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天空の暴れん坊
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ずらりと並び街を構成するのは、低い木組みの建屋であり……。
街中には細かな水路が張り巡らされていて、運搬や移動に重用されている。
こうして上方からの視界で見ると、街を三つに分断するかのような二つの河川と、そこに渡された大橋は雄大かつ見事。
自然というものの偉大さと、それを克服し、自分たちの住まう場として変えてしまう人間の叡智と根気強さが感じられるのだ。
また、二つの河川には当然ながらいくつもの船が浮かんでおり、活発に人と物が行き交う姿には、商業都市としての豊かさが表れている。
東の都――東辰。
瑞光国で栄えている地域は大きく分けて、皇帝が座す北部、独自発展を遂げてきた西部、新興開拓されている東部の三つだ。
このうち、東部の中心地となっているのが水運と共に生きるこの都であり、龍を表す辰の字が入っているのは、この場合、なんとも皮肉であった。
「ほおう、この都は東辰という名であるのか?
気に入った。
奪った暁にはふさわしい名をと考えていたが、これはそのまま使うとしよう」
天鵞絨の布が張られた二人掛けの長椅子……。
これに、舞と横並びで腰かけた龍帝は、見事な彫刻の施された肘掛けへ頬をつきながら、そんな勝手をつぶやく。
「勝手なことを。
まるで、早くもこの都を落としたかのような物言いですね?」
一方、龍帝の命で隣に座らされ、同じく目の前を見つめる舞としては、そのような憎まれ口を叩くしかない。
聞かれたので都の名を教えたが、それで龍帝が嬉しそうにしていると、何やら負けた気分になるのだ。
いや、実際に自分は敗北した身の上であり、こうして好きに扱われるがままの虜囚であるのだが……。
「おう、落とした気になっているぞ。
お前は、裂羽めの実力を知るまい?
あやつこそまさに、天空の暴れん坊。
空を飛ばせれば、飛翔の巧みさはこのオレすらも遥かに上回る。
その上で、高空から相手を蹂躙するのだ。
退魔巫女の本拠地が北であることを考えれば、この地に住まう武芸者たちの働きに期待したか?
確かに、これだけ栄えている街なのだから、腕の立つ者は数多くいよう。
だが、裂羽に攻められてしまえば、そやつらは文字通り勝負の土俵にも上がれぬのだ」
龍帝がそう言ったように……。
そこから、眼前の幻影内で展開されたのは、戦いと呼ぶのがはばかられる一方的な攻撃であった。
裂羽というらしい黒翼の生えた美男子。
高空で彼が率いしは、自身と同じように背中から翼を生やした妖魔の集団。
さらに、少数の彼ら天狗を支援すべく、鳥類型や、あるいは目と手が生えた長い布のごとき妖魔など、空を飛べる下級妖魔たちが飛行軍団を結成し、大空に布陣しているのである。
何しろ超高空にいる彼らであるから、地上からはなかなか気づきづらいのだろう。
今のところ、眼下の都は平穏そのもので、混乱の色は見えない。
だが、それもこれまで。
『皆々様、よろしいですな?』
先頭で羽ばたく裂羽が振り向き、空飛ぶ妖魔軍団へそう問いかける。
返事は、ない。
ただし、術によってこれを見る舞たちにもそうと伝わるほど、空気は張り詰めて凍えた。
『全軍――突撃ぃっ!』
そしてそれは、叫びながら急降下を開始した裂羽によって――破られる。
例えるならば、これは居合術のようなもの。
極限まで張り詰めさせてからの爆発は、ただ燃え盛るよりもなお強烈な成果をもたらすのだ。
この戦いは、その証左であると言えるだろう。
『そら!
そら! そら! そら! そら!』
叫びながら降下する裂羽の錫杖から、次々と墨汁めいた漆黒の妖気が噴出していく。
それらは確かな質量と鉛玉並の速度を持ちつつも、術者の意思で自由自在に軌道を変えられるらしく、東辰の街中へと散っていった。
そして、櫓門や検非違使の詰め所など、この都を守護するための防衛設備へと、流星のごとく降り注いでいったのだ。
何しろ、妖術そのものが持つ飛翔速度に、自由落下の速度も合わさっているのである。
どうやら、噴出した妖気自体はいかなる性質も持たされていないようであったが、こうなってしまうと、速度によって生み出される破壊力そのものが脅威。
東辰の防衛設備は、次々と穴だらけになり、場合によっては破壊し尽くされ倒壊していった。
中に詰めている者たちがどうなるかなど、考えるまでもない。
「……むごい」
両手で口元を抑えながら、つぶやく。
「「別にむごくはありません。
これは、正々堂々たる奇襲の結果です」」
異口同音にそう言ったのは、龍帝と舞の前でこの幻影を提供する者……。
すなわち、狐魅九である。
今、彼女は二人分に分身し、互いへお尻を向ける形となっていた。
そして、そこから二本ずつ生え出した太くたくましい狐の尾が、お互いの先端同士をつつき合わせているのだ。
そうすると、当然ながら四つの尾で輪が形作られることになる。
裂羽による東辰襲撃の様子が幻影として映し出されているのは、その輪の中であった。
狐魅九は手のひらほどの大きさしかない分身をいくつか生み出し、此度の東辰攻めへ参加した妖魔に持たせている。
その分身たちが見た光景を、この幻影は映し出しているという話だ。
「まあ、攻撃されていると気づく暇もなく散っていった者らには、少々気の毒に思うがな。
街を守るお役目に就き、それを果たすべき場所に詰めているのだ。
そこを奇襲されて死するは、言ってしまえば、滝の水が落ちていくかのごとき当然のこと。
まして、裂羽めはいたずらに苦しめるような殺し方はしておらぬのだから、我らとして文句を受け付ける気はない」
口には薄い笑みを浮かべているが、幻影に向けた眼差しは鋭く、酷薄さすら感じられる龍帝である。
舞としても、その理屈が正しかろうということは分かった。
だが、人間というのは、必ずしも正論を受け入れられるわけではない。
そして、幻影の中では天狗たちによる高空攻撃を経て、人型をしていない下級の飛行妖魔による降下攻撃が始まろうとしており……。
まさしく、ここからが問題なのであった。
「では、あの妖魔たちがしようとしていることは、どう説明するのです?
残されたのは、おおよそが戦う力を持たない町民たち。
彼らに対し、あの妖魔たちは何をするというのです?」
「ふふん……気になるか?」
視線を幻影からこちらに映し、おかしそうな笑みを浮かべる龍帝だ。
なんという――外道。
どこか、通じ合うところがあるような錯覚もあった。
あるいは、肉と肉の交わりを経て……女として、何が思うところがなかった舞ではない。
だが、そのような気持ちはたちまち霧散して果てる。
やはり、この男は伝説の大妖魔。
神の一柱でありながら、その位を剝奪された邪悪なのだ。
で、あるからこそ、これから起こる残虐な光景を思い浮かべ、このような笑みを浮かべることができるのであった。
「まあ、よく見ておけ。
どうしたって、今、貴様にできるのはオレが隣で成り行きを見守ることだけよ」
「……っ!」
一瞬の間に、どれだけ目を逸らそうと思ったか……。
しかし、結局、舞は狐魅九が生み出した幻影を注視する。
どのように惨たらしい光景であろうと、いや、そうであるからこそ、己が眼に焼き付けねばならぬと思えたのだ。
が……。
「殺して……ない?」
そうなのである。
空から降りてきた妖魔は、町民たちを追い立て、上からよく見える広場などに集めはしたものの……それだけだ。
大いに脅かしてはいるものの、抵抗されない限り剛腕も爪も振るうことはなく、怯える町民たちを見張るだけなのである。
これはまるで、無抵抗な民たちを制圧する際の理想形そのもの……。
「厳命してある。
戦う意志のない者、無力な者の殺生は固く禁ずるとな」
意地悪な笑みを浮かべた龍帝が、舞の耳元でささやく。
それが、あまりにくすぐったく……。
「……っ!」
舞は、長椅子の端へと体を引いた。
「はっはっはっは!」
そんな自分を見て、龍帝は愉快そうに笑ったのである。
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街中には細かな水路が張り巡らされていて、運搬や移動に重用されている。
こうして上方からの視界で見ると、街を三つに分断するかのような二つの河川と、そこに渡された大橋は雄大かつ見事。
自然というものの偉大さと、それを克服し、自分たちの住まう場として変えてしまう人間の叡智と根気強さが感じられるのだ。
また、二つの河川には当然ながらいくつもの船が浮かんでおり、活発に人と物が行き交う姿には、商業都市としての豊かさが表れている。
東の都――東辰。
瑞光国で栄えている地域は大きく分けて、皇帝が座す北部、独自発展を遂げてきた西部、新興開拓されている東部の三つだ。
このうち、東部の中心地となっているのが水運と共に生きるこの都であり、龍を表す辰の字が入っているのは、この場合、なんとも皮肉であった。
「ほおう、この都は東辰という名であるのか?
