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2章
第37話
結局、特に変わった様子もなく翌朝となった。
学園へ向かう前、警戒しつつライラを迎えに行くと、弱々しい声が聞こえてきたわ。
扉が開かれ、中からライラが出てくる。
「お義姉様…。」
「ライラ……大丈夫?」
「はい…。少しお腹が痛くて……。治まってから学園へ行くので、先に行っててください…。」
「わ、分かったわ。無理はしないで。」
そう言い残し、私は1人で学園へと向かう。
完全に嘘ね。演技をしているのだと目に見えて分かったわ。けれど私は魅了されていることになっているから、気付かないふりをするしかないのよね…。一体何を企んでいるのかしら。
それに昨日のブレスレットも気になるところ。
「おや?今日は1人なのですね。」
「ゼルヴィーサ様。」
後ろから声をかけてきたのはゼルヴィーサ様だった。
私とライラが一緒に学園へ向かっていないことに疑問に思ったようね。
「彼女は体調不良のようです。治まったら学園へ来ると言っていましたよ。」
「体調不良…?……嘘ですね。」
「ええ、嘘ですよ。」
こんな反応になるのも無理ないわよね。私達はライラに対して悪印象しかないのだから。
私は寮での話をしつつ、学園へと共に向かう。
ライラへの警戒は緩めていないけれど、いつもと変わらない1日が通り過ぎて行く。
しかし──
「ク、クレス!?」
全ての授業が終わり、寮へと戻っていた時、それは起きた。
急にクレスディア殿下が苦しみ始め、意識を失って倒れてしまった。
心配し、声をかけ続けるメリーア様。けれど反応は全くない。
脈はあるので、ただ意識を失っているだけでしょう。しかしこれは…。
「ゼルヴィーサ様…。」
「ええ……。」
周囲の生徒がざわつき始める。
貴族が倒れたというだけで大事。それが王太子ともなれば、何が起きたのか気になって集まって来るでしょう。既に生徒達がクレスディア殿下を囲うように集まり始めていた。
すると、どこからともなく2人の人影が現れた。フードを被っていて誰かは分からないが、王家の紋章が入っていることから『宮廷魔法師』なのだと分かった。王家に仕える上位魔法使い達の事ね。
2人は生徒達を遠ざけ、結界を張った。メリーア様とゼルヴィーサ様は結界内部にいても気にされていなかったけれど、私は一度遠ざけられたわ。しかし彼らとゼルヴィーサ様が何かを話すと、今度は結界内部に入れと言われた。
「貸しですよ?」
「押し付けてられている気が…。」
「何か?」
「いいえ何も。」
…と、このような間の抜けた会話をしている場合ではないわね。
嫌な予感がした私は、影獣に1つ頼み事をしておいた。
ふと結界の外を見ると、ライラが最前列でこちらを見ていた。その口元は笑っている…。
やはりあのブレスレットが関係あるようね。今は持っていないようだけれど、彼女が何をしようとしているのかは大体分かったわ。クレスディア殿下を殺すつもりはないのでしょう。そうなると狙いは……
「メリーア様、白々しい演技はお止めになった方がよろしいのでは?」
「え…?」
「私は見たのです。メリーア様がクレスディア殿下に、黒い魔力を纏ったブレスレットで何かをするところを!」
その場に居た者全てに聞こえるよう、わざと大きな声で言い放ったライラ。
私とゼルヴィーサ様は顔を見合せる。メリーア様を陥れることが狙いね…。
朝よりも人が一斉に動く学園終わりの時間、さらに人目に付くよう寮へと向かう最中に呪いが効いてくるようにしたのでしょう。
そして呪いをかけた罪は全てメリーア様に背負わせる…と。本当、性格悪すぎるわよね。
宮廷魔法師の2人はメリーア様に疑いの眼差しを向けていた。
「昨日見たのです…。禍々しい魔力でした…。一先ず私を結界内に入れてくださいっ。光魔法をかければ、クレスディア殿下が目を覚ますかもしれません!」
その言葉に、ライラを入れるべきか迷っている様子の宮廷魔法師。ここで彼女の言葉を鵜呑みにしないのは優秀な証拠ね。
魔法師2人の使命は『ライラからクレスディア殿下を守る』こと。結界内にライラを入れるということは、その使命を放り出すということに他ならない。
「彼女を入れる必要はありませんよ。殿下にかけられている魔法は、光魔法でどうにかなるモノではない…。原因を絶たなければ、殿下が目を覚ますことありません。」
ゼルヴィーサ様がクレスディア殿下の様子を見つつそう言った。
しかしライラも自分が有利になるように声を上げる。
「では今すぐにメリーア様の部屋を調べるべきです!証拠の隠滅をされる前に!」
宮廷魔法師は人手が足りないという顔をしている。信頼出来る者は結界内にいる者のみ。けれど私とメリーア様は、彼らにとって信頼に値しないでしょう。
そこでゼルヴィーサ様が指示を出した。
