる)
<恩恵>
忍耐力(我慢強い)
飽きない性格(同じ事をいつまでも繰り返せる)
身体能力の強化(通常よりも力が発揮出来る)
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「恩恵」が追加されている。
でも、「忍耐力」と「飽きない性格」は似ているような?
合わせて「飽きずにいつまでもいつまでも同じことが繰り返せる」って……ま、いいか。そのうちに意味が出てくるのかもしれない。
「身体能力の強化」は『ニコ』の恩恵だ。鍛えればそれだけ恩恵の効果を受けそうな気がする。
地下室にあった装備一式と武器として腰に片手剣と短剣を装備した。使うような状況にならなければいいな。
一日あれば帰って来れるだろうからリュックには三食分の食料を詰める。
準備をしてから「まるいひつじ亭」で朝食と共にほぼ毎日いるデムスさんに薬草採取に向かう事を伝える。とても喜んでくれていた。
朝食を済ませて西の森に近い門まで来た。
「よう!ニコじゃないか!久しぶりだな」
門番の隊員さんに声をかけられる。顔馴染みのようだ。
『鑑定』は……いいか。
「おはようございます! はい、薬草採取に行ってきます!」
元気な挨拶は基本。
「そうか。こっち方面は森までは魔獣が出たって報告は無いが気をつけてな!」
街から出る時にチェックされる事は無いらしい。
「はい!分かりました。では、行ってきます!」
城壁の外は何も無い土地が広がっていた。街の防衛の為かな?
門の先はある程度整えられた街道が続いており、街への往来も早朝から盛んに行われていた。
僕と同じで基本的にチェックは無い……止められている人もいるか。大きな荷物を持っている人や馬車は乗客や荷物の確認をしている。
街道に沿って進むとすぐに森が広がっていた。街道は森の近くて迂回してる。危険があるから森の中を通さなかったと思われる。
森の中へは切り拓いて作られた細い道があるので僕は進む事にした。
スキル『方向感覚』を使いつつ『索敵』をかける。
思い描く地図上に植物のマークが見える。
意味があるだろうから向かってみよう。
もしかすると獣道みたいなものがあるかもしれないけれど探すのも迂回するのも大変そうなのでそのままマークに向かって一直線に進む事にした。短剣を持ってきていたので絡まりそうな蔦などを切りながら進める。
前世の僕なら無理だったろうと思う体力に感心する。『ニコ』って凄かったんだいな。
少し時間はかかったけれどマークの場所に辿り着いた。
辺りに対して『鑑定』を使う。
>天使の羽:白い葉の部分が羽に見える事から名付けられた。呪いに効くとされる薬草。根から抜かないと効果が弱くなる。
天使の羽? すごいいい名前と効果の植物だな。依頼書に記載があったので幾つか丁寧に抜いていく。
さて、次は……マークは二箇所あった。
>薬師草:薬屋いらずと呼ばれる程、多くの病に効果がある。
>ノーム茸:とても小さく毒キノコとも似ている為、入手困難。痛みを和らげる効果が高く、病で辛い時には精神を安定させる。
依頼は三種。これであと一つ。
森の先の方に山が見える。おそらくそこだろう。
スキルで確認出来ないからまだ遠いみたいだ。
ひたすら森の木々を掻き分けるように進むと山の麓に着いた。
スキル『方向感覚』を使うと山の頂き付近にマークが見える。
『索敵』も使っておこう。
山頂までの途中に何かいるみたい。
敵意のある赤では無いけれど。
魔獣じゃなければいいな……。
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