気に入った。
奪った暁にはふさわしい名をと考えていたが、これはそのまま使うとしよう」
天鵞絨の布が張られた二人掛けの長椅子……。
これに、舞と横並びで腰かけた龍帝は、見事な彫刻の施された肘掛けへ頬をつきながら、そんな勝手をつぶやく。
「勝手なことを。
まるで、早くもこの都を落としたかのような物言いですね?」
一方、龍帝の命で隣に座らされ、同じく目の前を見つめる舞としては、そのような憎まれ口を叩くしかない。
聞かれたので都の名を教えたが、それで龍帝が嬉しそうにしていると、何やら負けた気分になるのだ。
いや、実際に自分は敗北した身の上であり、こうして好きに扱われるがままの虜囚であるのだが……。
「おう、落とした気になっているぞ。
お前は、裂羽めの実力を知るまい?
あやつこそまさに、天空の暴れん坊。
空を飛ばせれば、飛翔の巧みさはこのオレすらも遥かに上回る。
その上で、高空から相手を蹂躙するのだ。
退魔巫女の本拠地が北であることを考えれば、この地に住まう武芸者たちの働きに期待したか?
確かに、これだけ栄えている街なのだから、腕の立つ者は数多くいよう。
だが、裂羽に攻められてしまえば、そやつらは文字通り勝負の土俵にも上がれぬのだ」
龍帝がそう言ったように……。
そこから、眼前の幻影内で展開されたのは、戦いと呼ぶのがはばかられる一方的な攻撃であった。
裂羽というらしい黒翼の生えた美男子。
高空で彼が率いしは、自身と同じように背中から翼を生やした妖魔の集団。
さらに、少数の彼ら天狗を支援すべく、鳥類型や、あるいは目と手が生えた長い布のごとき妖魔など、空を飛べる下級妖魔たちが飛行軍団を結成し、大空に布陣しているのである。
何しろ超高空にいる彼らであるから、地上からはなかなか気づきづらいのだろう。
今のところ、眼下の都は平穏そのもので、混乱の色は見えない。
だが、それもこれまで。
『皆々様、よろしいですな?』
先頭で羽ばたく裂羽が振り向き、空飛ぶ妖魔軍団へそう問いかける。
返事は、ない。
ただし、術によってこれを見る舞たちにもそうと伝わるほど、空気は張り詰めて凍えた。
『全軍――突撃ぃっ!』
そしてそれは、叫びながら急降下を開始した裂羽によって――破られる。
例えるならば、これは居合術のようなもの。
極限まで張り詰めさせてからの爆発は、ただ燃え盛るよりもなお強烈な成果をもたらすのだ。
この戦いは、その証左であると言えるだろう。
『そら!
