上 下
38 / 200

シスターユリコとボーナスステージ 後編

しおりを挟む
 ユリコはバスローブ姿のまま恥ずかしそうに俺に背を向けていた。俺は何事も無かったかのようにベッドに腰を下ろしているのだが、ユリコは恐る恐る俺に近付くと背中に自分の額を押し当ててきた。きっとユリコなりの緊張のほぐし方なのだろうと思ったので、俺はユリコが落ち着くまでなるべく動かないようにしようと思っていた。
 最初は緊張して震えているのだと思っていたのだが、時々聞こえてくる鼻をすする音と顔を手で拭っているような様子でユリコが泣いているのだという事に気が付いた。普通に考えて魔王の相手をするという事は肉体的にも精神的にも負担が大きいのだろうと思っていたのだけれど、ユリコの口から出てきた言葉は俺の思っていたものとは異なるものだった。

「人間に戻してくれて、ありがとうございます」
「別にそれは気にしなくてもいいよ。完全に人間に戻れるってわけでもないからさ」
「それでも私は嬉しいです。神に逆らって受けた呪いがこうして一時でも解けるなんて思ってなかったですから。魔王アスモさんのお陰でご飯の美味しさもお風呂の暖かさも一肌の気持ち良さも感じることが出来るようになりましたもん。ゾンビだった時はその感覚が全く無くて、痛みすら感じてなかったんです。手足が千切れても何の感覚も無かったですし、むしろその方がいいんじゃないかなって思う事もあったんですけど、今では五感が戻って良かったなって心から思ってます」
「そう思えたなら良かったよ。本当だったら完璧に戻してあげればよかったんだけどさ、神にも都合ってものがあるらしくてね、それで今みたいな中途半端な形になっちゃったんだよね」
「中途半端でもいいんです。私はもう二度と人間として生きていくことは無いんだろうなって思ってましたから。蘇生香だって見付けることは出来ないって思ってたし、神を説得するなんてもっと無理だって思ってましたもん。でも、魔王アスモさんは私が無理だって思ってた事をたった一晩でやってくれたんですもんね。私は本当に嬉しいです。だから、次にゾンビになるまでの間は私にお礼をさせてくださいね」

 俺の背後にいたユリコは俺の正面に移動して膝の上に乗ったのだが、それと同時に俺を押し倒して激しくキスを求めてきた。俺はそのキスにちゃんと答えると、ユリコは俺以上に舌を絡めてきた。相変わらずユリコの舌は変幻自在に動いているのだが、俺もそれに負けない様に必死に動かしていた。俺の舌の動きに合わせてユリコも動かしてはいるようなのだが、ユリコよりも俺の舌の方が当然相手の弱いところを突くことが出来るわけであって、次第にユリコは吐息だけではなく声も漏らすようになっていって、気が付いた時には俺にもたれかかるようにして俺の上で横になってしまっていた。
 ユリコは苦しそうな表情を見せながら俺から口を離していたのだけれど、俺から離れながらバスローブを脱ぎながら俺の手を掴むと、そのちょうど良いサイズの胸に俺の手を当てて視線を送ってきた。俺はそれを合図だと受け取り、ユリコが喜びそうな感じで乳房や乳首を思うままに弄っていった。ユリコは俺の動きに合わせるように体をくねくねさせているのだが、少しずつ俺のバスローブも脱がせてきたのだ。

「私ばっかり気持ち良くしてもらってる気がするんだけど、魔王アスモさんも気持ち良くなってますか?」
「ああ、俺も気持ち良くなってるよ」
「嘘じゃないよね?」
「嘘じゃないよ。俺もちゃんと気持ち良くなってるからさ」
「それなら、魔王アスモさんがイってるところを見たいな。どうやったら魔王アスモさんはイってくれるのかな?」
「俺はお前が先にイってくれないとイケないようになってるんだよ。それも、一回や二回じゃなくてもうこれ以上は無理だろうって限界までイかないと俺はイケないんだ。そう言う呪いにかかってるんだよね」
「魔王アスモさんも呪われるんですか。じゃあ、私がその呪いを解けるように頑張りますね。でも、私って今まで口でイかせられなかった人っていないんだけどな。あの糞神も最初の一回目は必ず口でしてましたもん。私ばっかりやらされてて途中で嫌になっちゃったんですけど、そんな事で私をゾンビにするのって酷いって思いませんか?」
「酷いとは思うよ。でもさ、そんな事を言いながらも、俺の答えを待つ前に舐めだすの良くないと思うな。確かに気持ち良くてイキそうだなって感じはしてるけど、こればっかりは俺の呪いのせいでどうしようもないからね」

