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淫欲八姫
第23話 真の男は女の子を満足させることが出来るって伝説もある。
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最初だけは嬉しい気持ちになったお風呂タイムではあったが、あの時感じた恐怖は一生忘れられない思い出になっただろう。誰にも言えない話ではあるが、みんなに共有したいという気持ちは強く持っていた。
この小さな体のどこにあんな恐ろしい力が秘められているのかわからないが、特別な力であることは間違いない。この世界に呼ばれたことで俺は何か特別な力を持っているのだと思っていたが、アスモちゃんのあの力を自ら体験すると、そんな思い上がりは良くないことだとわからされたのだ。
「今まで頭を洗うのは怖いって思ってたんだけど、“まーくん”に洗ってもらうのって気持ち良かったよ。これからは“まーくん”に洗ってもらう事にしようかな」
そんな事を言われて寿命が何日も縮んだ気がした俺は反射的にそれに対して答えていた。
なるべく嫌われないようにという思いを籠めつつも、俺の身の安全が一番大事だと考えていた。
「毎回はダメじゃないかな。ほら、一人前の男は誰かに頼りっぱなしってのは良くないから。アスモちゃんは自分で男の中の男だって言ってたんだし、そういうのも大事だと思うよ」
「そう言われたらそうかもしれないな。でも、毎回じゃなければいいってことだよね。あんなに気持ち良くしてもらえるんだったら真の男の栄誉は“まーくん”にあげてもいいかなって思っちゃうよね。真の男は女の子を満足させることが出来るって伝説もあるし、きっとオレが女の子だったら、“まーくん”のあの指使いでとんでもない事になっていたかもしれないな。もしかして、“まーくん”が真の男の中の男ってやつなのか?」
そんな技術は俺にはないのにと思いつつも、そんな風に褒められるというのはやぶさかではない。男冥利に尽きるというものだ。
ただ、どう見てもアスモちゃんは男には見えない。一緒にお風呂に入った時も男ならついているべきものがソコには無かったのだ。じっくりと見たわけではないので確かなことは言えないが、人よりも小さいモノだったとしても限度があるというものだ。パッと見でわからないくらい小さいなんてあるはずがない。
ここが俺の知っている普通の世界と違う世界だったとしても、そんな事はないだろうという気持ちが強かった。
それに、ココでアスモちゃんの言葉に乗ってしまって女の子みたいで可愛らしいと言ってしまったモノなら、あの時感じた恐怖を再び味わう事にもなりかねない。
それだけはどうしても避けなければいけないのだ。
そんな事を考えつつも、催促されるがままに俺はアスモちゃんの髪を乾かしつつブラシで整えていた。
こんなことは当然やったことが無いので見様見真似なのだが、アスモちゃんは頭を洗っていた時と同様に喜んでくれているので良かったと思う事にした。
さすがに髪を切ることは出来ないけれど、こうして可愛い女の子の髪をいじるのは少し楽しいと思えた出来事であった。
お風呂上りにダラダラと過ごすのも良いものなのだが、アスモちゃんは風呂上りに独自のルーティーンを持っているようでソレを俺は見守っていた。
小さなカバンから取り出した小瓶に入っている液体をコットンに染み込ませてそれをまんべんなく顔に塗り、その後にまた別の液体を顔に染み込ませるように塗っていた。
その後は謎のクリームを顔だけではなく全身に塗っていたのだが、頼まれたので背中は俺が塗ってあげた。
真の男を目指している人間がする事なのかという疑問はあったのだけれど、最近は男もスキンケアをする時代だというので特別おかしなことではないのかもしれない。
ただ、アスモちゃんの背中は鏡のように綺麗な肌をしているのだが、実際に触ってみると割と柔らかくぷにぷにとした触感であった。
この柔らかく綺麗な肌のどこにあんな恐ろしい力が秘められているのかわからないが、その方が筋肉質な大男よりも恐ろしいと感じてしまったのも事実なのである。筋肉は強さの象徴ではあるけれど、筋肉にもない強さというものがあるという事を俺は体験しているのである。
「アスモちゃんの綺麗な肌って、毎日の努力の積み重ねなんだね」
「別にこんなの努力じゃないよ。メイド長にも男の中の男になりたいんだったら毎日の鍛錬を怠るなって言われたからね。どんなにつかれていたとしても、この化粧水と乳液とクリームを肌になじませるのは忘れちゃダメなんだって。“まーくん”はやってないの?」
この場合は何と答えるのが正解なのだろうか。
俺には正しい答えが見つからないので適当に濁したのだが、その点は間違っていなかったかもしれない。
「相手を気持ちよくさせることが出来る“まーくん”の方が男の中の男なのかなって一瞬だけ思っちゃったけど、こうして毎日の鍛錬を積み重ねているオレの方が男の中の男なのかもしれないな。“まーくん”も毎日の鍛錬を積み重ねた方が良いんじゃない?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、俺はどうしても怠け癖が付いてるみたいでそういうことは出来ないんだ。アスモちゃんみたいに真面目で努力家な人間は凄いと思うよ」
「そうか、そういうのもあるってことだね。でも、オレだってサボりたいなって思う時はあるんだけど、それを怠った他のメイドは女メイドとして残りの人生を生きることになったんだよ。そんな恐ろしい目にオレは遭いたくないから、毎日頑張って続けることにしたんだよ」
おそらく、メイド長と他のメイドは全てわかっていてやっていたのだろう。
