8 / 8
番外:Too Late for Blue —湊の夜—
しおりを挟むもう、三月末だというのに内地の冬は凍えるように寒い。
分厚いダウンジャケットを羽織り、夜の街へ歩き出す。
最終電車が迫っていても、この町は明るく、人通りは絶えない。
誰も、他人の事情には興味を示さない。
潮を含んだ懐かしい風が頬を撫でた。
父島の海と同じ匂いだ。
胸の奥が一瞬だけ温まる——が、今日ここに来たのはそのためじゃない。
明日、俺は内地を離れ、きよちゃんの待つ父島へ帰る。
その前に、一つだけ、やっておきたいことがあった。
深夜の海沿いの公園。
遠くに停泊中のおがさわら丸が港の灯を反射して白く浮かび上がっている。
電灯の下、ベンチに一人腰掛けている男。
三つ揃えのスーツの上着を脱ぎ、ワイシャツの袖を肘までまくって、海を見ていた。
写真の通りの顔——いや、あの頃よりも少し疲れた目をしている。
篠原達臣。
きよちゃんの十年、その愛を享受して、手酷く捨てた男。
あの日ー。
みずがめ座南流星群を眺めた夜以外、きよちゃんは過去の恋愛について多くを語らなかった。
だから、きよちゃんの元恋人に関して深く詮索したことはない。
でも、たまたま。
きよちゃんの部屋で開いた古い本の間に、写真を見つけた。
大学のサークルなのだろうか。
錆びたロッカーの並ぶ部屋で、肩を寄せ合って笑う二人の青年。
一人は、今より幼さを残したきよちゃん。
信じられないくらい、屈託のない満面の笑み——俺の知っているどんな笑顔よりも柔らかい。
もう一人は、背の高い短髪の青年。
ただ背が高いだけじゃない。肩幅が広く、姿勢が自然に様になっている。
切れ長の目と通った鼻筋、輪郭のくっきりした顔立ちは、涼しげな印象を与える——いわゆる、絵に描いたような好青年だ。
一見すればただの友人同士のツーショットだが、きよちゃんの肩に回された手に、恋人の温度が宿っている。
その一枚を見た瞬間、胸の奥で何かがざらついた。
気づけば、写真は俺のポケットの中にあった。
意図していなくとも、この写真がきよちゃんの手元にあることが、どうしようもなく嫌だった。
それは、ほんの好奇心だった。
内地に渡った俺は、興信所にきよちゃんの元恋人を探してもらった。
どんな男か一目見てやりたかった。
でもー興信所からの情報は、意外なものだった。
封筒の中には、数枚の書類と何枚かの写真。
『氏名:篠原達臣。三十歳。食品系商社勤務。昨年、課長へ昇進。既婚、妻は沙織、二歳の子供あり。』
港町で撮られた家族三人の写真は、笑っているのに、どこか不自然に見えた。
『夫婦は同居しているが、寝室は別。休日もそれぞれ過ごすことが多い。近隣住民より、夜間に口論する声が聞こえることがあるとの証言あり。夫による育児の様子は確認できず。帰宅は深夜になることが多い。』
——つまり、幸せな家庭ってやつじゃない。
きよちゃんを捨ててまで手に入れたはずの“普通”を、こいつは持て余している。
ふと、父島へ来たばかりのきよちゃんを思い出す。
生気に乏しく、痩せすぎてあばら浮いた身体。
存在自体が希薄な程に、絶望していた。
俺は思わずその報告書を強く握りしめた。
きよちゃんを、深く傷つけて手に入れたものが、ソレなのか。
彼はどん底の淵に突き落とされて、今も必死に藻掻いている。
あんなに深い愛を持っている人が、人を愛するのが怖いと怯えて泣いている。
…まぁ、十年もその愛を当たり前と思って享受した男が、別の人を選んだところで——末路は、想像がつく。
