落ちこぼれ退魔巫女が殿を務め囚われたら、妖魔軍総大将の龍帝に「誰にも触らせない」と独占されました。

 落ちこぼれの見習い対魔巫女・桐島舞は、魔月の夜──仲間の全滅とともに“最悪の敵”と目を合わせてしまった。
 襲来したのは、かつて神として崇められ、今は魔界の頂点に立つ妖魔軍総大将・龍帝天凱(てんがい)。
 対魔巫女軍を瞬く間に灰へ変えた天凱に対し、舞は他の味方が撤退する時間を稼ぐため、殿として立ち向かうが、敗北し囚われてしまう。
 だが、天凱が見せた態度は、囚人に対するものではなかった。

 何をしても怒らず……。
 舞の人となりや好みを知ろうと、真剣な顔で会話をしてくる。
 夜ともなれば、舞の体を貪り尽くして離すことがなく……。
 他の妖魔が近づこうとすれば、恐るべき殺気を撒き散らすことすらあるのだ。

 理解不能な独占欲と溺愛ぶりに、困惑する舞。
 だが、彼女は知らない。
 自分の前世には、天凱の封印に関わる重大な秘密があり、舞だけが彼を止められる唯一の存在であるということを……。

 平凡な落ちこぼれから、世界の命運を握る巫女へ。
 敵であるはずの龍帝から深く求められていく舞は、“愛”か“使命”かの選択を迫られていく。
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