 ユリコは俺のモノを喉の奥を使って咥えこんでいるのだが、喉の奥を締めつつ舌先で器用に俺のモノも舐めているのだ。そんなに複雑な動きが出来るものなのかと感心していたけれど、俺はどんなに気持ち良くなっても先に行くことが無いのだ。それさえなければとうの昔に果てていたとは思う。それくらい気持ち良かったのだ。
 その後もユリコは唾液をいっぱいに溜めながら俺のモノを大きな音を立てて咥えこんでみたり、手と頭を動かしながら俺のモノを激しくしごいてきたりしていた。痛いと思うようなギリギリを責めているような気がするのだが、もしかしたら俺と同じように一番気持ち良いことをしてあげられる能力でもあるのかと思ってしまった。

「こんなにカチカチに固くなってビクビクしてるのにイかないんですね。気持ち良くないって事でもなさそうですけど、魔王アスモさんが言ってたのって本当なんですか?」
「本当だって。俺は嘘をつかないよ。こんな嘘をついたってしょうがないしね。こんなに気持ちいい動きはどうやって覚えたの?」
「ほとんど昔の彼氏に教えてもらいましたよ。結構年が離れてた彼だったんですけど、そっちの方の経験も多かったみたいで、いろんなことを教えてもらいました。でも、教えてもらっただけで私はそんなに気持ち良くしてもらえなかったような気がしてます。入れられている時は気持ち良かったですけど、途中で痛くなったこともあったような気がしてます。今にして思えば、その彼も神と同じように私を欲求の捌け口としか見てなかったのかもしれないですね。そう思うとちょっと悲しくなっちゃうけど、魔王アスモさんが気持ち良いって思ってくれるならそれで良かったです」
「それってさ、お前は相手にイかされたことが無いって事かな?」
「そうかもしれないです。あんまり昔の事は覚えてないですけど、何時も相手が喜ぶような事しかしてなかったかな。オモチャとかも使ったことほとんどなかったし、使ったのも自分で自分のためにって事ですからね。本当に慰める用のオモチャしか使ってなかったです」
「じゃあ、俺がお前に一番ふさわしいオモチャを用意してあげるよ。絶対気に入ると思うから楽しみにしててね」

 俺がユリコのために作りだしたオモチャは、ユリコの一番敏感な部分を吸引しながら刺激を与える例のアレだった。これは俺が当てるよりもユリコに任せた方がいいとは思ったのだが、ユリコのたっての希望で俺がユリコ自身に当てることになったのだ。
 ピンポイントで気持ちの良い場所に当てなくてもそれなりに気持ちいいとは思うのだけれど、出来ることなら一番気持ちのいい場所に当ててあげたいものだ。きっと俺はそれが出来ると思うのだが、期待のこもった眼差しで見つめられるのは少し緊張してしまう。
 俺はユリコを包んでいる皮を丁寧にむいて露出させてあげると、その露出した部分にそっと吸引部分を当ててみた。ユリコに触れたと同時に吸引が始まったのだが、ユリコの中に挿入している部分が同時に振動を始めたことでユリコは今までにないような驚いた表情を見せてきて今まで聞いていた声とは違う音域の声を出していたのだ。

「あああ、気持ちいい。気持ち良すぎるよ。当ててるだけなのに、こんなに、こんなに気持ちいいなんて、気持ち良いよ。気持ち、気持ちいい、気持ち良いよ。我慢出来ない、我慢出来ない、我慢、我慢出来、ない。イっく、イっちゃうよ。イキそうだよ。イクよ。イク、イク、イク、もう、我慢出……来な……い。うう、あ、あああ、ああああああ、ああああああ」

 ユリコは盛大にお漏らしをしてしまったのだが、その表情は晴れ晴れとしたものだった。とてもさわやかな笑顔を見せるユリコではあったが、視線は定まっていないようで目は若干虚ろではあった。俺はその様子を断ったまま見ていたのだが、俺が見ていることに気付いたユリコは少しずつ俺に近付いてきて、ユリコは立ち膝の状態で俺のモノを嬉しそうに咥えてきたのだが、先程とは違って一心不乱に俺のモノにしゃぶりついていた。舌の動きもそれほど激しくはないし、奥まで咥えこむようなことも無い。だが、それでも俺のモノを咥えているその顔は幸せそうに見えていた。
 俺のモノを一心不乱に舐めていたユリコではあったが、俺のモノから口を離して右手で握ると、立ち上がって俺のモノを股で挟むようにして抱え込んだ。

