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24.人間の屑
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――――討伐出発前。
「おい、俺が居ない間も父上の食事にしっかり盛っておけよ。量には十分に注意しろ、生かさず殺さずだ、くっくっくっ……」
「畏まりました」
俺の子飼いになっていた父上の食事係に命じておく。待っていてもいずれはこの国は俺の物になる。だが、今のように好き放題がバレては廃太子も不可避……
騎士団どもはきっちり出し抜いてやったから、護衛隊以上の人数を送るなんて真似は到底出来まい!
「諸君! 我々は辺境の村に巣くう魔物どもを討伐する! これからは騎士団に取って変わり、我が護衛隊が主力となるのだ!」
「「「「おおおーーーー!!!」」」」
騎士団どもは略奪を禁じているらしいが……奪うか奪わぬか、そんなものは強者が決めるのだ! 俺は奪えるものは奪う、くっくっくっ……
――――魔物の出た村。
「王子殿下!? このような辺境までよくぞ、お越しで……ですが騎士団が討伐に当たると聞き及んでいたのですが……」
村長が俺達を出迎えるが……本当に何もない寂れた村だ……これではまともな歓迎など望むべくもない。
「何だ? 俺が来たことに不満でもあると言うのか?」
「いえ、滅相もありません!」
「村長、早速だが俺は疲れた。何か歓待でも用意しているものだと思ったが?」
「それが……魔物どもに我々の食べる物まで奪われ……食うや食わずで過ごしておりまして……」
「つまり、歓待は期待出来ないということだな?」
「申し訳ございません……」
「まあ、良い。では、女を用意してもらおう!」
「そんな!? この村に娼婦などおりません!」
「居るではないか、貴様の妻や娘……村人どもの妻子もな!」
「どうか、それだけはお許し下さい!」
「俺は寛大だ。今から差し出せば許してやろう」
「それだけは……お許し下さい!!!」
俺の目の前で跪いて頭を地面にこすりつけて、許しを請う。だが、俺が欲しいのは謝罪などではない!
「アラン! こいつを木に縛り付けろ」
「は! 只今」
護衛隊の連中は……
「なっ、何をされるのですっ。お止め下さいっ!」
手際良く、村長を拘束した。すると……
「あなたっ!」
「お父さ~ん!」
村長の叫びに奴の家から妻と娘らしき女達が飛び出してきた。ほう、そこそこの器量はあるじゃないか! なかなか、どうして、楽しめそうだ、くっくっくっ……
「おい、お前らゴブリンを狩る前にクロスボウの調整する必要があるだろう? 奴に向かって撃ち込んでやれ!」
「は! ですが……」
流石に人に向かって撃ち込むのはこいつらでも躊躇うか……
「良かろう! 俺が手本を見せてやる。貸せ!」
隊員が俺の命に従い村長の頭の上にリンゴを置いた。恭しく手渡されたクロスボウを受け取ると妻や他の村人達が俺の行動を問う。
「な、何をされるのですか!」
「何、大丈夫だ。当てはしない。あくまで頭上のリンゴを狙うだけだからなぁ!」
俺はクロスボウのサイトを合わせ、リンゴ目掛けて……トリガーを引くとヒュンッ! と鋭い音を立て、一直線に矢が放たれた。
ドスッ!!!
矢は見事に命中する。
「はっはっはっ! どうだ! 見てみろ! 当たったぞ!!!」
「いや……いやっ! そんなあああああ!!!」
「村長ぉぉぉぉ!!!」
「惜しいな……あと少し高ければ、リンゴに当たっていたというのに……まあ、威力は申し分ない」
「流石、ヘンリー殿下! 見事な腕前にございます!」
「貴様らも稽古に励めよ!」
「は!」
額に刺さった矢により事切れた村長に向かって、護衛隊員どもは吹っ切れたのか、次々と村長に向かって矢を放ち始めた。
「そうだ! それだ! 戦いに慈悲など無用! 慈悲を見せれば弱くなる、魔物どもとはまともに戦えんぞ」
「「「「は!!!」」」」
「アラン! あとは任せた。俺はあの女を遊んでくる」
「イエス! マイロード」
くっくっくっ……少し幼いが……村長の娘……俺を楽しませてくれそうだ。ゆっくりと村長の娘に向かって、歩みを進める。
すると村長の妻が娘を抱き、守る。
「そいつを寄越せ!」
「この娘だけはどうかお許し下さいっ!」
「駄目だ。そいつは俺の夜伽を勤めさせることに決めた」
顔が青冷め、涙を流す幼い娘……俺の言葉に反応出来るくらいには学びはあるらしい。
「アラン、そのばばあはくれてやる、好きにしろ! 長旅で溜まってる者もおるだろうしなぁ!」
「殿下からの下賜……ありがたき幸せ!」
「聞いたか? こいつを順番で犯していくぞ!」
アラン達は村長の妻を娘から乱暴に引き剥がすと服を破り、その場に押し倒し、早々に宴を始めていた。
主人より先に始めるとは……全く……まあ、良い。今日は無礼講だ。
「逃げて!」
「ひっ!?」
母親はそう言って、娘を逃がす。鬼ごっこか……
「犯す前の余興としては悪くない。すぐにやってしまっては詰まらぬからなぁ!」
俺から一目散に逃げるが所詮、ガキの思考と足……
「ケーラ! 逃げろ!」
途中、村人が俺の楽しみを邪魔するように鍬を構えて、立ちふさがった。
「邪魔だ!」
「ぐあああっ!」
剣を抜き放ち、振り下ろすと俺に伝わる肉の斬り応え……見る見る内に倒れた村人の服が赤く染まる。たとえ、虫けらでも吹き出る赤き血潮は見応えがあるな!
見とれていると娘の姿を見失ってしまうが家に隠れたのは明白!!!
家の扉を開け……
「くっくっくっ……そんなところに隠れても無駄だっ!」
家の中に入って行った。
「見いつけたぁぁぁ~、きひひひ……」
机の下に震えて隠れる娘……恐怖に慄く姿が堪らなく犯し甲斐がある。
そのときだ、ガタンと家の扉が開く。また、村人かとおもったが……振り返ると軽装の鎧を纏ったヴェルナーの下僕が居た。
「もう我慢ならねぇ! いくら殿下でもやり過ぎです!」
「ほう! 村人かと思えば、騎士の鼠が潜んでいたか!? 王国の食い扶持を食む分際で俺に逆らうとは……見上げた根性だ」
「こんなところに居てねえで早く逃げろ!」
「う、うん!」
俺を無視して話し、娘を逃がした糞騎士……
「俺に逆らったこと後悔させてやる!」
「ウチの団長が必ずあなたを断罪してくれる!」
舐めたことを……俺は鼠に切りかかった!
「おい、俺が居ない間も父上の食事にしっかり盛っておけよ。量には十分に注意しろ、生かさず殺さずだ、くっくっくっ……」
「畏まりました」
俺の子飼いになっていた父上の食事係に命じておく。待っていてもいずれはこの国は俺の物になる。だが、今のように好き放題がバレては廃太子も不可避……
騎士団どもはきっちり出し抜いてやったから、護衛隊以上の人数を送るなんて真似は到底出来まい!
「諸君! 我々は辺境の村に巣くう魔物どもを討伐する! これからは騎士団に取って変わり、我が護衛隊が主力となるのだ!」
「「「「おおおーーーー!!!」」」」
騎士団どもは略奪を禁じているらしいが……奪うか奪わぬか、そんなものは強者が決めるのだ! 俺は奪えるものは奪う、くっくっくっ……
――――魔物の出た村。
「王子殿下!? このような辺境までよくぞ、お越しで……ですが騎士団が討伐に当たると聞き及んでいたのですが……」
村長が俺達を出迎えるが……本当に何もない寂れた村だ……これではまともな歓迎など望むべくもない。
「何だ? 俺が来たことに不満でもあると言うのか?」
「いえ、滅相もありません!」
「村長、早速だが俺は疲れた。何か歓待でも用意しているものだと思ったが?」
「それが……魔物どもに我々の食べる物まで奪われ……食うや食わずで過ごしておりまして……」
「つまり、歓待は期待出来ないということだな?」
「申し訳ございません……」
「まあ、良い。では、女を用意してもらおう!」
「そんな!? この村に娼婦などおりません!」
「居るではないか、貴様の妻や娘……村人どもの妻子もな!」
「どうか、それだけはお許し下さい!」
「俺は寛大だ。今から差し出せば許してやろう」
「それだけは……お許し下さい!!!」
俺の目の前で跪いて頭を地面にこすりつけて、許しを請う。だが、俺が欲しいのは謝罪などではない!
「アラン! こいつを木に縛り付けろ」
「は! 只今」
護衛隊の連中は……
「なっ、何をされるのですっ。お止め下さいっ!」
手際良く、村長を拘束した。すると……
「あなたっ!」
「お父さ~ん!」
村長の叫びに奴の家から妻と娘らしき女達が飛び出してきた。ほう、そこそこの器量はあるじゃないか! なかなか、どうして、楽しめそうだ、くっくっくっ……
「おい、お前らゴブリンを狩る前にクロスボウの調整する必要があるだろう? 奴に向かって撃ち込んでやれ!」
「は! ですが……」
流石に人に向かって撃ち込むのはこいつらでも躊躇うか……
「良かろう! 俺が手本を見せてやる。貸せ!」
隊員が俺の命に従い村長の頭の上にリンゴを置いた。恭しく手渡されたクロスボウを受け取ると妻や他の村人達が俺の行動を問う。
「な、何をされるのですか!」
「何、大丈夫だ。当てはしない。あくまで頭上のリンゴを狙うだけだからなぁ!」
俺はクロスボウのサイトを合わせ、リンゴ目掛けて……トリガーを引くとヒュンッ! と鋭い音を立て、一直線に矢が放たれた。
ドスッ!!!
矢は見事に命中する。
「はっはっはっ! どうだ! 見てみろ! 当たったぞ!!!」
「いや……いやっ! そんなあああああ!!!」
「村長ぉぉぉぉ!!!」
「惜しいな……あと少し高ければ、リンゴに当たっていたというのに……まあ、威力は申し分ない」
「流石、ヘンリー殿下! 見事な腕前にございます!」
「貴様らも稽古に励めよ!」
「は!」
額に刺さった矢により事切れた村長に向かって、護衛隊員どもは吹っ切れたのか、次々と村長に向かって矢を放ち始めた。
「そうだ! それだ! 戦いに慈悲など無用! 慈悲を見せれば弱くなる、魔物どもとはまともに戦えんぞ」
「「「「は!!!」」」」
「アラン! あとは任せた。俺はあの女を遊んでくる」
「イエス! マイロード」
くっくっくっ……少し幼いが……村長の娘……俺を楽しませてくれそうだ。ゆっくりと村長の娘に向かって、歩みを進める。
すると村長の妻が娘を抱き、守る。
「そいつを寄越せ!」
「この娘だけはどうかお許し下さいっ!」
「駄目だ。そいつは俺の夜伽を勤めさせることに決めた」
顔が青冷め、涙を流す幼い娘……俺の言葉に反応出来るくらいには学びはあるらしい。
「アラン、そのばばあはくれてやる、好きにしろ! 長旅で溜まってる者もおるだろうしなぁ!」
「殿下からの下賜……ありがたき幸せ!」
「聞いたか? こいつを順番で犯していくぞ!」
アラン達は村長の妻を娘から乱暴に引き剥がすと服を破り、その場に押し倒し、早々に宴を始めていた。
主人より先に始めるとは……全く……まあ、良い。今日は無礼講だ。
「逃げて!」
「ひっ!?」
母親はそう言って、娘を逃がす。鬼ごっこか……
「犯す前の余興としては悪くない。すぐにやってしまっては詰まらぬからなぁ!」
俺から一目散に逃げるが所詮、ガキの思考と足……
「ケーラ! 逃げろ!」
途中、村人が俺の楽しみを邪魔するように鍬を構えて、立ちふさがった。
「邪魔だ!」
「ぐあああっ!」
剣を抜き放ち、振り下ろすと俺に伝わる肉の斬り応え……見る見る内に倒れた村人の服が赤く染まる。たとえ、虫けらでも吹き出る赤き血潮は見応えがあるな!
見とれていると娘の姿を見失ってしまうが家に隠れたのは明白!!!
家の扉を開け……
「くっくっくっ……そんなところに隠れても無駄だっ!」
家の中に入って行った。
「見いつけたぁぁぁ~、きひひひ……」
机の下に震えて隠れる娘……恐怖に慄く姿が堪らなく犯し甲斐がある。
そのときだ、ガタンと家の扉が開く。また、村人かとおもったが……振り返ると軽装の鎧を纏ったヴェルナーの下僕が居た。
「もう我慢ならねぇ! いくら殿下でもやり過ぎです!」
「ほう! 村人かと思えば、騎士の鼠が潜んでいたか!? 王国の食い扶持を食む分際で俺に逆らうとは……見上げた根性だ」
「こんなところに居てねえで早く逃げろ!」
「う、うん!」
俺を無視して話し、娘を逃がした糞騎士……
「俺に逆らったこと後悔させてやる!」
「ウチの団長が必ずあなたを断罪してくれる!」
舐めたことを……俺は鼠に切りかかった!
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