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面倒事は早めに片付けるが吉です!

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あっという間に日は経ち、夏季休暇に入った。
今日はエフェン、ディルジアと共に先日訪れた魔石の木へと向かう予定だ。
木の周辺を調べたいとディルジアにお願いしたところ、夏季休暇中に行くことの許可を取ってくれた。


「さて、瞬間移動で向かおうと思っていたんだけど…。」

「ええ。私もそう考えていたわ。」

「2人とも、どうしたんだい?」

「殿下、以前の様に徒歩で向かいます。」

「えぇっ!?30分以上はかかるんだよ?!」

「ディル。時には身体を動かさないと、夏季休暇中は特に運動不足になりやすいのだからな。」

「実技もありませんからね。」

「あ、ああ分かったよ…。」


魔力感知に反応があった。
かなり面倒な相手なのだが、放置しておくとさらに厄介な事になると判断し、徒歩で向かうことにしたのだ。
途中で鉢合わせするだろう。


「それよりも、何があるんだい?」

「もうすぐ見えるよ。」

「エフェンの言う通りですね。もう見えてくるでしょう。」


そして1分後……
目の前に、巨大な魔物が現れた。


「乙女ゲームに魔物って…どんな設定よ……。」

「あはは……。」

「エフェン!ヴァリフィア!話している暇などありませんよ!」

「まぁまぁ、そんなに焦らなくても大丈夫だよ。ここには、最強の令嬢がいるのだからな。」

「いついかなる時も、油断は禁物だ。」

「殿下の言う通りです。油断は禁物ですよ?エフェン。」

「そう言いながらも、敵に背中を見せているのはどうかと思うのだがな。」

「問題ないわよ。既に終わっているから。」

「「え?」」

「ん?」


首を傾げる私の後ろで、頭を切り落とされた魔物が倒れていった。
そしてそのまま消滅する。


「油断禁物と言っても、私には縁のない言葉ね。」

「油断も隙もない…ということか…。」

「リフィにはいつも驚かされるよ……。」

「ふふっ。さて、改めて瞬間移動で魔石の木へ向かいましょう。」

「そうだな。この地点から歩いたとしても、20分はかかるだろう。」

「ええ。」


あっさりと魔物を片付け、私達は改めて魔石の木へと転移したのだった。
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