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2.ヤンデレは詐欺師です
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家に帰り、一人にさせてほしいと部屋に篭った。
お母様が心配しているけれど仕方がない。まずは情報を纏めないと。
私はアリアネル。ロドニー伯爵家の長女。
何故か婚約者は王太子殿下だ。
我が家は資産家だけど本当にそれだけの、殿下の後ろ盾としてはやや弱い家だ。それなのに何故婚約者になったか。
それはただ、彼が私を見初めてしまったのだ。
本来であれば、私は第三王子の集まりに参加する為に王城に向かったのですよ。第三王子のジャスパー様は私と同い年ですから。
それなのに、当時13歳の殿下と7歳の私は偶然出会ってしまったのよね。
「どうしたの、迷子かい?」
子供ばかりの集まりがつまらなくてフラフラしていた私が悪いと今なら分かる。
でも、あの時は──
「違うわ。お母様が迷子なの。だから私が探してあげているのよ」
何とも阿呆な娘だった。でも、そんな私の何かが彼の琴線に触れてしまったのだ。
「私はサフィア。君の名は?」
「アリアネルです」
「そう。美しい名だね」
「ありがとうございます!」
名前を褒めてくれた美しい彼にすっかりと浮かれてしまった。その頃の彼は長い髪を一つに結び、今よりも華奢で天使みたいだった。サファイアブルーの瞳がとっても綺麗だったわ。
「ねえ。私と仲良くしてくれる?」
「いいわよ!」
「じゃあシャパトを歌おう。教えてあげるね」
「まあ。それは古の結婚の誓いの歌でしょう?遊びで交わすと精霊に叱られてしまうのよ?」
「……よく知っているね。でも大丈夫。今は少し意味合いが違うんだ。これからもずっと……永遠に仲良くするという誓いだよ。それとも私とでは嫌かい?」
「そうなのね。変わっただなんて知らなかったわ。仲良くするだけならいいわよ?」
ああ。あの頃の純真な私を叱り飛ばしたい。初対面の人の言うことを信じてはいけません!と。
結果、私達は古の誓いを立てた。
それは精霊への誓いで、いずれ結婚するという約束の歌だった。
それもこれも兄様が要らない知識を私に授けるから!
お陰様で一言一句間違えることなく歌いきり、めでたく二人の手の甲には精霊紋が刻まれたのだ。
場所が王城でなければ、相手が殿下でなければ発動しなかったであろう誓いはこうして二人の縁を結んでしまった。
それから二人で楽しくお喋りに興じていたところ、有り得ない場所での精霊の誓いに驚いたお城の方達が駆けつけ、王太子殿下の手の甲に刻まれてしまった精霊紋を見て腰を抜かしてしまった。
これが私達の婚約の経緯だ。ようするに、私は結婚詐欺にあったのである。
犯罪の芽はあの頃からすくすくと育っていたのね。
殿下は顔良し、頭良しで人心掌握も得意なお方だけど……あんなにも変態だとは思わなかった!
確かに独占欲は感じていましたよ。
でもこれでも婚約者です。ちょっとの執着は嬉しいものだと思っていました。ちょっとならね?
……気持ち悪いくらいの執着は要らない。
捨てたい。今すぐにでも婚約者の座を捨ててしまいたいっ!
でもどうやって?
「どうして真面目に王太子妃教育を受けちゃってたのかしら」
順調に教育は進んでいるし、他の王子は間違っても兄から王太子の座を奪う気概は無い。だって兄が優秀過ぎるから。
既に国政にも大きく携わり、公共事業や福祉政策などに力を入れているのだ。
というか彼は既に22歳。私以外の妻を娶ってよ。子を儲ける為なら精霊紋も許すのではないの?
紋の効果は誓った相手以外との不貞を禁じるというもの。でも、抜け道はあると思うわ。
でも、私ももう16歳。結婚出来るし子供も産める年になってしまう。
デビュタントが終わったら結婚が待ってるわ!
「ええ?あんな気持ち悪い自己中男と結婚するの?初夜から貪られそう……ワザと痛くされたりしそうだし」
変態は滅べばいい。何故に有能なのか。
「婚約破棄……国外逃走……いや、生き延びれる気がしないわ」
だってこの世界は女性の扱いが宜しくない。
貴族にとって娘は財産だ。どう運用するかが大事であって、その気持ちに寄り添うことは少ない。
だから私も、せめて己の価値を上げようと王太子妃教育を頑張ったわけで。
「殿下に求められて嫌がる私の方が異質なのよね」
この国での王妃にそこまでの権限は無い。
政治は国王の仕事で、王妃は使用人の管理と社交。謁見や会食などの為に、語学や他国の情勢などの知識は必要だけど、表立って動くことはない。
「……バリバリと働きたいわけじゃないし、そこまでの能力もあるわけじゃないけど」
でも。
私の心を無視されるのは絶対に嫌なのに。
「結局は子供を産むのが一番の仕事なのよね」
いや、わかりますよ。子供は大事です。でも、愛の結晶では無いことが悲しい。
「というか、この世界って何かしら」
思い出した世界と違い過ぎる。どちらかというと、思い出した世界の過去の世界に似ているという不思議さだ。
「まさかの小説やゲームの世界とか?」
まずは精霊の存在。
それから不思議なのは名前。
王子達は、サフィア、ジェイド、ジャスパー。
王女はメーガン、クリスタルと皆様宝石のお名前。
ちなみに私のアリアネルは銀だったかな。
でも残念ながらそういうゲームはしたことがないし、小説にも覚えがない。精霊も今ではほとんど分からなくなり、誓いくらいでしか姿を見せないという半端加減。それなら誓いの効果も消えてくれたらいいのに。
「思い出したのに、生き辛くなっただけ?」
いや、思い出さなかったらあのまま陵辱監禁コースだったわ。それは嫌だ!
彼なら監禁すらも正当化しそうで怖い。
「殴りたい……無性にヤツを殴りたいわ」
とにかく。殿下の愛は私にとっては迷惑で間違いだと理解してもらう。これしかない!
「婚約破棄も諦めないわ」
このまま性欲処理おまけで孕み腹では終わらない。絶対にそんなつまらない人生は送らない。
精霊紋を消す方法を見つけなきゃ。
「お嬢様、贈り物が届いておりますが」
ようやく考えが纏まった所に声が掛かった。
「げ、殿下からだ」
それは王宮でだけ咲く純白の薔薇。その名もアリアネル。
……そう。彼が品種改良をして私の髪色だと(私は銀髪で白髪では無い)名付けた美しい薔薇だ。
才能の無駄遣い。もっと他のことをしてよ。でも、彼は農作物の品種改良も手掛けている。
「……仕方がないから活けておいて」
薔薇の芳しい香りが優しく部屋を満たす。
「彼の執着心みたいで気分が悪いわ」
香りでは逃げようが無いではないか。でも、花に罪は無いから捨てることも出来ないなんて。
廊下に飾ったら絶対にお父様に叱られるし。
「やっぱり殿下なんか嫌いよ」
その夜は、あまり眠ることが出来なかった。
お母様が心配しているけれど仕方がない。まずは情報を纏めないと。
私はアリアネル。ロドニー伯爵家の長女。
何故か婚約者は王太子殿下だ。
我が家は資産家だけど本当にそれだけの、殿下の後ろ盾としてはやや弱い家だ。それなのに何故婚約者になったか。
それはただ、彼が私を見初めてしまったのだ。
本来であれば、私は第三王子の集まりに参加する為に王城に向かったのですよ。第三王子のジャスパー様は私と同い年ですから。
それなのに、当時13歳の殿下と7歳の私は偶然出会ってしまったのよね。
「どうしたの、迷子かい?」
子供ばかりの集まりがつまらなくてフラフラしていた私が悪いと今なら分かる。
でも、あの時は──
「違うわ。お母様が迷子なの。だから私が探してあげているのよ」
何とも阿呆な娘だった。でも、そんな私の何かが彼の琴線に触れてしまったのだ。
「私はサフィア。君の名は?」
「アリアネルです」
「そう。美しい名だね」
「ありがとうございます!」
名前を褒めてくれた美しい彼にすっかりと浮かれてしまった。その頃の彼は長い髪を一つに結び、今よりも華奢で天使みたいだった。サファイアブルーの瞳がとっても綺麗だったわ。
「ねえ。私と仲良くしてくれる?」
「いいわよ!」
「じゃあシャパトを歌おう。教えてあげるね」
「まあ。それは古の結婚の誓いの歌でしょう?遊びで交わすと精霊に叱られてしまうのよ?」
「……よく知っているね。でも大丈夫。今は少し意味合いが違うんだ。これからもずっと……永遠に仲良くするという誓いだよ。それとも私とでは嫌かい?」
「そうなのね。変わっただなんて知らなかったわ。仲良くするだけならいいわよ?」
ああ。あの頃の純真な私を叱り飛ばしたい。初対面の人の言うことを信じてはいけません!と。
結果、私達は古の誓いを立てた。
それは精霊への誓いで、いずれ結婚するという約束の歌だった。
それもこれも兄様が要らない知識を私に授けるから!
お陰様で一言一句間違えることなく歌いきり、めでたく二人の手の甲には精霊紋が刻まれたのだ。
場所が王城でなければ、相手が殿下でなければ発動しなかったであろう誓いはこうして二人の縁を結んでしまった。
それから二人で楽しくお喋りに興じていたところ、有り得ない場所での精霊の誓いに驚いたお城の方達が駆けつけ、王太子殿下の手の甲に刻まれてしまった精霊紋を見て腰を抜かしてしまった。
これが私達の婚約の経緯だ。ようするに、私は結婚詐欺にあったのである。
犯罪の芽はあの頃からすくすくと育っていたのね。
殿下は顔良し、頭良しで人心掌握も得意なお方だけど……あんなにも変態だとは思わなかった!
確かに独占欲は感じていましたよ。
でもこれでも婚約者です。ちょっとの執着は嬉しいものだと思っていました。ちょっとならね?
……気持ち悪いくらいの執着は要らない。
捨てたい。今すぐにでも婚約者の座を捨ててしまいたいっ!
でもどうやって?
「どうして真面目に王太子妃教育を受けちゃってたのかしら」
順調に教育は進んでいるし、他の王子は間違っても兄から王太子の座を奪う気概は無い。だって兄が優秀過ぎるから。
既に国政にも大きく携わり、公共事業や福祉政策などに力を入れているのだ。
というか彼は既に22歳。私以外の妻を娶ってよ。子を儲ける為なら精霊紋も許すのではないの?
紋の効果は誓った相手以外との不貞を禁じるというもの。でも、抜け道はあると思うわ。
でも、私ももう16歳。結婚出来るし子供も産める年になってしまう。
デビュタントが終わったら結婚が待ってるわ!
「ええ?あんな気持ち悪い自己中男と結婚するの?初夜から貪られそう……ワザと痛くされたりしそうだし」
変態は滅べばいい。何故に有能なのか。
「婚約破棄……国外逃走……いや、生き延びれる気がしないわ」
だってこの世界は女性の扱いが宜しくない。
貴族にとって娘は財産だ。どう運用するかが大事であって、その気持ちに寄り添うことは少ない。
だから私も、せめて己の価値を上げようと王太子妃教育を頑張ったわけで。
「殿下に求められて嫌がる私の方が異質なのよね」
この国での王妃にそこまでの権限は無い。
政治は国王の仕事で、王妃は使用人の管理と社交。謁見や会食などの為に、語学や他国の情勢などの知識は必要だけど、表立って動くことはない。
「……バリバリと働きたいわけじゃないし、そこまでの能力もあるわけじゃないけど」
でも。
私の心を無視されるのは絶対に嫌なのに。
「結局は子供を産むのが一番の仕事なのよね」
いや、わかりますよ。子供は大事です。でも、愛の結晶では無いことが悲しい。
「というか、この世界って何かしら」
思い出した世界と違い過ぎる。どちらかというと、思い出した世界の過去の世界に似ているという不思議さだ。
「まさかの小説やゲームの世界とか?」
まずは精霊の存在。
それから不思議なのは名前。
王子達は、サフィア、ジェイド、ジャスパー。
王女はメーガン、クリスタルと皆様宝石のお名前。
ちなみに私のアリアネルは銀だったかな。
でも残念ながらそういうゲームはしたことがないし、小説にも覚えがない。精霊も今ではほとんど分からなくなり、誓いくらいでしか姿を見せないという半端加減。それなら誓いの効果も消えてくれたらいいのに。
「思い出したのに、生き辛くなっただけ?」
いや、思い出さなかったらあのまま陵辱監禁コースだったわ。それは嫌だ!
彼なら監禁すらも正当化しそうで怖い。
「殴りたい……無性にヤツを殴りたいわ」
とにかく。殿下の愛は私にとっては迷惑で間違いだと理解してもらう。これしかない!
「婚約破棄も諦めないわ」
このまま性欲処理おまけで孕み腹では終わらない。絶対にそんなつまらない人生は送らない。
精霊紋を消す方法を見つけなきゃ。
「お嬢様、贈り物が届いておりますが」
ようやく考えが纏まった所に声が掛かった。
「げ、殿下からだ」
それは王宮でだけ咲く純白の薔薇。その名もアリアネル。
……そう。彼が品種改良をして私の髪色だと(私は銀髪で白髪では無い)名付けた美しい薔薇だ。
才能の無駄遣い。もっと他のことをしてよ。でも、彼は農作物の品種改良も手掛けている。
「……仕方がないから活けておいて」
薔薇の芳しい香りが優しく部屋を満たす。
「彼の執着心みたいで気分が悪いわ」
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