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まさかあの貴族が…!?
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『想定通りの反応だな。』
翌日、私は引き続き公爵を監視していた。
エフェンの方も順調とのことだ。
『明日ときたか…。ならば、2家の貴族を同時に相手にしよう。片方の貴族に、もう1つの貴族も招いてもらおう。』
そう公爵が言うと、その翌日には他家に向かった。
馬車で向かっているが、私が浮遊魔法で簡単に追いかけていけるスピードだ。
抜かさないように気を付けなければならない程だ。
不可視化はかけてあるので、見つかることはない。
「ここって確か……そうそう、伯爵家ね。元々色々な噂があったけれど、まさか他国とも通じていたなんて……。」
ケルレーム公爵が訪れたこの伯爵家は、かつてディルジアが気を付けた方が良いと言っていた。
なんでも、黒い噂があるのだとか。
税の横領、違法薬物の売買など。
王国の武器を他国に流しているという話もあった。
暗部が捜査を開始するということも聞いている。
「全く、なんてことをしてくれているのかしら。」
その後、公爵の後に伯爵家へとやって来たのは……
「ようこそお越し下さいました。バーレイク侯爵殿。」
「招いてくれたこと、感謝するよ。」
「さて、揃ったところで始めよう。交流と使用人達にも言っているが、密会なのだからな。」
「ええ。」「そうですな。」
そうして、密会が始まった。
私は『バーレイク』という名に、親しく聞き覚えがあった。
(バーレイク侯爵かぁ……ん?…バーレイクって、サールズとエールズのところじゃない!?まさかあの貴族が……。)
私は声を上げそうになるが、なんとか押し殺したのだった。
翌日、私は引き続き公爵を監視していた。
エフェンの方も順調とのことだ。
『明日ときたか…。ならば、2家の貴族を同時に相手にしよう。片方の貴族に、もう1つの貴族も招いてもらおう。』
そう公爵が言うと、その翌日には他家に向かった。
馬車で向かっているが、私が浮遊魔法で簡単に追いかけていけるスピードだ。
抜かさないように気を付けなければならない程だ。
不可視化はかけてあるので、見つかることはない。
「ここって確か……そうそう、伯爵家ね。元々色々な噂があったけれど、まさか他国とも通じていたなんて……。」
ケルレーム公爵が訪れたこの伯爵家は、かつてディルジアが気を付けた方が良いと言っていた。
なんでも、黒い噂があるのだとか。
税の横領、違法薬物の売買など。
王国の武器を他国に流しているという話もあった。
暗部が捜査を開始するということも聞いている。
「全く、なんてことをしてくれているのかしら。」
その後、公爵の後に伯爵家へとやって来たのは……
「ようこそお越し下さいました。バーレイク侯爵殿。」
「招いてくれたこと、感謝するよ。」
「さて、揃ったところで始めよう。交流と使用人達にも言っているが、密会なのだからな。」
「ええ。」「そうですな。」
そうして、密会が始まった。
私は『バーレイク』という名に、親しく聞き覚えがあった。
(バーレイク侯爵かぁ……ん?…バーレイクって、サールズとエールズのところじゃない!?まさかあの貴族が……。)
私は声を上げそうになるが、なんとか押し殺したのだった。
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