一度手放した宝物は、もう二度と手に入らない。
それを、この男はまだ分かっていない。
「——あの、お兄さん。四十分以上前からそうしているけど、気分が悪いんですか? 何かお手伝いしましょうか?」
穏やかな口調でそっと声を掛けると、篠原達臣はゆっくりと顔を上げた。
怪訝そうな視線が、暗がりからこちらを探る。
「……大丈夫です……」
静かな深夜の公園に、ボォォー……と低く長い汽笛が響く。
その音を受けるように、達臣の視線が港の方へ戻った。
「俺、明日のフェリーで父島へ帰るんです」
「父島?」
その声に、わずかな興味が混ざる。
「君は父島出身なのか?」
「はい」
「失礼だが、父島高校の古典の佐伯先生を知っているか?」
俺は少し笑って首を振った。
「俺の時は、古典は定年間近のおじいちゃん先生でしたよ。卒業後に来た先生かな?」
「……そうか」
短く呟いて、達臣は視線を海へ戻した。
指先が、無意識に膝の上で握られている。
話したいのに、話すべきか迷っている——そんな手の動きだった。
「佐伯先生は、お友達なんですか?」
達臣の肩が、わずかに強張った。
視線が一瞬、こちらに向きかけて、また海へと逃げる。
「……高校の頃から、ずっと好きだった」
照れたように耳の後ろを掻く。その薬指の指輪が鈍く光る。
ベンチ脇の携帯電話が点滅し、画面に愛らしいふっくらとした赤ん坊の笑顔が浮かんだ。
「卒業の時から付き合いだして、ずっと同棲していた」
——十年を捨てたくせに、まだ語れるんだな。
俺は相槌を打ちながら、その目の奥にちらつく未練を見逃さなかった。
「昔の恋人…なんですね。」
「…ああ。失ってから、自分がどんなに愛されていたか気づいたんだ。」
「何故、別れたか聞いても?」
「………。」
達臣は話すかどうか熟考し、小さな声で告白した。
「……男、なんだ。同性同士だった」
達臣は一瞬、視線を海に逸らした。
低く抑えた声の奥に、今でもそれを言葉にすることに抵抗が混ざっているように聞こえた。
まるで、きよちゃんのことを恥じているようで、不快感が増す。
「彼といて幸せだった。同棲生活も、仕事も、何もかも順調だった」
言葉は淡々としているのに、その横顔には懐かしさがにじむ。
「それでも、二十代後半になって周囲が結婚し始めた。親にも『結婚はまだか』ってせっつかれて、『孫の顔が見たい』コールが始まった。俺、一人っ子で長男だから、かなりプレッシャーでさ……」
膝の上で握った手に力がこもる。
——その時点で、自分の幸せを天秤にかけたんだな。
「……過ぎた幸せを望んだ。自分が今、持っている幸せに気が付かず…。」
小さく息を吐き、達臣は遠くの灯りを見つめた。
「結婚って、案外簡単だったよ。友人に勧められたアプリで、同じく結婚したい女性を探すだけ。
ちょっと趣味と気が合ったら、トントン拍子で結婚だよ。そりゃ、お互い結婚目的で相手を探しているんだからさ」
——お互い目的ありきの相手ときよちゃんとじゃ、比べるまでもないだろう。
『……重いって言われたよ』
その一言の後、声を震わせて泣いていたきよちゃんを、俺は知っている。
——あんたが全否定したんだ。
十年かけて注がれた愛を、「重い」の一言で切り捨てて。
そのくせ、今になって平然と“あの頃の幸せ”を語ろうなんて……ふざけるなよ。
俺は口の端だけで笑い、黙って続きを促した。
「『何気ない日常の中に、本当の幸せはある』なんて言うけど、今ならその言葉の真意がよく理解出来る。……何でもない時に目が合うと、必ず笑ってくれた」
達臣の声は、少し柔らかくなった。