「欲しい、欲しいです。アスモさんのこれが欲しいです。私の中に入れてください。さっきのも気持ち良かったけど、こっちの方が気持ちよさそうだもん。ねえ、入れてくださいよ。ダメって言っても、勝手に入れちゃいますからね」

 ユリコは立ったままの状態から少しだけ腰を下ろしつつ、右手で俺のモノを掴んだまま自分の中へと挿入したのだ。ユリコの中はヒクヒクと動いていて暖かかった。俺はユリコが倒れないように背中を支えていたのだが、この体勢だとユリコの一番深いところに届いているようで、俺が動く前にユリコはまた大量のお漏らしをしてしまっていた。
 再び盛大に漏らしてしまったユリコは泣いて謝りながらも俺から離れようとはしなかった。それはユリコを抱きかかえたままベッドに寝かせようとしたのだが、ユリコはこの状態から離れようとはしなかった。それどころか、両足を絡ませてより深く奥へと俺を導こうとしていたのだ。
 俺はユリコを抱きかかえたまま軽く腰を振っていた。俺が動くたびにユリコは大きな声を上げて、俺を抱きしめる力も強くなっていった。背中が血まみれになるのではないかというくらい指の力が強く爪が食い込んでいたのだが、俺がその程度で痛みを感じることも無いのでかまわずに腰を振り続けていた。俺が腰を振るたびにユリコの力は強くなっているのだが、それでも俺は気にせずに腰を振り続けていた。
 ユリコは今まで以上に盛大にお漏らしをしていた。俺の体を伝って床がビショビショになっているくらいではあったが、俺はそれでも気にせずに腰を振り続けていた。ユリコはお漏らしをしても俺から離れるようなことは無く、腕も足もしっかりと俺に絡めて落ちないようにしているのだ。それだけでは不安だったのだ、途中からは俺の肩口に噛みついてきたりもしていたのだが、さすがに本気で噛みついているわけではなかったので血が出るほど深く歯が刺さることは無かった。

 俺は疲れないので大丈夫なのだが、少しずつユリコが俺を掴む力も抜けてきているようなので、このままでは落ちてしまいかねないと思って俺はそのままユリコをベッドの上におろした。もちろん、挿入はしたままで腰を動かしながらおろしたのだ。
 奥が好きそうなユリコのために俺は両足を抱えるようにして持ち上げたまま入れていたのだが、この体勢はユリコが一番好きだったようだ。俺がユリコの腰を持ち上げてお尻の位置を高くすればするほどユリコの声も大きくなっていき、ユリコから溢れてくる汁も粘り気を帯びていった。
 ユリコは俺のモノで何度絶頂を迎えたのか俺はわからないのだが、ユリコの中が自然と収縮活動をし始めて俺のモノを咥えこむ力にも徐々に強弱が加えられてきた。喉の奥の動きもそうだったようなのだが、この締め付けるような動きはユリコが無意識のうちにやっているような気がしてきた。
 ユリコの中で俺も気持ち良くなっていき、快感の波が押し寄せてきていたのだ。それを受け入れるようにユリコは俺のモノを強く締め付ける。最後の一滴まで逃さないように強く強く深く締め付けてくるのだが、ユリコ自身は俺をただ虚ろな目で見ているだけで反応はそれほど強くない。聞こえてくる声も音というよりは空気が漏れているだけのようにも思えていた。
 俺はそんなユリコを見ながら盛大に果ててしまった。自分でもこのタイミングで果ててしまったのは意外だったが、ユリコが最後の一滴まで搾り取ろうと締め付けてきたのは今までにない新しい快感だった。

 俺はイった後もしばらく動けずにユリコに包まれたまま体を重ねていたのだった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

腹黒上司が実は激甘だった件について。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:859pt お気に入り:139

イートターンセックス 食事と性的な事が入れ替わった世界

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:47

催眠アプリで美少女を彼女にしました

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:223

規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,442pt お気に入り:139

白銀の簒奪者

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:63

裏切る者と、裏切られた者

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:78pt お気に入り:517

俺を裏切り大切な人を奪った勇者達に復讐するため、俺は魔王の力を取り戻す

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:5,212pt お気に入り:92

処理中です...