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「それは面白すぎる」

「俺も自分であり得ないなと思った」


臣は誠の肩に手を置き寄りかかりながら笑っている
それに釣られてか誠も笑いを堪えるように顔を下に俯けて肩を震わしている


また僕だけ仲間はずれ…
話にも参加させてもらえない
ここにいてもずっとこの調子かも
今更ながらそんなことを思い始める


「臣、今日はもう帰る…」

「え??帰るの?
ちょっと待ってよ」


立ち上がると臣が僕の手をそっと掴んだ
けど手を握られているところなんて見られたら周りから疑われるかもしれない
僕はそっと臣の手を払う


「なんで帰んの?」

さっきまで笑っていた臣の表情はすぐに真剣な表情に変わる


「用事思い出した」

「なんの用事?」

「臣、千秋さんだって用事の一つや二つあるっしょ
女の子とデートかもしれないし」

「は???デート?」


誠がその言葉を発した瞬間、臣の眉間に皺がよった
僕が言ったわけじゃないのに何だか自分が怒られているような気分になる


「デートじゃない
ぜっったいにデートはあり得ない」


「臣、いくら千秋さんに女の気配がないからってそれは可哀想だって
千秋さんだって男なんだから女の子抱きたい時だってあるでしょ」


僕が女の子を抱く…???
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