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なんだか団長さんがおかしい。
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アッシュがいなくなった。
あのお騒がせな日から団長さんが少し……いや、かなり変。
「ユウナ、寮まで送ろう」
ーー厨房から寮まで歩いて五分の距離なのに送られてもねぇ。
「一緒に夕食を食べよう」
ーー騎士団の食堂で毎日一緒にみんなで食べてるよね?
「今日の夕日を一緒に見よう」
ーー夕日って……その時間仕事が一番忙しいし。
「ユウナ、ロリーとあまりにも仲が良すぎるんじゃないのか?」
ーーロリーとは姉弟のように育ったので、仲良くて当たり前なのですが?
そんな日々が続いて、ある日わたしは団長さんに聞いてみた。
「団長さんはもしかして……」
「そうなんだ、ユウナ、俺は、、」
「何か辛い悩みがあるんですか?」
「へ?」
団長さんが驚いた顔をしてわたしを見た。
「あ!やっぱり!わたしはいつも団長さんに助けてもらったり悩みを聞いてもらったりしていたので、今度はわたしの番です!」
わたしは団長さんにお礼がしたかった。
「どうぞ!なんでも聞いてあげます!
あ!でもお金はないので貸せませんし、ちょっと変なことはしてあげれませんが……特に添い寝は無理なんで!」
わたしは、団長さんを見ながら、『さあどうぞ!』と、悩みをドンと聞くつもりでいた。
「………俺の悩みは……好きな女性に……全く…気づいてもらえないことだ……ユウナに聞いてもらっても仕方がない」
「あ……団長さんも辛い恋をしていたんですね?」
「すまん、今日はもう帰る」
そう言って団長さんは帰っていった。
そっかあ、わたしったら自分のことで一杯一杯で、周りの人たちのそういう感情のことなんて気にしていなかった……
団長さんに好きな人がいるのか……
うん?チクってしたのはなんだろう?
ああ、いつもお兄ちゃんみたいな団長さんが離れていくのが少し寂しいのか……
彼女さんが出来たらこうやって仕事が終わってから二人っきりで話すなんて出来なくなるもの。
わたしが彼女だったらそんなことされたら絶対嫌だもの。
わたしは頭の中で納得した。
何故か心はもう仲良くしてはいけないと思うたび、チクっとするのだけど。
それからは、団長さんと仕事終わりに会うのは避けるようになった。
「ユウナ、仕事が終わったらいつものところで話そう」
団長さんのいつもの誘いに
「すみません、今日は兄に急ぎ手紙を書かないといけないのでまた今度でもいいですか?」
「そうかわかった」
ちょっと残念そうにしている団長さん。
ーーごめんなさい。でも団長さんの恋のためにも周りにいる女は邪魔なんです!
それからは事あるごとに理由をつけて断った。
「今日は体調が悪いんです」
「リオナさんと約束があって」
「あ、今日は新しいレシピを考えたくて時間がないんです」
「何故か突然頭痛が……」
「ロリーに話があって今日は無理何です」
「ロリー?いったいなんの話なんだ?二人は付き合っているのか?だから俺とは話せないのか?ユウナ?」
「違います。ただ、ちょっと相談をしているだけなんです」
相談……うん、今からロリーに相談してみよう。
団長さんに好きな人がいるらしくわたしは団長さんのためにもあまり仲良くしない方がいい。
そう思っているのに、団長さんはわたしと今まで通りに仲良しさんでいてくれようとする優しい人だ。
離れて、団長さんの恋を応援したいのに……
「それなら俺にいつものように相談すればいいだろう?」
団長さんが唇を噛み、わたしを少し睨んだ。
わたしは団長さんの怖い顔を初めて見たかもしれない。
なんと言えばいいのか、言葉が出ずにいた。
あのお騒がせな日から団長さんが少し……いや、かなり変。
「ユウナ、寮まで送ろう」
ーー厨房から寮まで歩いて五分の距離なのに送られてもねぇ。
「一緒に夕食を食べよう」
ーー騎士団の食堂で毎日一緒にみんなで食べてるよね?
「今日の夕日を一緒に見よう」
ーー夕日って……その時間仕事が一番忙しいし。
「ユウナ、ロリーとあまりにも仲が良すぎるんじゃないのか?」
ーーロリーとは姉弟のように育ったので、仲良くて当たり前なのですが?
そんな日々が続いて、ある日わたしは団長さんに聞いてみた。
「団長さんはもしかして……」
「そうなんだ、ユウナ、俺は、、」
「何か辛い悩みがあるんですか?」
「へ?」
団長さんが驚いた顔をしてわたしを見た。
「あ!やっぱり!わたしはいつも団長さんに助けてもらったり悩みを聞いてもらったりしていたので、今度はわたしの番です!」
わたしは団長さんにお礼がしたかった。
「どうぞ!なんでも聞いてあげます!
あ!でもお金はないので貸せませんし、ちょっと変なことはしてあげれませんが……特に添い寝は無理なんで!」
わたしは、団長さんを見ながら、『さあどうぞ!』と、悩みをドンと聞くつもりでいた。
「………俺の悩みは……好きな女性に……全く…気づいてもらえないことだ……ユウナに聞いてもらっても仕方がない」
「あ……団長さんも辛い恋をしていたんですね?」
「すまん、今日はもう帰る」
そう言って団長さんは帰っていった。
そっかあ、わたしったら自分のことで一杯一杯で、周りの人たちのそういう感情のことなんて気にしていなかった……
団長さんに好きな人がいるのか……
うん?チクってしたのはなんだろう?
ああ、いつもお兄ちゃんみたいな団長さんが離れていくのが少し寂しいのか……
彼女さんが出来たらこうやって仕事が終わってから二人っきりで話すなんて出来なくなるもの。
わたしが彼女だったらそんなことされたら絶対嫌だもの。
わたしは頭の中で納得した。
何故か心はもう仲良くしてはいけないと思うたび、チクっとするのだけど。
それからは、団長さんと仕事終わりに会うのは避けるようになった。
「ユウナ、仕事が終わったらいつものところで話そう」
団長さんのいつもの誘いに
「すみません、今日は兄に急ぎ手紙を書かないといけないのでまた今度でもいいですか?」
「そうかわかった」
ちょっと残念そうにしている団長さん。
ーーごめんなさい。でも団長さんの恋のためにも周りにいる女は邪魔なんです!
それからは事あるごとに理由をつけて断った。
「今日は体調が悪いんです」
「リオナさんと約束があって」
「あ、今日は新しいレシピを考えたくて時間がないんです」
「何故か突然頭痛が……」
「ロリーに話があって今日は無理何です」
「ロリー?いったいなんの話なんだ?二人は付き合っているのか?だから俺とは話せないのか?ユウナ?」
「違います。ただ、ちょっと相談をしているだけなんです」
相談……うん、今からロリーに相談してみよう。
団長さんに好きな人がいるらしくわたしは団長さんのためにもあまり仲良くしない方がいい。
そう思っているのに、団長さんはわたしと今まで通りに仲良しさんでいてくれようとする優しい人だ。
離れて、団長さんの恋を応援したいのに……
「それなら俺にいつものように相談すればいいだろう?」
団長さんが唇を噛み、わたしを少し睨んだ。
わたしは団長さんの怖い顔を初めて見たかもしれない。
なんと言えばいいのか、言葉が出ずにいた。
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