そら! そら! そら! そら!』
叫びながら降下する裂羽の錫杖から、次々と墨汁めいた漆黒の妖気が噴出していく。
それらは確かな質量と鉛玉並の速度を持ちつつも、術者の意思で自由自在に軌道を変えられるらしく、東辰の街中へと散っていった。
そして、櫓門や検非違使の詰め所など、この都を守護するための防衛設備へと、流星のごとく降り注いでいったのだ。
何しろ、妖術そのものが持つ飛翔速度に、自由落下の速度も合わさっているのである。
どうやら、噴出した妖気自体はいかなる性質も持たされていないようであったが、こうなってしまうと、速度によって生み出される破壊力そのものが脅威。
東辰の防衛設備は、次々と穴だらけになり、場合によっては破壊し尽くされ倒壊していった。
中に詰めている者たちがどうなるかなど、考えるまでもない。
「……むごい」
両手で口元を抑えながら、つぶやく。
「「別にむごくはありません。
これは、正々堂々たる奇襲の結果です」」
異口同音にそう言ったのは、龍帝と舞の前でこの幻影を提供する者……。
すなわち、狐魅九である。
今、彼女は二人分に分身し、互いへお尻を向ける形となっていた。
そして、そこから二本ずつ生え出した太くたくましい狐の尾が、お互いの先端同士をつつき合わせているのだ。
そうすると、当然ながら四つの尾で輪が形作られることになる。
裂羽による東辰襲撃の様子が幻影として映し出されているのは、その輪の中であった。
狐魅九は手のひらほどの大きさしかない分身をいくつか生み出し、此度の東辰攻めへ参加した妖魔に持たせている。
その分身たちが見た光景を、この幻影は映し出しているという話だ。
「まあ、攻撃されていると気づく暇もなく散っていった者らには、少々気の毒に思うがな。
街を守るお役目に就き、それを果たすべき場所に詰めているのだ。
そこを奇襲されて死するは、言ってしまえば、滝の水が落ちていくかのごとき当然のこと。
まして、裂羽めはいたずらに苦しめるような殺し方はしておらぬのだから、我らとして文句を受け付ける気はない」
口には薄い笑みを浮かべているが、幻影に向けた眼差しは鋭く、酷薄さすら感じられる龍帝である。
舞としても、その理屈が正しかろうということは分かった。
だが、人間というのは、必ずしも正論を受け入れられるわけではない。
そして、幻影の中では天狗たちによる高空攻撃を経て、人型をしていない下級の飛行妖魔による降下攻撃が始まろうとしており……。
まさしく、ここからが問題なのであった。
「では、あの妖魔たちがしようとしていることは、どう説明するのです?
残されたのは、おおよそが戦う力を持たない町民たち。
彼らに対し、あの妖魔たちは何をするというのです?」
「ふふん……気になるか?」
視線を幻影からこちらに映し、おかしそうな笑みを浮かべる龍帝だ。
なんという――外道。
どこか、通じ合うところがあるような錯覚もあった。
あるいは、肉と肉の交わりを経て……女として、何が思うところがなかった舞ではない。
だが、そのような気持ちはたちまち霧散して果てる。
やはり、この男は伝説の大妖魔。
神の一柱でありながら、その位を剝奪された邪悪なのだ。
で、あるからこそ、これから起こる残虐な光景を思い浮かべ、このような笑みを浮かべることができるのであった。
「まあ、よく見ておけ。
どうしたって、今、貴様にできるのはオレが隣で成り行きを見守ることだけよ」
「……っ!」
一瞬の間に、どれだけ目を逸らそうと思ったか……。
しかし、結局、舞は狐魅九が生み出した幻影を注視する。
どのように惨たらしい光景であろうと、いや、そうであるからこそ、己が眼に焼き付けねばならぬと思えたのだ。
が……。
「殺して……ない?」
そうなのである。
空から降りてきた妖魔は、町民たちを追い立て、上からよく見える広場などに集めはしたものの……それだけだ。
大いに脅かしてはいるものの、抵抗されない限り剛腕も爪も振るうことはなく、怯える町民たちを見張るだけなのである。
これはまるで、無抵抗な民たちを制圧する際の理想形そのもの……。
「厳命してある。
戦う意志のない者、無力な者の殺生は固く禁ずるとな」
意地悪な笑みを浮かべた龍帝が、舞の耳元でささやく。
それが、あまりにくすぐったく……。
「……っ!」
舞は、長椅子の端へと体を引いた。
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そんな自分を見て、龍帝は愉快そうに笑ったのである。
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