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その8 ユーリウス視点(シスコンの目覚め)
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私には妹がいる。
名前はローズマリア・ブロッサム
ブロッサム侯爵家の一人娘で私の一つ違いの妹である。
家族はローズマリアの事をマリーと愛称で呼ぶ。
マリーは三年前に亡くなった母上にそっくりで兄の私から見ても可愛い。とても可愛いのだ。銀色の艶のある髪の毛、母上譲りのエメラルドグリーンの瞳、陶器のような肌、ピンク色の頬にスッと通った小さな鼻、そして唇はまるでチェリーのようで食べてしまいたくなる。
傾国と呼ばれた母上に似ているのだから将来はとても美しい女性になるのは目に見えている。
だから私は心配で心配でしょうがない。
可愛いだけなら顔だけか!と思えるかもしれないが、人を思いやれる心がまた美しいのだ。
あれは三年前、母上が流行病で亡くなって、屋敷中が暗く沈んでいた時期。
父上は見て居られないくらいに憔悴しきって、母上の後を追うのではないか?とまで言われていた……。
その時マリーはまだ五歳。
母親の存在が大事な時期の女の子だぞ!
それがだ!
ずっと笑顔で、周りに明るく接しているんだ。悲しいはずなのに……。
父上が食事も喉が通らない時は、
「パパーご病気なの?マリー食べさせてあげる!はい!あーん。どう?美味しいねぇ」
このやりとりはなんだ?
母上が亡くなり静まり返っていた食卓が明るくなったではないか!
マリーは太陽なような笑みで父上の心を溶かしてゆく。そんなマリーを見て父上は泣きながら
「ありがとうマリー。ダメなパパでゴメンね」とマリーの頭を撫でている。
「パパどうしたの?ママが居なくて寂しいの?マリーずっとパパと一緒にいるよ?だから大丈夫だもん。ダメじゃないもん」
と父上に抱きついた。
「マリーは強いね。パパも見習わなきゃね」
「パパはそのままでいーよ。」
「……どうして?」
「ママのこと好きなんでしょ?だからね
ずっーと好きでいーの。マリーも大好きだから!」
父上は何も言わないが明らかに顔付きが違う。憑物が落ちたような顔になった。
私も心の中に蠢いていた何かが、スッと離れていくのが分かった。
うちの妹は女神の化身ではないのか??
それからと言うもの母上が亡くなる前までは大人しかったマリーが木に登って周りをハラハラさせていた。
しかも父上までもが木に登っているではないか!何があったのか分からないが、あの様な幸せそうな父上の笑顔を久々に見た……
『ちょっとお転婆くらいが可愛いよね。怪我だけは勘弁してほしいけど』
虫を捕まえて使用人を驚かせた時なんて、
『ちゃんと手ぶらだった使用人を驚かせて、怪我がなかったんでしょ?優しいイタズラっ子だよね!』
私が剣術を習ってる時たまたまマリーが模造刀に触れた時に角度が悪かったのか、指に怪我をした。その時は私が父上にこっ酷く怒られた!
『マリーになんてもの触らせるんだ!傷が残ったらどうするつもり?』
『パパ。ゴメンなさいマリーもお兄様と剣術習いたいの。強くなるの』
と涙目で父上に訴える。
『マリーはもう強いでしょ?パパよりも強い心を持っているから剣術なんて習わなくて良いの!マリーの事はパパが守ってあげる。だからお願いそんな事言わないで、パパ泣いちゃうよ?』
『父上……マリーに甘過ぎやしませんか?』
『なにを言ってるの?ユーリーが剣術を習っているのは何の為だと思ってるの?』
『……?将来仕える人を守る為ですよね?』
『馬鹿なの?ユーリー?マリーを守る為に決まってるでしょ?うちの大事なお姫さまなんだよ、もうそんな事も分かんないの?こうなったらフランだ!フランソワを鍛えるしかないのか!』
早口で言い寄られる。
そうだ!父上の言う通りだ。私の可愛いマリーを守るためにもっと剣術を極めなければ。
将来仕える人の為?そんな未来の話どうでもいい。
いや!剣術だけではだめだ。学ばなくてはならない事が多い。
マリーに変な虫が寄らないように………
『父上の言う通りです。剣術だけではなく、マリーをいろんな物から守るために教師を増やしていただきたいのですがーー』
『すぐ手配しよう。わかってくれたようだね。嬉しいよ。さぁリエム!教師の手配だ!詳しくはユーリーに聞いてくれっ』
執事のリエムが
『旦那様お任せください。国でも選りすぐりの教師をお呼び致しますとも』
リエムに任せれば間違いはないだろう。
全てはマリーの為に!
