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122、彼の部屋で (1) *

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 柊家に戻るとリビングにはもう誰もいなくて、既にもうみんな各々の部屋で寝てしまっているようだった。
 もう元旦の午前0時52分だ。

 天馬についてゆっくり階段を上がり2階の部屋に入ると、カーペット敷の8畳の部屋には大きな本棚とパソコンデスク、そしてセミダブルのベッドが置かれていた。本棚が歯が抜けたみたいに所々隙間が出来ているのは、何冊かマンションに持ち込んだからだろう。

「身体が冷えただろ。風呂に入るなら湯を貯めてきてやるよ」
「ううん、シャワーだけで大丈夫。こんな時間にうるさくないかな?」

「2階のシャワーを使えば大丈夫だよ。今は俺以外、2階の部屋は使ってないから」

ーーんっ? そう言えば今夜って……。

「ねえ、私はどの部屋で寝させて貰えば良いのかな?」
「そんなの俺の部屋に決まってるだろ」

 当然という口調で言われて、顔の前で両手をブンブンと振る。

「いやいやいやいや!」

 そりゃあ最終的には天馬のベッドに忍び込む事になるだろうけど、嫁入り前の娘がこれから嫁ぐ家で当たり前のように同室と言うのはナイだろう。

「同棲までしてるのに今更何言ってんだよ。ベッドを見てみろよ、枕が2つ並んでるだろ。あの真新しいピンクのがお前のだ。母さんが買ってきたんだろう」

「……あっ」

 本当だ。可愛らしい薄ピンクのカバーで覆われた枕が、黒い枕の横にちんまりと置かれている。
 これではまるで、『どうぞどうぞシて下さいな』と言われているようで、逆に恥ずかしい。

「……やっぱり今夜は…やめておこうか?」
「何言ってんだよ、俺はもうその気でビンビンなんだよ、そんなこと言うと襲うぞ」

「びっ……ビンビンって、そんなあからさまな……」

 言われて視線を下に移すと、確かにそこはもう大きく張り出して、見るからに窮屈そうな状態になっている。

 楓花が顔をポッと赤く染めた途端、

「……襲う」
「えっ?……きゃあ!」

 天馬が楓花をガバッと横抱きにしてベッドに下ろし、上から跨って服を脱ぎ始めた。

「ちょ……ちょっと!」
「そんな可愛い顔を見せられて我慢できるわけないだろ。シャワーは終わってからでいいよ」

 あっという間に上半身裸になると、楓花に覆い被さり唇を重ねてきた。

「ん……ふっ……あ…」

 性急に舌が唇を割り、口内余すことなく舐め回す。右手がタートルネックのシャツの裾から入り込み、ブラジャーをズラして胸を揉み始めた。

「……邪魔だな」

 一旦身体を起こして服を脱がされる。ブラを外し、チェックのミニスカートを脱がされ、黒いタイツとショーツは同時に引き下ろされた。

 全てをベッドから床に放り投げると、今度こそという感じで再び身体が重ねられ、唇に啄むようなキスをチュッチュと数回落としてから首筋に舌を這わせ、そのまま鎖骨、そして胸へと移っていく。

「あ……んっ…」

 舌でヌルリと周囲を丸く舐め、それからピンクの先端を口に含んで吸い上げた。
 赤ん坊がするように強く吸われると、まだ触れられてもいないのに下半身が疼いて太腿を擦り合わせてしまう。

 それに目ざとく気付いた天馬が目を細めて右手を下へと滑らせる。脚を割って中指で割れ目を撫で上げると、その指を楓花の目の前に突き付けて、口角を上げる。

「『やめておく』なんて言っておいて、こんなになっちゃうんだ」
「もうっ……嫌だっ!」

 楓花の愛液でぬらりと光る指先をペロリと舐めて、

「嫌じゃないだろ。ヨくしてやるからちゃんと見てろよ」

 膝裏に手を入れるとグイッと高く持ち上げて、大きく開いたソコに顔を近づけて行く。

「あっ……駄目っ!」
「口を押さえてろよ。いつもの感じで叫ぶとさすがに下に聞こえるぞ」

 慌てて手で口を押さえると同時に、天馬の舌が割れ目をペロリと舐め、蕾をレロレロと転がし始めた。

「んっ……ふ……」

 声を漏らさないよう必死で耐えているのに、天馬はそれを面白がるかのように、更に刺激を加えていく。
 両手で最大限まで花弁を開き、愛液を纏った指の腹で蕾の表面を丸く撫でる。ソコはあっという間に大きく勃ち上がり、熟した果実のように真っ赤になった。

「美味そうだな……」

 天馬がオヤツをお前にした子供のように目を輝かせ、三日月のように細めて唇を寄せていく。ジュッ!と強く吸われて「きゃっ!」と声が出た。
 慌てて両手を押し当て口を塞いだ。
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