息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

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117・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹15

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117・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹15


「これはまた、なんというか……乱れた感じだなぁ」

 白い着物の女は色情空間をグルっと見渡した次、倒れている息吹とかすみの2人に目をやる。だが無視するなよな! と言いたげなサキュバスに声をかけられる。

「白い着物の女、色情空間に入ってこられるとは……何者?」

「わたしか、わたしは閻美という。エンマ大王の娘とかだったりする」

「へぇ、それはそれは……で、そんな女がなんの用があって出現したと?」

「息吹がピンチだと感じたので来た」

「息吹? あんた息吹のなに?」

「ん……ま、まぁ……今は顔見知りで、いずれは結婚して夫婦になるという間柄だ」

「ほぉ~」

「で、おまえは? なんとなく不純な生き物って感じがムンムン漂っているのだが」

「わたし? そうだね、わたしはね……」

 ムフッと笑ったサキュバス望、閻美を見ながら気絶してしまっている息吹少年に歩み寄る。そしてかがみ込むと愛しいわぁって目を向けながら抱え起こし、開いているパーカーの内側にあるブラのふくらみに動けない者の顔を抱き寄せる。

「な、なにをしている」

 閻美が思わず不愉快千万! と顔に書くと、それを見たサキュバスはさもたのしそうに息吹の顔を動かす。そうするとムニュムニュっとふくらみと顔面のぬくもりコミュニケーションが成される。

「わたしさぁ、息吹と愛し合うつもりだから」

「はぁ? なんだって?」

「耳が悪いの? このサキュバス望が、息吹少年とセックスして結ばれると言っているんだよ」

「ふん、おまえみたいに下品なメス猫、それはどう考えても息吹の好みじゃない。おまえなんか息吹に愛されるものか」

「どうかなぁ、いま息吹は12歳の少年で愚者の感性が満載。そこで魅力的な爆乳ってわたしと溶け合えば、後はもう離れることができなくなるかもね。閻美じゃなくわたしが息吹と新婚旅行しちゃうかもね」

「魅力的な爆乳? どのくらい?」

「このサキュバス望はHカップ、ま、たかだかバスト98cmくらいとかなんだけどね」

「なんだ、そんな程度か」

「なんだって?」

 サキュバスは息吹を床に置くと立ち上がり、白い着物の女をジーっと見て、たしかに巨乳もしくは爆乳かもしれないなぁとこぼしてから聞いた。

「閻美の乳ってどのくらいよ?」

「べつに大した事はない。ブラはIカップで、バストはたかが105cmから110cmの間くらいだからな」

「あ、Iカップ……バスト105cmから110cmの間くらい……」

 ほんの一瞬、サキュバスの顔に嫉妬色が生じた。だがすぐ笑いながらノンノンと手を振って言う。

「閻美って見栄っ張り。どうせプライドからくるサバ読みでしょう? やだやだ、女は正直に生きなきゃダメだよ」

 ケケっと笑い乳の話を一方的に巻いて終わらせようとした。すると閻美は真顔でだったら見せようと言い出し、着物を緩め始めた。

「はぁ? ちょ、ちょっと何してんの?」

「サバ読みとか言われては女のプライドがだまっていられない。だから見せよう、爆乳を」

 着物を巧妙に緩める閻美の姿には女のエレガントさがキラキラっとまぶしく付着していた。

「見たくない、見たくないつーんだよ!」

 サキュバスは赤い顔でやめろ! と言ったが、閻美は実に女らしく正々堂々とまったく動じることなく、着物からまず片方のふっくら豊満でうつくしい乳房ってふくらみを出した。それがプルンと揺れて動くのを見ると、サキュバスは思わず顔を赤らめ声を出してしまう。

「う、うぁ……」

 おどろき軽いショックを受けるサキュバスの目は、ボワン! と揺れ動いて出された閻美の左右バストを見取る。それは一見すれば二度と忘れられないくらいうつくしい豊かさに輝いていた。

「く……え、閻美って……」

「まぁ、こんな程度だ。まったくほんとうに……こんな程度」

 サラっと言う閻美、女の余裕を空気に混ぜながら左右の美爆乳をしまい着物を整えていく。

「んぅ……く」

 サキュバス、顔をブンブンと横にふり脳に焼き付きかけた閻美の美爆乳って映像を追い払う。そして他のところから攻めねばならない……どうする? どこから斬り込んで相手を乱す? と考えて……ふっとひらめいた。

「ねぇ、閻美」

「なんだ?」

「たしかにすごいよ、すごい美爆乳で女神の持ち物って感じだよ。しかも閻美からはエレガントさが浮き立っている。そのエレガントっていうのはわたしにはないからさ、ある意味では尊敬かな」

「急にホメまくっても何も出ないぞ?」

「でも……」

「でも? なんだ?」

 サキュバス望はちょいと閻美に向かって前進してから立ち止まり、ニコニコっとあまりきれいでない心を混ぜて微笑み、そしておそらくヒットするだろうと思い言ってやる。

「閻美、あんたすごい美人だよね、見た感じでいえば……23から25とかいう感じ? つまり息吹と同じくらいかな? でも閻美、いくら外側がそんな風に美人で美爆乳でも……あんたもしかしてオバさんじゃない?」

「お、オバさん……だと」

「あ、やだビンゴかな? だってさぁ、内側から伝わるのがババ臭いんだよ。わたしが女の子って感じなら、閻美は女の子を見守るお祖母ちゃんって感じじゃん。もしかして閻美って介護されなきゃいけない年齢とか?」

「ババアとかオバさんとか介護とか言うな、そういう侮辱は許さんぞ!」

 閻美がギッと表情を怒りに染め取りした刀をつよく握る。そのサマにはさきほどのエレガントさがなく、けっこう幼稚じゃん! という濁った感じが漂っている。

「やっぱり思った通り、閻美はプライドの高いババア女子だ」

「この閻美に向かって暴言のくり返しは許さんぞ」

 閻美が刀の先をサキュバスに向ける。その姿というのは、まるっきし高1くらいの女子が取り乱しかけているのと変わらない。

「まったくどいつもこいつもプライドが高くてバカばっかり」

 手にナックルをはめながらサキュバスはチラッと倒れているかすみって巨乳女子に目を向ける。

「あの巨乳女子がどうした?」

 閻美はかすみの事をあたらしい記憶にとどめている。自分の事をオバさんと言った点では気に入らないとしつつ、今はかすみがサキュバスからどう言われるのかと気にする。

「この子ども巨乳はバカなんだよ。ふつうの人間、なんにもできない、弱い、男に依存するしか脳がない、もうカンペキにろくでなし。にも関わらずわたしも戦うとか息吹を守るとか、あげくプライドを捨てない! とか、気の毒の最上級。閻美との戦いが終わったら子ども巨乳は殺そうかなって思うよ」

 サキュバスの声を聞いた閻美、倒れているかすみに目をやる。窒息しそうな状態から解放されたものの、意識がまだハッキリ戻ってはいない。そして散々にガマンしていたけれど、やっぱり悔しさを抑えきれなかったとばかり、ツーっと目から涙を流したりしている。

「子ども巨乳も女としてがんばろうとしただけだ。それの何がいけない。たとえ力がなくても、たとえカン違いでも、たとえ頭が悪くても、自分の力で戦いたいとか、好きな者を守りたいと思って何が悪い。そういう点ではこの閻美、倒れている子ども巨乳に一票入れる。そしてサキュバス望とかいうメス猫の方を気に入らないとする」

 言い終えた閻美、八相の構えを取る。それを見てナックルをはめ終えたサキュバスはつぶやいた。

「ったく、この世の中マジでクソなバカばっかり」
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