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マロンとヘンリーの出会い
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今のマロンは周りから見ると完璧な令嬢から王子を略奪した平民の女である…。
でも僕(=マロン)には納得できないことがある。
ヘンリーとマーガレット様が婚約してたなんてさっき初めて知ったのだ。
この世界では物心ついたときには親がいなかった。孤児だった僕は6才のときに子どものいないトムとミシェル夫妻に引き取られた。
トム義父さんはカフェ「ロシェル」を経営している。
かつてロシェルは、行列ができるくらい人気があってもおかしくないレベルなのに、無口な職人タイプなトムが接客する店には客が入りにくいことが原因で、一部の常連しかいなかった。
しかし僕が手伝うようになり、「可愛い看板娘がいる店」として一部の常連客以外からは敬遠されていたこの店は持ち直し、ここ最近は貴族の間でも話題になるくらい盛況だった。
ヘンリーがやって来たのはそんな時期だった。
最初は金髪碧眼の超絶イケメンの貴族だと思っていたが、何度か接客するうちに仲良くなり、ある時この国の王子だと打ち明けられたのだ。
それから宮殿に招かれたときに
「マロン、お前と話すのが一番の楽しみだ。君の恋人に立候補してもいいかな?」
と夢のようなことを言われたのだ。
でも僕(=マロン)には納得できないことがある。
ヘンリーとマーガレット様が婚約してたなんてさっき初めて知ったのだ。
この世界では物心ついたときには親がいなかった。孤児だった僕は6才のときに子どものいないトムとミシェル夫妻に引き取られた。
トム義父さんはカフェ「ロシェル」を経営している。
かつてロシェルは、行列ができるくらい人気があってもおかしくないレベルなのに、無口な職人タイプなトムが接客する店には客が入りにくいことが原因で、一部の常連しかいなかった。
しかし僕が手伝うようになり、「可愛い看板娘がいる店」として一部の常連客以外からは敬遠されていたこの店は持ち直し、ここ最近は貴族の間でも話題になるくらい盛況だった。
ヘンリーがやって来たのはそんな時期だった。
最初は金髪碧眼の超絶イケメンの貴族だと思っていたが、何度か接客するうちに仲良くなり、ある時この国の王子だと打ち明けられたのだ。
それから宮殿に招かれたときに
「マロン、お前と話すのが一番の楽しみだ。君の恋人に立候補してもいいかな?」
と夢のようなことを言われたのだ。
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