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第六十八章 『天候予定表』は雨
食事とトイレ
しおりを挟む美子さん、ちょっとお疲れのようで、すぐに食べられる、非常食料を取り出したのです。
各種のシリアル食品と缶ミルク、まぁ乳飲料ですが、あと缶詰パンと各種の袋菓子ですね。
「あまりおいしくないけど、とりあえず、今日はこれで我慢してね」
余談ですが、シリアルはコーンフレーク。
驚異的な収穫が可能な、マルスの穀物プラント工場で作られた『とうもろこし』が使われており、販売単価もものすごく安いので、『貧者の食事』とまでいわれているものです。
もっともエラムの『にがり草』は、さらに安いのですけどね……
最後の審判戦争の後、マルスの穀物プラント工場で、実験的に改修して『にがり草』を栽培してみたら、とんでもない収穫があり、ヴィーンゴールヴに、この実験プラントを設置、牧畜の飼料用として大量生産をしています。
『にがり草』は、食用にするためには、少し『とうもろこし』より手間がかかります上に、味が落ちます。
おいしくするためにはさらに手間がかかり、結局単価は『とうもろこし』と同じ程度になりますが、お手軽感ではコーンフレークに軍配があがります。
やはり穀物プラントのものは、味としては少し落ちるようです。
ネットワークレイルロードのステーションなどにある、穀物製造工場にも、このプラントが組み込まれています。
ミリタリー用の栽培プラントを改良し、専用のかなり小さいものが開発され、各地の執政官府などにも導入されています。
砂糖をまぶしたコーンフロストに、缶ミルクをかけてペルペトゥアとライラに渡す美子さん。
「ライラさん、手は動くでしょう?」
「はい……」
「このスプーンですくって食べるのよ、一杯食べてね」
突然ライラが、ポロポロト泣きながら
「ティアマト様は、こんな醜い私に、どうして優しくされるのですか!私なんて……」
「私はそんなに優しくはないわよ、元気になったらライラさんをこき使って上げます」
「早くこき使いたいので、早く元気になってほしいだけよ」
……
「それにね、貴女の胸って大きいでしょう?」
「足も綺麗だし、顔のやけどは治せばいいだけ」
「ライラさんって、きっと綺麗な顔をしていると思うわよ」
……
「仕方ないわね、今夜は疲れているのだけど、治してあげるわ」
そういうと美子さん、ライラのやけどのあとに、手を優しく重ねました。
「ふぅ、これで治ったわ、自分で見てみなさいな」
と、どこからか鏡を取り出して、ライラに渡したのです。
感激しているライラさんです。
「それより早く食べましょう!お腹が減って、機嫌が悪くなりそうですから」
三人で、やっとシリアルなどを食べています。
でトイレなど……
「ペルペトゥアさん、トイレはこれね、組み立てて使うのよ、組み立ててみるわね」
美子さん、使い方をなどを説明しています。
「五回ぐらい使用できるから、今晩は大丈夫でしょう、五回分の消臭剤を横においておきます」
「消臭剤がなくなったら、トイレは畳んで、この焼却口に放り込んでね」
「其の後、必ず新しいのを組み立てておいてね、間に合わないときがあるから」
「紙はここに置いとくわ、それから仕切りもつけとくわ」
一応簡単な間仕切りパーテーションなどで、トイレのエリアを作った美子さんですが、最初に使っていました。
「さて、ライラさんはこのトイレは無理ね、とりあえずはオシメでも、してもらいましょうか」
ライラの貞操帯ははずされており、大事なところが露出した状態、足を持ち上げられ、オシメをつけられたライラでした。
「とにかく、もよおしたらそのままお漏らしするのよ、我慢は美容の敵よ」
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