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しおりを挟む「だ、だからそういうのは…!」
「先輩は友達関係でいいんですか?」
自分からこんなこと言い出すなんておかしいことはわかってる
本人から友達関係で良いって言ったんだからそれ以上俺に踏み込まないでいようとしてくれるそれで良いはず
なのに、それにどこか納得いかない
「…え?どういうこと?」
先輩はさっきの言葉が理解ができないようで混乱している様子
「友達関係じゃだめってこと?
それ以下の関係じゃないとダメってこと??
僕は友達関係がいいけど…」
「だから友達関係で終わって、先輩はそれ以上の関係にならなくて満足なんですか?」
それを言った途端、意味を理解したようで俺の方を見た先輩の顔は赤く染まって、首元に耳まで赤くなっている
先輩の頬を手で包み込んでみると、すごく熱い
そして、ずっと触っていたくなるほど柔らかくて繊細だ
次に頬を手の甲で撫でると、素早く顔をよけた
「も、もう本当にダメだから……」
「何がですか?」
先輩が何をダメと言っているかなんて理解はできてる
けどその反応がもっと見たくて顔を近づけるとまた距離を空けようとしたため、手を掴み、それ以上離れないようにした
俺はどんどんと距離を近づけて鼻と鼻の先が触れ合いそうになる
「か、河田君!」
先輩は抵抗しようとするけど諦めたようで目をぎゅっと瞑る
目をつむると余計に目立つ長いまつ毛、ぎゅっと閉ざされた薄い唇
引き寄せられるように先輩に顔を近づけた
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