——脳裏に浮かぶのは、台所で鍋をかき混ぜながらふっとこちらを見る清。目尻を下げて笑う、その優しい顔。
「あれだけで、全部報われた気がしてた」
——十年もそれを受け取っておいて、当たり前にしたんだな。
「遅く帰っても、必ず起きていてくれた。酔って帰った夜でも、黙って水を置いてくれる。その手が、いつも温かかった」
——今は深夜に帰っても、誰も起きていないんだろうな。
港の風が、少し冷たく感じた。
「……誕生日じゃなくても、俺が好きそうなものを見つけたら、こっそり置いておくんだ。机の上に、新しいネクタイがあった時……ああ、こいつは本当に俺のことを見ているんだなって思った」
——見ているってわかっていたのに、簡単に捨てたんだな。
達臣は短く息を吐いた。
「……今思えば、あれほど好意を感じられる日々はなかった。妻には悪いけど、家にいても……そういう温度は感じない」
——そりゃそうだろ。
常に心の中で、きよちゃんと比べられているんだ。
奥さんも、さぞやりにくかったはずだ。
未練たらたらなあんたに、嫌気が差すのも当然だろう。
きっと奥さんは、あんたの中にまだいる元恋人に気づいて、それを越せなくて……冷めていったんだ。
俺は笑顔を崩さずに、相槌を打つふりをしていた。
けれど腹の奥では、ゆっくりと怒りが熱を持ち始めていた。
「父島は遠い。片道二十四時間の航海で五日後にしか、帰りの船は出ない。」
「調べたくせに、追わなかったのか?」
そっと吐き出された笑いには、社会に出たばかりの若者を小馬鹿にする色があった。
まるで「お前にはわからないだろう」とでも言いたげな、上から目線の薄ら笑いだ。
その目には、ほんの少しの優越感と、俺を値踏みするような光が宿っていた。
「子供も、家庭もあって、仕事だってある。責任のある立場なんだ、そんな長期の休みなんて取れないよ。」
何も捨てる覚悟はない…か。
俺なら、きよちゃんが一番大事だから、全てを捨ててでも追いかけていくのに。
「行っても、何も連絡手段がないから、あいつがどうしているかわからないし。」
『全部捨てて、逃げて来た。』
そう、あんたは捨てたつもりで、捨てられたんだよ。
全部の連絡手段を絶って、物理的にも会いに来られない距離へ。
言い訳を繰り返す男が滑稽で、俺は途端にこの男への興味を失った。
港の向こうで、停泊中のおがさわら丸が静かに光を揺らしている。
そろそろ戻るか——そう思って腰を浮かせかけた、その時だった。
「……あのさ」
沈黙のあと、達臣がポケットから名刺を取り出し、ふっと俺に差し出してきた。
「もし、佐伯先生…清に会ったら、これ……渡してくれないかな。連絡……取れるなら、一度でもいい。話がしたい。」
俺は、手を伸ばさなかった。
その名刺を見下ろして、ゆっくり息を吐いた。
「……」
胸の奥で何かが、ゴリッと音を立ててひしゃげる。
顔が勝手に笑ってるのに、指先は震えていた。
「へぇ、連絡ね」
声が低くなる。
「奥さんとお子さん、どうするんですか」
「……いや、それは——」
「“それは”じゃねぇよ」
名刺を叩き落とすように弾いた。
達臣が一歩たじろぐ。
「なに? 清のこと、まだ忘れられない?
今の生活が上手くいってないからって、
都合よく“清ちゃ~ん”って戻ってくるつもり? はあああ??」
怒鳴ったつもりはないのに、喉が焼けるほどの声が出てた。
ベンチに座ってた達臣が、目を見開いたまま固まってる。
「十年捨てたんだよ、あんた。
“普通の家庭が欲しい”とか言って、
清の心ごと踏み潰して!!