アスモちゃんの性格を熟知しているからこそ、毎日のスキンケアを続けさせるための方便ってやつなんだろうな。
こんなに素直でいい子のアスモちゃんが、どうしてここまで男だという事にこだわるのだろうか。
その謎は、すぐに明かされるのであった。
この小さな体のどこにあんな恐ろしい力が秘められているのかわからないが、特別な力であることは間違いない。この世界に呼ばれたことで俺は何か特別な力を持っているのだと思っていたが、アスモちゃんのあの力を自ら体験すると、そんな思い上がりは良くないことだとわからされたのだ。
「今まで頭を洗うのは怖いって思ってたんだけど、“まーくん”に洗ってもらうのって気持ち良かったよ。これからは“まーくん”に洗ってもらう事にしようかな」
そんな事を言われて寿命が何日も縮んだ気がした俺は反射的にそれに対して答えていた。
なるべく嫌われないようにという思いを籠めつつも、俺の身の安全が一番大事だと考えていた。
「毎回はダメじゃないかな。ほら、一人前の男は誰かに頼りっぱなしってのは良くないから。アスモちゃんは自分で男の中の男だって言ってたんだし、そういうのも大事だと思うよ」
「そう言われたらそうかもしれないな。でも、毎回じゃなければいいってことだよね。あんなに気持ち良くしてもらえるんだったら真の男の栄誉は“まーくん”にあげてもいいかなって思っちゃうよね。真の男は女の子を満足させることが出来るって伝説もあるし、きっとオレが女の子だったら、“まーくん”のあの指使いでとんでもない事になっていたかもしれないな。もしかして、“まーくん”が真の男の中の男ってやつなのか?」
そんな技術は俺にはないのにと思いつつも、そんな風に褒められるというのはやぶさかではない。男冥利に尽きるというものだ。
ただ、どう見てもアスモちゃんは男には見えない。一緒にお風呂に入った時も男ならついているべきものがソコには無かったのだ。じっくりと見たわけではないので確かなことは言えないが、人よりも小さいモノだったとしても限度があるというものだ。パッと見でわからないくらい小さいなんてあるはずがない。
ここが俺の知っている普通の世界と違う世界だったとしても、そんな事はないだろうという気持ちが強かった。
それに、ココでアスモちゃんの言葉に乗ってしまって女の子みたいで可愛らしいと言ってしまったモノなら、あの時感じた恐怖を再び味わう事にもなりかねない。
それだけはどうしても避けなければいけないのだ。
そんな事を考えつつも、催促されるがままに俺はアスモちゃんの髪を乾かしつつブラシで整えていた。
こんなことは当然やったことが無いので見様見真似なのだが、アスモちゃんは頭を洗っていた時と同様に喜んでくれているので良かったと思う事にした。
さすがに髪を切ることは出来ないけれど、こうして可愛い女の子の髪をいじるのは少し楽しいと思えた出来事であった。
お風呂上りにダラダラと過ごすのも良いものなのだが、アスモちゃんは風呂上りに独自のルーティーンを持っているようでソレを俺は見守っていた。
小さなカバンから取り出した小瓶に入っている液体をコットンに染み込ませてそれをまんべんなく顔に塗り、その後にまた別の液体を顔に染み込ませるように塗っていた。
その後は謎のクリームを顔だけではなく全身に塗っていたのだが、頼まれたので背中は俺が塗ってあげた。
真の男を目指している人間がする事なのかという疑問はあったのだけれど、最近は男もスキンケアをする時代だというので特別おかしなことではないのかもしれない。
ただ、アスモちゃんの背中は鏡のように綺麗な肌をしているのだが、実際に触ってみると割と柔らかくぷにぷにとした触感であった。
この柔らかく綺麗な肌のどこにあんな恐ろしい力が秘められているのかわからないが、その方が筋肉質な大男よりも恐ろしいと感じてしまったのも事実なのである。筋肉は強さの象徴ではあるけれど、筋肉にもない強さというものがあるという事を俺は体験しているのである。
「アスモちゃんの綺麗な肌って、毎日の努力の積み重ねなんだね」
「別にこんなの努力じゃないよ。メイド長にも男の中の男になりたいんだったら毎日の鍛錬を怠るなって言われたからね。どんなにつかれていたとしても、この化粧水と乳液とクリームを肌になじませるのは忘れちゃダメなんだって。“まーくん”はやってないの?」
この場合は何と答えるのが正解なのだろうか。
俺には正しい答えが見つからないので適当に濁したのだが、その点は間違っていなかったかもしれない。
「相手を気持ちよくさせることが出来る“まーくん”の方が男の中の男なのかなって一瞬だけ思っちゃったけど、こうして毎日の鍛錬を積み重ねているオレの方が男の中の男なのかもしれないな。“まーくん”も毎日の鍛錬を積み重ねた方が良いんじゃない?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、俺はどうしても怠け癖が付いてるみたいでそういうことは出来ないんだ。アスモちゃんみたいに真面目で努力家な人間は凄いと思うよ」
「そうか、そういうのもあるってことだね。でも、オレだってサボりたいなって思う時はあるんだけど、それを怠った他のメイドは女メイドとして残りの人生を生きることになったんだよ。そんな恐ろしい目にオレは遭いたくないから、毎日頑張って続けることにしたんだよ」
おそらく、メイド長と他のメイドは全てわかっていてやっていたのだろう。
アスモちゃんの性格を熟知しているからこそ、毎日のスキンケアを続けさせるための方便ってやつなんだろうな。
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