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しおりを挟む「んん…わかんない」
「じゃあ俺がとってもいい?」
これもまた意外
強引に触ってきたりしないんだ
「ん、とって」
目をつむると全然とれた様子がしない
目を開けると目の前には春也の顔と人差し指があった
「うわっ
ちょっ!目開けないでよ!
焦るじゃん」
春也は勢いよく後退り心臓を抑えてる
リアクションが面白い
「だって中々取ってくれないんだもん」
「千夏さんが美人すぎて見惚れてたわ」
冗談ぽく言うけど不意の言葉に驚く
今日だけで何回美人と褒めてくれるんだろう
普段から色々と褒めてくれればいいのに
「もう!からかわないで!」
「からかってないよ?
そういえば千夏さん、まだチラシ配りするの?」
「うん、あと1時間はしてって言われてるから
それにさっきの2人の代わりの子来ないし…」
春也は上の方を向いて何かを考えてる
「じゃあ俺も一緒に行っていい?」
「え?」
「ごめん、嫌だった?」
「いや、全然嫌ではないんだけど自分の所の出店はいいの?」
「うん、大丈夫
それに千夏さん1人だと不安だし」
「え?頼りないとかそう言う意味??」
「そういう意味かもね」
横目でチラッと見ながらいう春也の肩をバシバシと叩く
「違うよ
可愛すぎてナンパされちゃいそうだから
だから怒んないで」
いつのまに膨らんだ僕の頬を春也は笑いながら片手で挟む
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