母上見ていて下さいね。
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シスコンの爆誕
名前はローズマリア・ブロッサム
ブロッサム侯爵家の一人娘で私の一つ違いの妹である。
家族はローズマリアの事をマリーと愛称で呼ぶ。
マリーは三年前に亡くなった母上にそっくりで兄の私から見ても可愛い。とても可愛いのだ。銀色の艶のある髪の毛、母上譲りのエメラルドグリーンの瞳、陶器のような肌、ピンク色の頬にスッと通った小さな鼻、そして唇はまるでチェリーのようで食べてしまいたくなる。
傾国と呼ばれた母上に似ているのだから将来はとても美しい女性になるのは目に見えている。
だから私は心配で心配でしょうがない。
可愛いだけなら顔だけか!と思えるかもしれないが、人を思いやれる心がまた美しいのだ。
あれは三年前、母上が流行病で亡くなって、屋敷中が暗く沈んでいた時期。
父上は見て居られないくらいに憔悴しきって、母上の後を追うのではないか?とまで言われていた……。
その時マリーはまだ五歳。
母親の存在が大事な時期の女の子だぞ!
それがだ!
ずっと笑顔で、周りに明るく接しているんだ。悲しいはずなのに……。
父上が食事も喉が通らない時は、
「パパーご病気なの?マリー食べさせてあげる!はい!あーん。どう?美味しいねぇ」
このやりとりはなんだ?
母上が亡くなり静まり返っていた食卓が明るくなったではないか!
マリーは太陽なような笑みで父上の心を溶かしてゆく。そんなマリーを見て父上は泣きながら
「ありがとうマリー。ダメなパパでゴメンね」とマリーの頭を撫でている。
「パパどうしたの?ママが居なくて寂しいの?マリーずっとパパと一緒にいるよ?だから大丈夫だもん。ダメじゃないもん」
と父上に抱きついた。
「マリーは強いね。パパも見習わなきゃね」
「パパはそのままでいーよ。」
「……どうして?」
「ママのこと好きなんでしょ?だからね
ずっーと好きでいーの。マリーも大好きだから!」
父上は何も言わないが明らかに顔付きが違う。憑物が落ちたような顔になった。
私も心の中に蠢いていた何かが、スッと離れていくのが分かった。
うちの妹は女神の化身ではないのか??
それからと言うもの母上が亡くなる前までは大人しかったマリーが木に登って周りをハラハラさせていた。
しかも父上までもが木に登っているではないか!何があったのか分からないが、あの様な幸せそうな父上の笑顔を久々に見た……
『ちょっとお転婆くらいが可愛いよね。怪我だけは勘弁してほしいけど』
虫を捕まえて使用人を驚かせた時なんて、
『ちゃんと手ぶらだった使用人を驚かせて、怪我がなかったんでしょ?優しいイタズラっ子だよね!』
私が剣術を習ってる時たまたまマリーが模造刀に触れた時に角度が悪かったのか、指に怪我をした。その時は私が父上にこっ酷く怒られた!
『マリーになんてもの触らせるんだ!傷が残ったらどうするつもり?』
『パパ。ゴメンなさいマリーもお兄様と剣術習いたいの。強くなるの』
と涙目で父上に訴える。
『マリーはもう強いでしょ?パパよりも強い心を持っているから剣術なんて習わなくて良いの!マリーの事はパパが守ってあげる。だからお願いそんな事言わないで、パパ泣いちゃうよ?』
『父上……マリーに甘過ぎやしませんか?』
『なにを言ってるの?ユーリーが剣術を習っているのは何の為だと思ってるの?』
『……?将来仕える人を守る為ですよね?』
『馬鹿なの?ユーリー?マリーを守る為に決まってるでしょ?うちの大事なお姫さまなんだよ、もうそんな事も分かんないの?こうなったらフランだ!フランソワを鍛えるしかないのか!』
早口で言い寄られる。
そうだ!父上の言う通りだ。私の可愛いマリーを守るためにもっと剣術を極めなければ。
将来仕える人の為?そんな未来の話どうでもいい。
いや!剣術だけではだめだ。学ばなくてはならない事が多い。
マリーに変な虫が寄らないように………
『父上の言う通りです。剣術だけではなく、マリーをいろんな物から守るために教師を増やしていただきたいのですがーー』
『すぐ手配しよう。わかってくれたようだね。嬉しいよ。さぁリエム!教師の手配だ!詳しくはユーリーに聞いてくれっ』
執事のリエムが
『旦那様お任せください。国でも選りすぐりの教師をお呼び致しますとも』
リエムに任せれば間違いはないだろう。
全てはマリーの為に!
母上見ていて下さいね。
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シスコンの爆誕
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