俺が、どんな姿で清を見つけたか、知らねぇくせに!!」
「…………」
「死にかけていたんだよ、清は。
生きているだけでやっとだったんだ。
なのに、よくものうのうと連絡なんて取ろうとできるよな……!」
達臣がなにか言おうとしたけど、遮るように一歩詰めた。
「黙れよ。あんたの言葉なんか、清には一文字も届かない」
「……俺が、二度と届かせない」
拳を握る手が、真っ赤になっていた。
「清はもう、俺のもんなんだよ。
今さらあんたの中途半端な未練で、かき回されてたまるか」
達臣がその場に凍りついたように、何も言えなくなっていた。
俺は、深く、深く息を吐いて——にっこり笑った。
「じゃあ、気をつけてお帰りください、篠原さん。
……それ、清には渡さない。渡す価値もないから。
もうあんたのことを思い出す時間すら、清には必要ないんですよ。」
背を向けて歩き出した俺の耳に、達臣の足音が響くことはなかった。
港の空に、ボォォォ……と重い汽笛が響いた。
それは、未練を断ち切る音にも聞こえた。
公園を出て、ホテルまでの道を歩く。
怒りの余韻で手がまだ少し震えていた。
冷えた夜風が火照った頬に触れて、ようやく思考が戻ってくる。
ポケットのスマホが、重く感じる。
画面を見る。迷ったけど——押した。
プルル、プルル……
数回のコールのあと、少しかすれた、きよちゃんの声が届いた。
「……湊? こんな時間に、どうしたの?」
いつもより少し低めの、眠たそうな声。
それだけで、胸がぎゅっとなった。
「……ごめん、起こした?」
「うん、でも……大丈夫。何かあった?」
ふっと笑った。優しさが、夜風より沁みた。
「……ううん。どうしても、声が聞きたくて」
少しの沈黙。
きよちゃんは事情を探ろうとするような間を置いてから、静かに言った。
「そっか。……じゃあ、少しだけ話そうか」
その言葉が、今夜のすべてを救ってくれた。
俺はスマホを耳に当てたまま、夜空を見上げた。
——きよちゃん。俺、ちゃんと守るから。
絶対、あんたをもう泣かせたりしない。
誰が何を言おうと、もう離さないって、今、ここで誓うよ。
静かに、長く、汽笛が鳴った。
それはまるで、俺の中で立ち上がった決意に、
遠くからエールを送ってくれるような音だった。
11
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
恋愛速度【あっというまに始まった、おれと遊び人の先輩の恋の行方……】
毬村 緋紗子
BL
高校生になったばかりの千波矢は、2コ上の先輩、高城 慶と知り合う。
女の子にモテる慶は、これまでかなり派手に遊んできたらしい。
そんな慶から告白されて付き合いはじめた千波矢だったけれど、すぐに身体を求められて、戸惑い、思い悩んでしまう。
先輩は、本当におれのことが好きなのかな
おれは、先輩に遊ばれてるだけなのかな──。
〈登場人物〉
瀧川 千波矢 タキガワ チハヤ 高1
高城 慶 タカシロ ケイ 高3
表紙イラストは、生成AIによる自作です。
エールをありがとうございます!(ω〃)
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
楽な片恋
藍川 東
BL
蓮見早良(はすみ さわら)は恋をしていた。
ひとつ下の幼馴染、片桐優一朗(かたぎり ゆういちろう)に。
それは一方的で、実ることを望んでいないがゆえに、『楽な片恋』のはずだった……
早良と優一朗は、母親同士が親友ということもあり、幼馴染として育った。
ひとつ年上ということは、高校生までならばアドバンテージになる。
平々凡々な自分でも、年上の幼馴染、ということですべてに優秀な優一朗に対して兄貴ぶった優しさで接することができる。
高校三年生になった早良は、今年が最後になる『年上の幼馴染』としての立ち位置をかみしめて、その後は手の届かない存在になるであろう優一朗を、遠くから片恋していくつもりだった。
優一朗のひとことさえなければ…………
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる