81 / 255
殿下が楽しんでいるのですが…
しおりを挟む
終業の鐘の音が鳴り、ホームルームが始まった。
「明日の予定を伝える。」
スフレがはっきりとした声で言う。
とても聞き取りやすいので、ありがたいことだ。
「明日、私は用事があり学園に居ない。代わりの教師が来る。要らぬ心配だと思うが、失礼のないようにな。
以上だ。聞きたい事があるのならば、後で私のところまで来てくれ。ではお疲れ様。」
スフレの話が終わると同時に、生徒達が一斉に動き出す。
そして私も急いで学園を出た。
勿論ディルジアも一緒だ。
「馬車を裏門で待たせています。」
「分かりました。ありがとうございます、殿下。」
「表から2人で動く事を、君は嫌がるでしょう?」
「ええ……婚約者どうしとは言え、目立ちたくはありませんね。」
(準備が良くて助かるよ、本当に。それにしても、スフレ先生の用事って何だろう…?まぁ私が気にする事でもないよねっ!)
スフレの『用事』が何か、今気にしても仕方がないと思うのだった。
少し経ち、王城へと着いた。
「さて、先ずは何をするのです?」
「殿下。どうしてそう、わくわくしているのですか……。」
「君がどう動くのか楽しみで。伯爵以来ですよ?成長した貴女が、どんな方法でスパイを追い詰めるのか…と。」
「これは危険を伴う陛下からの任務です。気を引き締めて下さい。」
「分かっていますよ。それで、何をするのです?」
「本当に分かっているのでしょうか……。」
全く心配をしていないといった様子だ。
国王陛下はあんなにも問題視しているのだが……。
「この問題は、出来るだけ早く解決をしなければなりません。」
「そうですね……情報が他国へ流出しているという事ですから。」
「そういう事です。……手っ取り早く、一瞬で絞りましょう。」
「一瞬で?」
ディルジアは意味が分からないという顔をしている。
そこで私は軽く説明をした。
「はい。私が禁書庫の場所を聞きます。」
「この王城で働く者一人ひとりにですか?」
「まさか、そんな事はしませんよ。陛下が疑わしい人物をまとめてくださっているのです。」
「ですが、道を聞いてどうするのです……ああ、なるほど。」
「察しが良くて助かります。」
ディルジアも納得したようなので、早速私達は行動に移るのだった。
「明日の予定を伝える。」
スフレがはっきりとした声で言う。
とても聞き取りやすいので、ありがたいことだ。
「明日、私は用事があり学園に居ない。代わりの教師が来る。要らぬ心配だと思うが、失礼のないようにな。
以上だ。聞きたい事があるのならば、後で私のところまで来てくれ。ではお疲れ様。」
スフレの話が終わると同時に、生徒達が一斉に動き出す。
そして私も急いで学園を出た。
勿論ディルジアも一緒だ。
「馬車を裏門で待たせています。」
「分かりました。ありがとうございます、殿下。」
「表から2人で動く事を、君は嫌がるでしょう?」
「ええ……婚約者どうしとは言え、目立ちたくはありませんね。」
(準備が良くて助かるよ、本当に。それにしても、スフレ先生の用事って何だろう…?まぁ私が気にする事でもないよねっ!)
スフレの『用事』が何か、今気にしても仕方がないと思うのだった。
少し経ち、王城へと着いた。
「さて、先ずは何をするのです?」
「殿下。どうしてそう、わくわくしているのですか……。」
「君がどう動くのか楽しみで。伯爵以来ですよ?成長した貴女が、どんな方法でスパイを追い詰めるのか…と。」
「これは危険を伴う陛下からの任務です。気を引き締めて下さい。」
「分かっていますよ。それで、何をするのです?」
「本当に分かっているのでしょうか……。」
全く心配をしていないといった様子だ。
国王陛下はあんなにも問題視しているのだが……。
「この問題は、出来るだけ早く解決をしなければなりません。」
「そうですね……情報が他国へ流出しているという事ですから。」
「そういう事です。……手っ取り早く、一瞬で絞りましょう。」
「一瞬で?」
ディルジアは意味が分からないという顔をしている。
そこで私は軽く説明をした。
「はい。私が禁書庫の場所を聞きます。」
「この王城で働く者一人ひとりにですか?」
「まさか、そんな事はしませんよ。陛下が疑わしい人物をまとめてくださっているのです。」
「ですが、道を聞いてどうするのです……ああ、なるほど。」
「察しが良くて助かります。」
ディルジアも納得したようなので、早速私達は行動に移るのだった。
154
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
あーもんど
恋愛
ある日、悪役令嬢に憑依してしまった主人公。
困惑するものの、わりとすんなり状況を受け入れ、『必ず幸せになる!』と決意。
さあ、第二の人生の幕開けよ!────と意気込むものの、人生そう上手くいかず……
────えっ?悪役令嬢って、家族と不仲だったの?
────ヒロインに『悪役になりきれ』って言われたけど、どうすれば……?
などと悩みながらも、真っ向から人と向き合い、自分なりの道を模索していく。
そんな主人公に惹かれたのか、皆だんだん優しくなっていき……?
ついには、主人公を溺愛するように!
────これは孤独だった悪役令嬢が家族に、攻略対象者に、ヒロインに愛されまくるお語。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?
桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。
だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。
「もう!どうしてなのよ!!」
クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!?
天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる