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夢幻洞

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第3章 お供え物を求めて

     最初のお供え物

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 我輩は他に誰もいない浴場に佇んだ。湯煙立ち昇る露天風呂に、シベリアからの風が駆け抜けている。淋しい秋の星座は、早くも西の空へ傾き始め、厳しい冬を告げる華やかな星座群が、東の空から昇ろうとしていた。

 「首尾よくいったようだの、エロよ。良くやったぞ、おかげでわしのプリプリおっぱいも無事じゃった」

 夢幻仙様によって開けられた浴場の戸を潜ると、我輩は京香の眠るリビングへ向かった。途中、脱衣所で夢幻仙様へのお供え物を探したが、ショーツはともかく、京香のブラジャーがどこにもなかった。我輩は洗濯待ちの衣類を引っ掻き回した。

 「エロよ、何をしておる? プリプリおっぱいの匂いつきブラジャーなら、わしがもらったぞ」

 早速、お供え物を手に入れあぐねてしまった。我輩は少しがっかりしたが、妲己ちゃんが言っていたのを思い出した。確か、匂いつきの"せ・い・ふ・く"も夢幻仙様のお供え物になるはずだ。

 引っ掻き回した衣類の中に、京香の匂いがたっぷり染み付いている"せ・い・ふ・く"がある。特にブラウスとスカートは体臭だけでなく、エッチな性臭まで混ざっている。

 エッチな匂いだけなら、染み付きショーツが群を抜いているのだが、如何せん、あの男の性液臭も強烈に籠っているので、お供え物にはとても使えそうにない。

 他に性臭はないが、体臭は"せ・い・ふ・く"以上に染み付いている靴下があった。我輩は、この京香の香りを強烈に醸し出している"靴下"を嗅いでみた。

 ······ゲホッ!

 京香の匂いにしてはかなり刺激が強かったが、京香の匂いつき供え物としては抜群と判断して、我輩は靴下もお供え用に貰った。

 結果、最強の京香を匂わす靴下、香りでは靴下に及ばぬが、エッチな女の匂いも会わせ持つブラウスとスカート、そして、京香の香りは他に比べてかなり劣るが、スカートとセットになっている上着を咥えて引きずりながら、我輩はリビングに入った。

 長椅子の上に、気を失ったまま全裸で横たわっている京香がいた。その上では、母親が張りあがるおっぱいの間に顔を埋めて頬擦りしたり、舌を這わせたりしていた。

 「エロよ、良いところに気付いたのう。そのせ・い・ふ・くは、わしへのお供え物に相応しいぞい。しかし、それがないとこのおっぱいが困るじゃろうから、お供えは辞めるのじゃ」

 夢幻仙様は、我輩からせ・い・ふ・くセットとブラウスを受け取ると、京香の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。

 「ムッ、フッ、フッ❤️ ゾクゾクしてくるわい。ええ~い、このおっぱいめ、お仕置きじゃ❤️」

 夢幻仙様は京香のった乳首の根元を舌先で転がした。時には優しく、時には強く乳首の根元と絡んだ。

 「······あっ、あっ~ん❤️ 直君······❤️」

 気を失いながらも、京香は快感に身を捩る。乳首は更に勃ち、両脚の間を、女の匂いが溶け込んだ雫が滴った。

 「スケベな匂いをさせおって、悪いおっぱいじゃ❤️ こうしてくれる❤️」

 夢幻仙様は、誘うように屹立する乳首を、口に含んでチューチュー吸いついた。唾液混じりにねっとりと舌で絡み付かれて、京香の乳首はあんっ❤️ あんっ❤️と喘ぎ乱れる。腰を浮かせ、長椅子の生地を握り締めて喘いだ。

 「エロよ、その靴下はこのおっぱいのか?
残念じゃが、わしは足フェチではなくてな、それはお供え物には使えん」

 夢幻仙様は靴下の香りに顔をしかめた。

 「マニアは凄いのう、わしなど足許にも及ばんわい。なあエロ、それをショップへ持っていけば金になるかも知れんぞ」

 夢幻仙様は我輩に京香の靴下を返した。結局、お供え物になる物は1つもなかった。我輩の気落ちを夢幻仙様も感じたらしく、京香の衣類群から1つ手に取った。

 「エロよ、あまりガッカリするでない。このブラウスは、お供え物として受け取るとしよう」

 夢幻仙様は、京香の香りとそこに含まれるエッチな匂いを楽しんだ。甘くまったりとした香りに、夢幻仙様の嗅覚は妖しく虜にされた。目が焦点を失ってさ迷い、恍惚とした表情が貼り付く。

 「······エロよ、次なるお供え物を待っておるぞ❤️」

 我輩は、お供え物を求めて妲己ちゃんの元を訪ねた······

  


 
 

 
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