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九
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「ほら、いけ」
「い、いや、だ、も、もう……」
敬は全身に力を入れて抵抗し、男によって引きずりだされ、弾けさせられつつある自らの欲望と対決するべく奮闘したが、十八の肉体は主をあっさりと裏切る。
「こいつ、本当に生意気な奴だな」
瀬津の手に力がこもる。
「はぁっ!」
もはや堰は持ちこたえられないところまで来ていた。
「あっ、あああっ! や、やめ、やめろ!」
刹那、敬は全身を雷につらぬかれたような声を出していた。
「ああああっ!」
屈辱と羞恥と恐怖に、視界が黒く染まり、敬は一瞬、意識をうしなっていた。
「ほら、どうした?」
パチパチ、と優しく頬を打たれて気づいたとき、すぐ目の前に瀬津の顔があった。
肌を刺す冷気に一瞬にして完全に覚醒した敬は、嶋の心配そうな目や二人の男の視線を感じて、あらたな羞恥に身をよじった。太腿のあたりに感じる湿ったしたたりにも、いたたまれない想いにさせられる。
「ほら、坊や、しっかりしろ」
引きずられるようにして、崩れていた身体を再び膝立ちの姿勢に起こされ、さらにまた放ったばかりの肉茎に手をあてがわれ、敬は悲鳴をあげそうになった。
「な、なにするんだ?」
絶頂前に言われた不吉な言葉が頭によぎる。たしか、瀬津は言わなかったか。「一回出しておけ」と。一回、と言うことは……。
まさか、と思いはしたが、背後の瀬津はしごくあっさり返す。
「馬鹿餓鬼が。俺の仕置きが、たった一回で終わるわけがないだろう。ほら、もう一回頑張れよ」
「や、やめろ!」
こんなおぞましい事をまた強いられるのかと思うと、敬は背筋が凍り付く気がした。
「い、いやだ、もう嫌だ!」
不覚にも声が涙声になる。
「うるせぇ」
瀬津は面倒くさそうに言っただけで聞く耳もたない。
「あっ……、や、やめ」
立てている膝を背後から手で広げられるようにされ、敬はあわてた。
「ほら、行くぞ」
「い、いやだ……!」
敬の気持ちなどまったく無視して、瀬津は先ほどとおなじ刺激をあたえ、敬を悶絶させる。
「いや、いや、いや!」
敬は見栄も忘れて、子どものように首を左右に振りつづけて拒絶をしめしたが、なすすべもなく、じきに恥辱のしたたりを絞り取られて、またも羞恥に喘いだ。
「い、いや、だ、も、もう……」
敬は全身に力を入れて抵抗し、男によって引きずりだされ、弾けさせられつつある自らの欲望と対決するべく奮闘したが、十八の肉体は主をあっさりと裏切る。
「こいつ、本当に生意気な奴だな」
瀬津の手に力がこもる。
「はぁっ!」
もはや堰は持ちこたえられないところまで来ていた。
「あっ、あああっ! や、やめ、やめろ!」
刹那、敬は全身を雷につらぬかれたような声を出していた。
「ああああっ!」
屈辱と羞恥と恐怖に、視界が黒く染まり、敬は一瞬、意識をうしなっていた。
「ほら、どうした?」
パチパチ、と優しく頬を打たれて気づいたとき、すぐ目の前に瀬津の顔があった。
肌を刺す冷気に一瞬にして完全に覚醒した敬は、嶋の心配そうな目や二人の男の視線を感じて、あらたな羞恥に身をよじった。太腿のあたりに感じる湿ったしたたりにも、いたたまれない想いにさせられる。
「ほら、坊や、しっかりしろ」
引きずられるようにして、崩れていた身体を再び膝立ちの姿勢に起こされ、さらにまた放ったばかりの肉茎に手をあてがわれ、敬は悲鳴をあげそうになった。
「な、なにするんだ?」
絶頂前に言われた不吉な言葉が頭によぎる。たしか、瀬津は言わなかったか。「一回出しておけ」と。一回、と言うことは……。
まさか、と思いはしたが、背後の瀬津はしごくあっさり返す。
「馬鹿餓鬼が。俺の仕置きが、たった一回で終わるわけがないだろう。ほら、もう一回頑張れよ」
「や、やめろ!」
こんなおぞましい事をまた強いられるのかと思うと、敬は背筋が凍り付く気がした。
「い、いやだ、もう嫌だ!」
不覚にも声が涙声になる。
「うるせぇ」
瀬津は面倒くさそうに言っただけで聞く耳もたない。
「あっ……、や、やめ」
立てている膝を背後から手で広げられるようにされ、敬はあわてた。
「ほら、行くぞ」
「い、いやだ……!」
敬の気持ちなどまったく無視して、瀬津は先ほどとおなじ刺激をあたえ、敬を悶絶させる。
「いや、いや、いや!」
敬は見栄も忘れて、子どものように首を左右に振りつづけて拒絶をしめしたが、なすすべもなく、じきに恥辱のしたたりを絞り取られて、またも羞恥に喘いだ。
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