「とりあえず場所を移しましょう。ここは目立ち過ぎる。ライラさん。あなたもこの結界の外からついてきてください。」
「分かりましたっ。」
私達は学園内に引き返し、王族が視察に来る際などに使われる王族専用部屋に移動した。
移動の間に魔法師1人が人手を呼びに向かい、教師にはメリーア様の部屋へ立ち入る者が出ないように見張りを頼む。
1時間も経たない内に、宮廷魔法師が5人の魔法師を連れて戻ってきた。
これで7人の魔法師が部屋に集った。
「魔法師の中から2人、寮のメリーアの部屋を調べてください。勿論、女性の方でお願いしますよ。それと──。」
「「承知致しました。」」
公爵家の子息かつ王国一の魔法の使い手となれば、年下と言えど宮廷魔法師達は文句も言わずに命令を聞いた。流石はゼルヴィーサ様ね。
最後の方は小声だったので何を言ったのか分からなかったけれど、こちらに視線を送りつつ一瞬ライラの方を見た事から、命令した内容がよく分かった。
「2人はメリーアとライラの監視を。残りは殿下の護衛をよろしくお願いします。」
「ちょ……何故私が監視されるのですか?私はただの目撃者です!」
「事件があった場合、目撃者も疑うものなのですよ。犯人自ら、疑われぬように嘘の証言をすることがあるのですから。」
「っ…。」
少し動揺を見せるライラ。演技は出来ても、咄嗟の言動は誤魔化せないようね。
目撃者として証言した者が、実は犯人だったというのは時々あること。証言するならば、身の潔白を確実に証明できなければならない。なので疑われたくない者は、事件の現場を目撃したとしても黙っていることが多くなっていた。
そのような王国の実状を知らないライラは、大勢の前で堂々と『自分は目撃者です』と言った。そして自らがしていないと証明できるものもない。疑われるのは当然と言えた。
「レア、クレスはどの程度もつと思いますか?」
私に近付き、周囲に聞こえない程度の声で聞いてきたゼルヴィーサ様。
「クレス様の魔力量、そして食事の取れない状態であることから、もって3日……といったところね…。呪いの侵食が速くなれば、2日も生きられない可能性があるわ。」
「私と同じ推測ですね。もし呪いの元凶が見つからなければ……」
「それは大丈夫でしょう。」
「…?」
私は自身の影を見る。そこにはレイが戻って来ていた。
上手く頼み事を終わらせることが出来たようね──
学園へ向かう前、警戒しつつライラを迎えに行くと、弱々しい声が聞こえてきたわ。
扉が開かれ、中からライラが出てくる。
「お義姉様…。」
「ライラ……大丈夫?」
「はい…。少しお腹が痛くて……。治まってから学園へ行くので、先に行っててください…。」
「わ、分かったわ。無理はしないで。」
そう言い残し、私は1人で学園へと向かう。
完全に嘘ね。演技をしているのだと目に見えて分かったわ。けれど私は魅了されていることになっているから、気付かないふりをするしかないのよね…。一体何を企んでいるのかしら。
それに昨日のブレスレットも気になるところ。
「おや?今日は1人なのですね。」
「ゼルヴィーサ様。」
後ろから声をかけてきたのはゼルヴィーサ様だった。
私とライラが一緒に学園へ向かっていないことに疑問に思ったようね。
「彼女は体調不良のようです。治まったら学園へ来ると言っていましたよ。」
「体調不良…?……嘘ですね。」
「ええ、嘘ですよ。」
こんな反応になるのも無理ないわよね。私達はライラに対して悪印象しかないのだから。
私は寮での話をしつつ、学園へと共に向かう。
ライラへの警戒は緩めていないけれど、いつもと変わらない1日が通り過ぎて行く。
しかし──
「ク、クレス!?」
全ての授業が終わり、寮へと戻っていた時、それは起きた。
急にクレスディア殿下が苦しみ始め、意識を失って倒れてしまった。
心配し、声をかけ続けるメリーア様。けれど反応は全くない。
脈はあるので、ただ意識を失っているだけでしょう。しかしこれは…。
「ゼルヴィーサ様…。」
「ええ……。」
周囲の生徒がざわつき始める。
貴族が倒れたというだけで大事。それが王太子ともなれば、何が起きたのか気になって集まって来るでしょう。既に生徒達がクレスディア殿下を囲うように集まり始めていた。
すると、どこからともなく2人の人影が現れた。フードを被っていて誰かは分からないが、王家の紋章が入っていることから『宮廷魔法師』なのだと分かった。王家に仕える上位魔法使い達の事ね。
2人は生徒達を遠ざけ、結界を張った。メリーア様とゼルヴィーサ様は結界内部にいても気にされていなかったけれど、私は一度遠ざけられたわ。しかし彼らとゼルヴィーサ様が何かを話すと、今度は結界内部に入れと言われた。
「貸しですよ?」
「押し付けてられている気が…。」
「何か?」
「いいえ何も。」
…と、このような間の抜けた会話をしている場合ではないわね。
嫌な予感がした私は、影獣に1つ頼み事をしておいた。
ふと結界の外を見ると、ライラが最前列でこちらを見ていた。その口元は笑っている…。
やはりあのブレスレットが関係あるようね。今は持っていないようだけれど、彼女が何をしようとしているのかは大体分かったわ。クレスディア殿下を殺すつもりはないのでしょう。そうなると狙いは……
「メリーア様、白々しい演技はお止めになった方がよろしいのでは?」
「え…?」
「私は見たのです。メリーア様がクレスディア殿下に、黒い魔力を纏ったブレスレットで何かをするところを!」
その場に居た者全てに聞こえるよう、わざと大きな声で言い放ったライラ。
私とゼルヴィーサ様は顔を見合せる。メリーア様を陥れることが狙いね…。
朝よりも人が一斉に動く学園終わりの時間、さらに人目に付くよう寮へと向かう最中に呪いが効いてくるようにしたのでしょう。
そして呪いをかけた罪は全てメリーア様に背負わせる…と。本当、性格悪すぎるわよね。
宮廷魔法師の2人はメリーア様に疑いの眼差しを向けていた。
「昨日見たのです…。禍々しい魔力でした…。一先ず私を結界内に入れてくださいっ。光魔法をかければ、クレスディア殿下が目を覚ますかもしれません!」
その言葉に、ライラを入れるべきか迷っている様子の宮廷魔法師。ここで彼女の言葉を鵜呑みにしないのは優秀な証拠ね。
魔法師2人の使命は『ライラからクレスディア殿下を守る』こと。結界内にライラを入れるということは、その使命を放り出すということに他ならない。
「彼女を入れる必要はありませんよ。殿下にかけられている魔法は、光魔法でどうにかなるモノではない…。原因を絶たなければ、殿下が目を覚ますことありません。」
ゼルヴィーサ様がクレスディア殿下の様子を見つつそう言った。
しかしライラも自分が有利になるように声を上げる。
「では今すぐにメリーア様の部屋を調べるべきです!証拠の隠滅をされる前に!」
宮廷魔法師は人手が足りないという顔をしている。信頼出来る者は結界内にいる者のみ。けれど私とメリーア様は、彼らにとって信頼に値しないでしょう。
そこでゼルヴィーサ様が指示を出した。
「とりあえず場所を移しましょう。ここは目立ち過ぎる。ライラさん。あなたもこの結界の外からついてきてください。」
「分かりましたっ。」
私達は学園内に引き返し、王族が視察に来る際などに使われる王族専用部屋に移動した。
移動の間に魔法師1人が人手を呼びに向かい、教師にはメリーア様の部屋へ立ち入る者が出ないように見張りを頼む。
1時間も経たない内に、宮廷魔法師が5人の魔法師を連れて戻ってきた。
これで7人の魔法師が部屋に集った。
「魔法師の中から2人、寮のメリーアの部屋を調べてください。勿論、女性の方でお願いしますよ。それと──。」
「「承知致しました。」」
公爵家の子息かつ王国一の魔法の使い手となれば、年下と言えど宮廷魔法師達は文句も言わずに命令を聞いた。流石はゼルヴィーサ様ね。
最後の方は小声だったので何を言ったのか分からなかったけれど、こちらに視線を送りつつ一瞬ライラの方を見た事から、命令した内容がよく分かった。
「2人はメリーアとライラの監視を。残りは殿下の護衛をよろしくお願いします。」
「ちょ……何故私が監視されるのですか?私はただの目撃者です!」
「事件があった場合、目撃者も疑うものなのですよ。犯人自ら、疑われぬように嘘の証言をすることがあるのですから。」
「っ…。」
少し動揺を見せるライラ。演技は出来ても、咄嗟の言動は誤魔化せないようね。
目撃者として証言した者が、実は犯人だったというのは時々あること。証言するならば、身の潔白を確実に証明できなければならない。なので疑われたくない者は、事件の現場を目撃したとしても黙っていることが多くなっていた。
そのような王国の実状を知らないライラは、大勢の前で堂々と『自分は目撃者です』と言った。そして自らがしていないと証明できるものもない。疑われるのは当然と言えた。
「レア、クレスはどの程度もつと思いますか?」
私に近付き、周囲に聞こえない程度の声で聞いてきたゼルヴィーサ様。
「クレス様の魔力量、そして食事の取れない状態であることから、もって3日……といったところね…。呪いの侵食が速くなれば、2日も生きられない可能性があるわ。」
「私と同じ推測ですね。もし呪いの元凶が見つからなければ……」
「それは大丈夫でしょう。」
「…?」
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上手く頼み事を終わらせることが出来たようね──
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