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初対面のふりです

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--翌日--


学園が休みの日だ。
朝からディルジアに用はないかと問われ、特になかったのでそう伝えると、紹介したい人物がいると言われた。
ディルジアについて行くと、見知った顔があった。


「昨日も少し名前を上げましたよね。」

「……。」


私は「あっ!」と声を上げそうになるが、堪えた。
そこに居たのは…。


「彼がエフェンですよ。」

「初めまして。私はエフェン・アーリグェー。アーリグェー侯爵家の次男だ。」

「初めまして。ヴァリフィア・ラーノンスと申します。ラーノンス侯爵家の長女です。以後、お見知り置きを。」

「ああ、よろしくお願いするよ。」


二度目の挨拶だ。
ディルジアには口が裂けても言えないのだが。
何故このタイミングで私達を会わせたのか、疑問に思っていると……


「お互い、自己紹介は済んだようですね。今日2人を呼んだ理由は、協力して欲しいことが出来たからなのです。」

「協力……と言いますと?」

「調査任務を手伝ってほしいのです。エフェンは変身魔法が得意であり、ヴァリフィアは魔法そのものが卓越しています。
この2人以上の適任者はいないと思っていますよ。」

「国王陛下より引き受けた任務……でしょうか。」

「ええ。その通りですよ、ヴァリフィア。」

「……殿下お一人で成されなくてもよろしいのですか?」

「陛下からは、2人に協力を仰げと仰せつかっています。」

「ならば、心配無用ですね。承知致しました。協力させていただきます。」

「私も、殿下に協力いたしましょう。」

「ありがとうございます。では少し移動しましょうか。」


私は国王陛下からディルジアへの試練のようなものかと疑ったが、問題はなかったようだ。
それどころか、協力をしてもらえと言われているようだった。


(重要な調査任務って事だよね…。)


同じ事を考えているのか、エフェンもこちらを見てくるのだった。





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昨夜、この『初対面のふりです』を公開済みだと思っておりましたが、 内容の更新がされていませんでした。
私の確認不足です…。
本日の分も合わせて、更新させていただきます。
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