35 / 106
その35(経験者は語る)
しおりを挟む
次の日の朝ーー
ーーーーー王の執務室
「ブロッサム侯爵、朝からわしを呼び出してなんの用事だ?」
「あぁ。その件なのですが、お耳に入っていないと言う事ですかな?」
笑顔を絶やさずに圧をかける
「……………………………」
「分かっているなら、とぼけるなよ」
今は臣下として話はしていない
友として、親としての話なのだ
「レオナルド王子がローズマリアにちょっかいかけてるんだろ?」
「あぁ」
「隣国から預かっている客だから強く言うことも出来んのだが、好きになるのは自由だろう?」
「娘にセクハラ紛いの事をするようなスケベな男だぞ。引きこもりにでもなったらどうするんだ!!」
「ソフィアから聞いたんだけどな、本気で婚約を望んでいるらしいぞ!」
「俺は娘には好きになった相手と結婚してほしいと望んでいる」
「時に、お前はアランの事をどう思っているんだ?」
「面白いとは思っている」
「アランと婚約させとけばこんな厄介な事にならないだろう?」
「求婚されてないしな」
「求婚したら断れんだろう?わしは王命を出すつもりはない。ローズマリアの事を好きならアランになんとかさせるよ」
「そうしてくれ」
「えっ?ローズマリアをくれるのか?嘘だろ?本気か?」
「娘がそれを望むのならな」
「娘はやらん!って言うかと思ったぞ!」
ギョッとする
「王妃と同じ事を言うなよ。おれがずっと娘といられるなら嫁にはださん。しかしずっと守れるわけではないしな」
「お前らしくもない」
「まぁな。娘の事は目に入れても痛くないくらいに可愛い。でもな最近のアラン王子が面白くてな」
「昔の自分を思い出したんだろ?」
クックック……笑いを堪える
「………そうかもな」
「今度アランと公爵家の茶会にパートナーとして出席するんだろう?」
「あぁ。まぁ、あれだな、二回も娘を助けてくれた王子様に、感謝の気持ちを込めてのお礼かな?」
ふぅー。と息を吐く
「ほぅ。チャンスをやったのか!」
「俺もそこまで非情ではない」
「……レオナルド王子のことは、まぁ様子を見るか?」
「隣国との争い事は避けたいからな」
「レオナルド王子か……女の好みは遺伝するのか?」
「頭が痛いな……」
「時代は繰り返すってやつか?」
ヒーヒーと笑い出す
「うちの一番下の息子のフランソワがな、娘への執着が酷いんだよ。頭を抱えるくらいだよ」
「セシリアの兄のガブリエル伯爵の事を思い出すな」
「あぁ。セシリアが家を出たがっていた原因でもあるからな」
「あぁ。そんなこともあったな…」
「この前の王妃の茶会でガブリエル伯爵に会ったんだ。娘を見てビックリしていた。その息子もマリーに興味を持ったらしくてな……」
「さすがセシリアの娘だな。傾国と呼ばれるだけあるな……。セシリアの争奪戦ってなんで治ったんだったか?」
「俺と婚約発表したからだよ」
「じゃぁ、ローズマリアも婚約者を設けろ」
「王子の覚悟次第じゃないか?変な男に娘は預けたくないからな……」
「うちの息子の婚期を遅らせる気か?」
「だ・か・ら!覚悟次第だろ?うちは面倒な家にだからな。その覚悟も必要だ!」
「経験者は語るってやつか……」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーー王の執務室
「ブロッサム侯爵、朝からわしを呼び出してなんの用事だ?」
「あぁ。その件なのですが、お耳に入っていないと言う事ですかな?」
笑顔を絶やさずに圧をかける
「……………………………」
「分かっているなら、とぼけるなよ」
今は臣下として話はしていない
友として、親としての話なのだ
「レオナルド王子がローズマリアにちょっかいかけてるんだろ?」
「あぁ」
「隣国から預かっている客だから強く言うことも出来んのだが、好きになるのは自由だろう?」
「娘にセクハラ紛いの事をするようなスケベな男だぞ。引きこもりにでもなったらどうするんだ!!」
「ソフィアから聞いたんだけどな、本気で婚約を望んでいるらしいぞ!」
「俺は娘には好きになった相手と結婚してほしいと望んでいる」
「時に、お前はアランの事をどう思っているんだ?」
「面白いとは思っている」
「アランと婚約させとけばこんな厄介な事にならないだろう?」
「求婚されてないしな」
「求婚したら断れんだろう?わしは王命を出すつもりはない。ローズマリアの事を好きならアランになんとかさせるよ」
「そうしてくれ」
「えっ?ローズマリアをくれるのか?嘘だろ?本気か?」
「娘がそれを望むのならな」
「娘はやらん!って言うかと思ったぞ!」
ギョッとする
「王妃と同じ事を言うなよ。おれがずっと娘といられるなら嫁にはださん。しかしずっと守れるわけではないしな」
「お前らしくもない」
「まぁな。娘の事は目に入れても痛くないくらいに可愛い。でもな最近のアラン王子が面白くてな」
「昔の自分を思い出したんだろ?」
クックック……笑いを堪える
「………そうかもな」
「今度アランと公爵家の茶会にパートナーとして出席するんだろう?」
「あぁ。まぁ、あれだな、二回も娘を助けてくれた王子様に、感謝の気持ちを込めてのお礼かな?」
ふぅー。と息を吐く
「ほぅ。チャンスをやったのか!」
「俺もそこまで非情ではない」
「……レオナルド王子のことは、まぁ様子を見るか?」
「隣国との争い事は避けたいからな」
「レオナルド王子か……女の好みは遺伝するのか?」
「頭が痛いな……」
「時代は繰り返すってやつか?」
ヒーヒーと笑い出す
「うちの一番下の息子のフランソワがな、娘への執着が酷いんだよ。頭を抱えるくらいだよ」
「セシリアの兄のガブリエル伯爵の事を思い出すな」
「あぁ。セシリアが家を出たがっていた原因でもあるからな」
「あぁ。そんなこともあったな…」
「この前の王妃の茶会でガブリエル伯爵に会ったんだ。娘を見てビックリしていた。その息子もマリーに興味を持ったらしくてな……」
「さすがセシリアの娘だな。傾国と呼ばれるだけあるな……。セシリアの争奪戦ってなんで治ったんだったか?」
「俺と婚約発表したからだよ」
「じゃぁ、ローズマリアも婚約者を設けろ」
「王子の覚悟次第じゃないか?変な男に娘は預けたくないからな……」
「うちの息子の婚期を遅らせる気か?」
「だ・か・ら!覚悟次第だろ?うちは面倒な家にだからな。その覚悟も必要だ!」
「経験者は語るってやつか……」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
24
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~
咲桜りおな
恋愛
前世で大好きだった乙女ゲームの世界にモブキャラとして転生した伯爵令嬢のアスチルゼフィラ・ピスケリー。
ヒロインでも悪役令嬢でもないモブキャラだからこそ、推しキャラ達の恋物語を遠くから鑑賞出来る! と楽しみにしていたら、関わりたくないのに何故か悪役令嬢の兄である騎士見習いがやたらと絡んでくる……。
いやいや、物語の当事者になんてなりたくないんです! お願いだから近付かないでぇ!
そんな思いも虚しく愛しの推しは全力でわたしを口説いてくる。おまけにキラキラ王子まで絡んで来て……逃げ場を塞がれてしまったようです。
結構、ところどころでイチャラブしております。
◆◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◆
前作「完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい」のスピンオフ作品。
この作品だけでもちゃんと楽しんで頂けます。
番外編集もUPしましたので、宜しければご覧下さい。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる